ワインをたのしむグッズをまとめて紹介! グラスやオープナーから、おいしさをアップする便利グッズまで

ワインをたのしむグッズをまとめて紹介! グラスやオープナーから、おいしさをアップする便利グッズまで
出典 : Steve Cukrov/Shutterstock.com

ワインをたのしむグッズというとグラスやオープナーが思い浮かびますが、ワイン生活を豊かにするグッズはほかにもたくさんあります。今回は、グラスやワインクーラー、ワインオープナーから、ワイン本来のおいしさを引き出すためのお役立ちアイテムまでを紹介します。

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種類によって味わいの変わる「ワイングラス」

種類によって味わいの変わる「ワイングラス」

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ワインの香りや味の印象は、使用する酒器によって大きく変わってきます。ここでは、香りや味の感じ方に影響をもたらす要素を探りつつ、おもなワイングラスの種類や特徴を紹介します。

ワイングラスの形状や大きさで香りや味の感じ方が変わる

ワインの香りや味わいは、グラスの形状や大きさによって変わってきます。ボウル(ワインを満たす部分)の大きさやカーブ、リム(飲み口)のすぼまり具合などによって、ワインが舌へ落ちる状態が変わり、味わいの感じ方が変わるからです。ワインの特徴がもっとも引き出されるよう設計されたグラスは、普通のグラスで飲んだときとはまるで異なる香りや味わいを感じさせてくれます。

一般的に、赤ワイン用の大きなグラスはワインが空気に触れる面積が大きいため、ワインの繊細な香りを存分に引き出すことができます。白ワイン用のグラスが赤ワイン用に比べて小さいのは、白は冷やした状態でいただくため、空気に触れて温度が上がるのを防ぐためです。

酒器にこだわりのある人は、ワイングラスの厚みにも気を配りたいもの。ワインの印象は温度によって変化しますが、厚手のグラスはそれ自体の温度がワインの温度に影響をおよぼすことがあります。その点、薄手のグラスは注いだワインの温度になじみやすいため、ワインを適温でたのしむことができます。
ワインの口当たりや味わいもグラスの厚みによって変わってくるので、選択肢が複数ある場合は、より薄手のものを選ぶようにしてください(割れやすいのが難点ですが)。

ワイングラスの種類と特徴

ワインの種類ごとに適したワイングラスは異なります。ここではおもなワイングラスの種類と特徴を紹介します。

◇ブルゴーニュ型
風船のような形状からバルーン型と呼ばれることもある、ボウル部分が丸く、リムとの口径差が大きいワイングラス。ワインが空気に触れる面積が大きいため、芳醇な香りを存分に引き出すことができます。繊細な香りを持つ比較的渋味の少ない赤ワイン(例えばブルゴーニュ産のピノ・ノワール種)に最適です。酸味を和らげてくれるのも特徴です。

◇ボルドー型
チューリップのような楕円形をした少し大きめのワイングラス。ボウル部分の緩やかなカーブと広めのリムが特徴的なこの型は、香りが立ちやすく、タンニンの渋味をやわらげてくれるので、力強い香りと渋味を特徴に持つボルドータイプの赤ワインに適しています。

◇キャンティ型
テイスティンググラスを大きくしたような形状を持つ、汎用性の高いワイングラス。イタリアのトスカーナで生まれたキャンティ(キアンティ)ワインを飲むために作られたグラスですが、赤白問わずさまざまなワインに活用できます。

◇モンラッシェ型
丸い形状が目を引くこの型は、白ワインの最高峰「モンラッシェ」を味わうのにふさわしいグラス。凝縮した果実味とやわらかな酸味が際立つシャルドネ種から造られる樽熟成タイプの白ワインに最適です。

◇フルート型
シャンパンやスパークリングワインに適したグラス。縦長の独特な形状は、炭酸を抜けにくくするだけでなく立ち上がる泡を美しく彩ります。

あると便利な「ワインクーラー」

あると便利な「ワインクーラー」

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ワインを適温でおいしく味わいたい人には、ワインクーラーが重宝します。

ワインクーラーの役割と種類

「ワインクーラー」とは、ワインを冷やす容器のこと。ボトルクーラー、またはシャンパンクーラーとも呼ばれています。

ワインクーラーのおもな役割は、提供前のワインを適温に調整すること。冷蔵庫よりも短時間で冷やせるうえ、開封したワインを適温に保つこともできる便利なアイテムです。

氷水と一緒にワインを入れて冷やす金属やアクリル製のバケツタイプのものが一般的ですが、近年では、冷凍庫で冷やして直接ボトルに巻きつける保冷剤タイプのものや、氷や保冷剤を必要としないワインクーラーも販売されています。折りたたんで持ち歩ける携帯用のワインクーラーもあるので、バーベキューやお花見など屋外でワインを冷やしたいときにも重宝しそう。

ワインの味わいは温度によって印象が変わるものですが、それぞれ魅力が最大限に活かされる適温があります。一般的に、赤ワインは室温に近い15〜18度程度が、白ワインはそれより低い7〜13度程度が一番おいしく味わえる温度といわれていますが、同じ色のワインでも、ワインのタイプによって適温は変わってきます。

ワインクーラーに塩と氷水を入れワインをボトルネックまで入れると1分で約1度温度が下がります。このときボトルを回すとより早く冷えます。ワイン用の「デジタル温度計」や、最適な温度を保つ「ワインセプター」などの便利グッズと合わせて役立ててみてはいかがでしょう。

ワインセラーとワインクーラーの違い

ワインクーラーと混同されやすいものに、「ワインセラー」と呼ばれる電化製品があります。
どちらも明確な定義はありませんが、湿度保持機能や温度管理機能がある商品を「ワインセラー」、ないものを「ワインクーラー」と呼ぶのが一般的。端的にいうと、長期間の保管・保存に用いられるのがワインセラー、比較的短期間、サーブする前の温度調整に使われるのがワインクーラーです。

いざ開栓!「ワインオープナー」

いざ開栓!「ワインオープナー」

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「ワインオープナー」は、ワイン好きの必携アイテム。その種類や使い方をみていきましょう。

ワインオープナーの種類

多種多様なワインオープナーのなかから、代表的なものを紹介します。

◇レバー式ワインオープナー

レバーを数回動かすだけでかんたんにワインの栓を開けられる優れもの。手に力がない人でも安心して使えます。サイズは少し大きめですが、素敵なデザインが多いので、ワインをオシャレに演出できます。

◇スクリュープル式ワインオープナー

手動式でもかんたんにコルクが開けられるようにと開発されたのがスクリュープル式。スクリュー部分をコルクの中央に刺して、取っ手の部分をクルクル回すだけでコルクが抜けるので、初心者でも気軽に使えます。

◇ウイング式ワインオープナー

スクリュー部分をコルクに差すと、両側の柄がまるで両手を挙げるように持ち上がってくるところがかわいらしいオープナー。上がった柄を下に降ろすと、テコの原理でコルクが持ち上がります。

◇電動式ワインオープナー

電池で動く電動式のオープナーは、ワインの瓶をセットすれば、ボタンひとつでコルクが抜ける便利グッズ。手や腕の力に自信がない人でも使いこなすことができます。乾電池式と充電式からお気に入りを選んで。

押さえておきたい「ソムリエナイフ」の使い方

ワイン好きなら使いこなしたいのがソムリエ御用達の「ソムリエナイフ」。プロのソムリエがスマートかつエレガントにワインを開けるための機能的なアイテムです。

使い方は意外にシンプル。まずはナイフを使って瓶のキャップシールをはがします。次にスクリューをコルクの中央に当て、垂直に刺し込みます。このとき、スクリュー先端をやや斜めから突き刺し、それから垂直に立てていくのがポイントです。最後に、柄のフック部分をボトルの縁に固定して、テコの原理を使ってコルクを引き上げます。

上で紹介したオープナーに比べると難易度が高い印象がありますが、何回か使っているうちにコツがつかめて使いこなせるようになるはずです。値段も手ごろなものも多いので、ぜひ試してみてください。

ワインをもっとおいしく! 飲む直前に役立つワイングッズ3選

ワインをもっとおいしく! 飲む直前に役立つワイングッズ3選

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飲む直前に使用することでワインをよりおいしくする、便利グッズを3つ紹介します。

ワインを注ぐ容器「カラフェ(キャラフェ)」

「カラフェ」とは、フランス語で「水差し」を意味する言葉で、ワインを提供するときに用いられる容器を指します。さまざまな飲み物に使われるものですが、ワインをたのしむシーンでは、おもにワインの香りを開かせたり、テーブルを彩ったりする目的で使われます。

同じくワインを注ぐ容器に「デカンタ(デキャンタ)」がありますが、こちらはワインの香りを開かせるだけでなく、ワインの澱(おり)を取り除く目的でも使われます。

なお、ワインをボトルからカラフェに移し替えることを「カラファージュ(キャラファージュ)」、デカンタに移し替えることを「デカンタージュ(デキャンタージュ)」といいます。

ワインに空気を触れさせる「エアレーター」

「エアレーター」は、かんたん手軽にワインの味わいを高めてくれる便利グッズ。グラスに注ぐ際にワインを空気に触れさせる「エアレーション」を行うことで、ワイン本来の香りを引き出し、酸味や渋味を抑えて飲みやすくするといわれています。

一般的な白ワインやスパークリングワインには不向きですが、香りが閉じているワインや、酸味や渋味がやや強く感じられるワインには短時間で効果を発揮。ワンランク上の味わいに仕上げてくれます。

ワインの味や注ぎやすさにこだわるなら「ポアラー」

「ポアラー」は、ボトルの注ぎ口に装着するだけで、デカンタージュに近い効果が得られるお役立ちグッズ。ワインを注ぐときに急激に酸素を取り込むことでワインを適度に酸化させ、角のとれたまろやかな味わいにしてくれます。
こちらも白ワインやスパークリングワインには不向きですが、若い赤ワインや渋味が強い赤ワインには効果が期待できそうです。


便利なワイングッズを活用すれば、ワイン生活がもっと充実すること間違いなし。ここで紹介したもの以外にも、ワインラックやワインストッパーなどお役立ちグッズはたくさんあるので、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。

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