ワイン(コルク栓)の開け方のコツ! T字型やウイング型などワインオープナーの種類も紹介

ワイン(コルク栓)の開け方のコツ! T字型やウイング型などワインオープナーの種類も紹介
出典 : Brian A Jackson / Shutterstock.com

ワインのコルク栓は、基本的にワインオープナーを使って開けます。今回は、ワイン栓の種類やワインオープナーの種類、選び方、T字型ワインオープナーを使った開け方のコツ、開栓・抜栓に失敗したときの対処法、コルク栓以外の開け方などについて紹介します。

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ワイン栓にもさまざまな種類があります。まずはどのような種類があるのか紹介していきます。

ワイン栓のおもな種類

コルク栓にも種類がある

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ワインの栓(クロージャー)といえば、ワインオープナーで開ける円筒形のコルク栓というイメージがあるかもしれませんが、ワイン栓はコルクだけではありません。以下に挙げるとおり、いくつか種類があります。

コルク栓

円筒形のコルク栓には、コルク樫の樹皮をくり抜いた「天然コルク」、粒状のコルクを圧縮した「圧縮コルク」、両端が天然コルクで真ん中は圧縮コルクの「一部天然一部圧搾コルク」、プラスチック(樹脂)製の「合成コルク(樹脂製コルク)」などの種類があります。開栓にはワインオープナーを使用します。

スパークリングワイン用のコルク栓

キノコ型をしていますが、もともとは円筒形。ボトルに差し込むときにコルクが変形してキノコ型になります。炭酸ガスが抜けないように、密度が高く重めに造られていて、瓶の口との密着性が高いのも特徴。ガス圧で内側から押されるため、ワイヤーで固定されています。コルク栓ですが、開栓にワインオープナーは使用しません。

スパークリングワインのコルク栓

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スクリューキャップ

クルクル回して開閉できるアルミニウム製のキャップ。密閉性に優れていて、フレッシュさを保ちながらゆっくり熟成させられる、コルク臭を避けられる ことなどが利点で、コルク樫の消費軽減(エコ)のために採用されるケースもあるようです。

天然コルクよりも安価なため、手ごろな価格のワインに使われるものと思われがちですが、世界的に有名なワインにも用いられています。なお、ニュージーランドワインのほとんどに採用されているといわれています。

ヴィノ・ロック(ガラス栓)

ドイツのアルコア社(本社アメリカ)が開発したヴィノ・ロック(VinoLock)は、ガラス製の栓に合成樹脂製のリングがついた比較的新しいワイン栓。コルク臭の心配がなく、ワインオープナーを使わずに手で開閉できる、サイズが合えばほかのワインの栓としても使えることなどがメリットで、ドイツを中心に各国に広まりつつあります。

ゾーク(Zork)キャップ

オーストラリアのゾーク社が開発した、スパークリングワインの栓。ガラス栓と同じように手で開閉でき、開けるときには「ポンッ」という音が鳴ります。別のワインの栓としても使える、エコ仕様です。

コルク栓を開けるためのワインオープナーにも種類がある

ワインオープナーの種類はさまざま

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ここでは、コルク栓の開け方についてみていきます。

ワインオープナーはコルク栓を開けるためのもので、いくつか種類があって、使い方も異なります。ここでは、おもなワインオープナーの特徴をかんたんに紹介します。

ソムリエナイフ

シングルアクションタイプのソムリエナイフ

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レストランなどでソムリエが使用することの多い、ナイフ型のワインオープナー。フックがひとつのシングルアクションと、フックが2つあるダブルアクションの2種類があり、どちらもワインボトルの口にフックを引っかけ、テコの原理を利用してコルクを引き抜きます。

プロじゃなくても使いやすいのは、2段階で開けるダブルアクション。コルク栓を引き上げる際にそれほど力が要らないので、力の弱い人にもおすすめです。

シングルアクションはワインをスマートに開けられるのが魅力ですが、使いこなすには練習が必要かもしれません。

はさみ型(プロング式)ワインオープナー

はさみ型(プロング式)ワインオープナー

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取っ手に、長さの違う2枚の刃がついた、はさみ型のワインオープナー。使うときは、コルクと瓶口の間に長い刃を差し込み、その対角線上に短い刃を差し込んで、コルクをはさむように引き上げます。

コルクがもろくなった年代物のワインなどを開けるときに重宝しますが、合成コルクなどに使うとワインボトルが割れることがあるので、注意が必要です。

T字型(スクリュー式)ワインオープナー

T字型(スクリュー式)ワインオープナー

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T字型の古典的なワインオープナー。「スクリュー式」や「コルクスクリュー」と呼ばれることもあります。ワインを開けるときは、コルク栓にスクリューを垂直に回し入れ、手の力だけでゆっくりと引っ張り上げます。

T字型は安価で手に入れやすいものの、腕力が必要なので、開けにくいと感じる人もいるかもしれません。

ウイング(ウィング)型ワインオープナー(ウイングタイプワインオープナー)

ウイング型ワインオープナー

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左右に羽のような柄(ウイング)がついたワインオープナーで、別名は「バタフライ型」。開栓の仕組みから「テコ式」と呼ばれることもあります。

コルク栓に中央のスクリューを回し入れると、左右の柄が上がります。それを両手で押し下げると、テコの原理でコルクが抜けます。

スクリュープル型ワインオープナー

スクリュープル(コルクスクリュー)

スクリュープル(コルクスクリュー)

石油発掘技術者だったアメリカ人のアレン氏が、石油発掘用のスクリューと、NASA開発の特殊コーティングを用いて発明したワインオープナー。ワインボトルの口にセットして、上部のハンドルをクルクルと時計回りに回すと、コルクが上がってきます。

電動ワインオープナー

電動ワインオープナー

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ワインボトルの口にセットしてボタンを押すだけで、自動でコルク栓が抜けます。スタイリッシュな形のものが多く、ワインのキャップシールを剥がすためのホイルカッター(フォイルカッター)や、LEDライトがついているタイプもあります。

開栓に苦労することなく、安全かつ確実にワインを開けられるので、手間をかけずにラクに開けたいときなどに重宝します。軽量でスリムなタイプは持ち運びに便利なので、キャンプなどでも活躍しそう。

ワインオープナーの選び方

ワインオープナーの選び方

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ワインオープナーの選び方の一例を紹介します。

腕力が要るかどうかで選ぶ

ある程度の腕力が必要なのはT字型ワインオープナー。反対に、腕力が不要で初心者でもラクに開けられるのは電動式ワインオープナー。ウイング(ウィング)型やスクリュープル型も、きちんとコルクに刺せれば、さほど力は要りません。

また、一見使いこなすのが難しそうなソムリエナイフでも、ダブルアクションタイプはテコの原理で段階的に抜く仕組みなので、慣れればかんたんに開けられるはずです。

収納のしやすさで選ぶ

T字型ワインオープナーやソムリエナイフなどは、キッチンの引き出しなどにも収納しやすいサイズ感です。

ウイング型ワインオープナーやスクリュープル、電動式ワインオープナーは、コンパクトなものもあれば20センチ超えの大きめのものもあるので、収納スペースを確認する必要があります。大きすぎて収納棚などに入らない場合は、あえて見せる収納を選んでもよいかもしれません。

T字型ワインオープナーで上手にワインのコルク栓を抜くコツ

T字型(スクリュー式)ワインオープナーでコルク栓を抜くコツ

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T字型のワインオープナーは、100均(100円ショップ)などで手軽に入手できるので、ワイン初心者でも利用する機会があるかもしれませんが、開栓に失敗することも多々あります。いざというときに慌てないように、開栓の手順とコツ、注意点を紹介します。

1. フォイルカッターなどでキャップシールを剥がす
キャップシールを剝がします。フォイルカッター(キャップシールを開けるための道具)があればベストですが、フォイルカッターがない場合は、一般的なカッターなどで少し切り込みを入れてから、手で全部剥がします。

近年、キャップシールは、アルミニウム製やプラスチック製のものが多いようですが、なかにはキャップシールではなく蝋(ろう)で覆われたものも。その場合は蝋の上からスクリューを差し込みます。

2. コルク栓にスクリューを差し込む
まず大事なことは、スクリューの先端をコルクの真ん中に刺すことです。先端の上に親指を添えて押し込んでください。

ワインボトルの首の部分を持ち、ハンドルを回してまっすぐに差し込みます。スクリューが斜めに入り込むと、コルクが割れたりかんたんに引き抜けなくなったりするので注意が必要です。
最初の数回転は、スクリュー部分を指で支えて垂直に保ちながら回すと曲がりにくくなります。

3. ハンドルを持って引き抜く
スクリュー部分がひと巻き残る程度まで差し込んだら、力を入れて引き抜きます。抜き始めは固くても、少しでも動けば引き抜きやすくなるはずです。

なお、力が入りすぎていると、コルク栓が「ポンッ」と抜けた弾みでワインの中味が飛び出したり、ボトルを倒してしまったり、テーブルなどにぶつかってボトルが割れるおそれもあります。

引き抜くときは、その都度コルクの状態を確認して、力を加減しながら慎重に進めてください。ほぼ抜けたら、最後はコルクを直接手で持ち、やさしく引き抜くようにすれば、液体が飛び出すなどの失敗は起こりにくいでしょう。

ワインのコルクが抜けない! 開栓に失敗したときの対処法

コルク栓が割れたときの開け方

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開栓途中でコルクが割れて開けられなくなったときの対処法には、以下のような方法があります。

コルクを瓶の中に押し込む

かんたんなのは、スプーンやフォークの柄、割り箸などでコルクを瓶内に押し込む方法。コルクを落としたあとは、茶こしやコーヒーフィルターなどで濾(こ)してコルクのかけらを取り除きながら、デキャンタやカラフェなどに移します。この方法は、オープナーがないときにも活用できます。

ワインオープナーがないときの対処法

ワインオープナーがないときはフォークなどで代用可

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ワインオープナーがないときに、代用品で開ける方法も紹介します。裏技として覚えておけば役立つことがあるかもしれません。

ねじや釘を差し込んでペンチで抜く

ドライバーでねじをコルクに差し込み、手で抜けないくらいまで入れたら、ペンチなどでゆっくり引っ張り上げます。コルクの長さは3~6センチほどあるので、3センチ以上のねじを使うと引き抜きやすいかもしれません。このほか、釘を金槌(かなづち)などで打ち込み、ペンチや釘抜きで抜く方法もあります。

フォークやナイフなどを刺して抜く

硬めのコルクの場合は、フォークや小型ナイフなどを刺して回しながら抜く方法も使えます。コルクが割れないように、何度か刺す場所を変えながら抜くのがポイント。ただし、やわらかいコルクは回しているうちに崩れることもあるので、避けたほうがよいかもしれません。

(屋外の場合)靴の中に入れ、靴底を打ちつけて抜く

アウトドアなどでは、靴を使って開ける方法を試してもよいかもしれません。少し荒っぽいですが、靴の中にワインボトルの底部を入れ、靴底をコンクリートの壁や樹木などに打ちつけます。何度か繰り返しているうちに、コルクが押し上げられてくるはずです。

なお、ボトルが割れないように、タオルなどで保護してから作業すると安心です。
※打ちつけるときに音や振動を伴うので、集合住宅などで試すのはおすすめできません。

今回はコルク栓の開け方を中心に、ワインオープナーの種類や、T字型ワインオープナーで開けるときの手順、失敗したときの対処法などを紹介しました。ワインをよく飲む人は、いろいろなタイプのオープナーを試してみるのもたのしそうです。

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