2021年に開催された「日本ビール検定」(びあけん)の結果報告が発表!合格者総数は3,000人超!
たのしいお酒.jpに、日本ビール検定(びあけん)の過去問題や予想問題を連載させていただいておりましたが、主催者の一般社団法人 日本ビール文化研究会より、2021年に実施された試験の結果報告が発表されましたので、簡単にその内容をお伝えします。
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2021年の受検者は、全国で4,495人が受検
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日本ビール検定は、一般社団法人 日本ビール文化研究会(所在地:東京都渋谷区、代表理事:菅 敏浩氏)が主催しているビールに関する知識を問う試験です。
2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で検定の開催は中止になりましたが、2021年度は感染症対策を考慮し試験方式をCBT(コンピュータ試験)方式に変更して開催されました。
新方式が採用されたことにより、従来は1日のみだった受検日が、2021年には6月と11月の開催で計約6週間となり、さらに従来全国5カ所だった受検会場は全国47都道府県の約280会場に拡大して実施されました。
試験日数の増加と、居住地の近隣で受検できる仕組みとなったことで、受検者の利便性が大いに高まった結果、2021年度の受検申込者数は4,495人と、前回試験の2019年度の1.4倍に拡大しました。
*2020年は、新型コロナ感染症の感染拡大のため中止
級別では、3級の受検者数が大きく伸びて、受検者数は2019年度の1.6倍に拡大したそうです。
検定を開始した2012年以来初めて3級の受検者数が2級の受検者数を上回ったということで、近年のクラフトビール人気やステイホームといった環境で、新たに試験に挑戦しようと思った方々が多かったのが、3級受検者増の一つの要因ではないでしょうか。
また、合格が非常に難しいといわれている1級は、今回も200人を超える方が受検して、25名が合格しました。1級の試験の平均点は60.5点と、2017年以来最も低い結果だったそうですが、合格率は12.1%と初めて1割を超えました。(【表1】【表2】参照)
【表1】級別受検申込者数・受検者数・合格者数(単位:人)※2021年計
出典:(一社)日本ビール文化研究会
【表2】最高点・平均点 ※2021年計
出典:(一社)日本ビール文化研究会
今回の試験では、3級の試験で100点満点を取った方が、6名いらっしゃいました。
満点賞のビール1年分は、6人の方で分けたそうです。
受検者は、若い人が多く受検する傾向
受検者の年齢構成は前回と同様、20〜30代の比率が6割以上を占めています。
昨今のクラフトビール人気の高まりなど、多様なビールに触れる機会が増えたことで、ビールをより楽しむための知識を身につけたいというニーズが、若い世代を中心に高まっているようです。
【表3】年代別受検申込者割合
出典:(一社)日本ビール文化研究会
また「受検の理由」については、「ビールをもっと楽しみたい」と回答した人の割合が圧倒的に多い結果となっています。
【表4】受検の理由(受検者アンケートより) ※複数回答 N=3417
出典:(一社)日本ビール文化研究会
2022年の日本ビール検定の試験は、秋に実施予定
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2021年は、6月と11月に試験が実施されましたが、2022年は秋に実施される予定です。
詳細につきましては、追って主催者から発表されます。
3級は、日本ビール検定公式テキストをしっかり勉強すれば合格するといわれています。
2022年は春に公式テキスト改訂版の発売が予定されていますので、2022年の受験をお考えの方は、新しい公式テキストを入手して勉強してください。
2021年の試験で、最も正答率の高かった問題に挑戦
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2021年の「日本ビール検定」において、最も正答率の高かった問題 (1級の記述・論述を除く)も発表されました。
腕試しに挑戦してみてください。
【3級】(正答率:99.5%)
問題:麦には様々な種類があるが、ビールの原料として使われる麦のうち、そのほとんどを占めるものを次の選択肢より選べ。
〇 大麦 〇 小麦 〇 ライ麦 〇 オート麦
解答:大麦
【2級】(正答率:97.3%)
問題:下面発酵でつくられたビールの総称は何か、次の選択肢より選べ。
〇 ラガー 〇 エール 〇 ランビック 〇 ドラフト
解答:ラガー
【1級】(正答率:91.8%)
問題:日本のクラフトビールには上面発酵のものが多い理由として誤っているものを次の選択肢より選べ。
〇 下面発酵に比べて熟成期間が短く、効率よくつくれること
〇 下面発酵に比べて華やかな特徴ある香味を出しやすいこと
〇 下面発酵に比べて酒税法上、製造免許が取得しやすいこと
〇 世界の上面発酵ビールは原料の幅が広く、参考にしやすかったこと
解答:下面発酵に比べて酒税法上、製造免許が取得しやすいこと
いかがでしたか。
3級、2級の問題は公式テキストを学習していれば確実に点の取れる基本的な問題です。
1級の問題は、公式テキスト内には記載されていない問題ですが、幅広く勉強していると答えられる問題です。
注:3級、2級は受検者毎に問題が異なるため、上記は全員に出題された問題ではありません。
ビールやお酒が好きな方は、秋に向けて勉強してみてはいかがですか。
ビールの知識が増えてくると、さまざまな種類のビールを飲むことがたのしくなってきますよ。
たのしいお酒.jpでは、日本ビール検定(びあけん)の過去問題、予想問題を掲載しています。よろしければ下記のURLをクリックしてご利用ください。
https://tanoshiiosake.jp/series/22
【参考】
■日本ビール検定(愛称:びあけん)とは
「びあけん」は、ビールの楽しさやおいしさを新たに発見して、楽しみながらチャレンジできる検定です。2012年に始まり、2021年までに約3万2千名以上の方が受検し、ビール文化を楽しく語る知識を身につけた「びあけん」合格者を約1万8千名輩出しています。
ビールを幅広く知りたい方から、より専門的に勉強したい方まで、20歳以上であれば、誰もが受検できる3級・2級と、2級合格者を対象とした1級に分かれている検定です。ビールの歴史・製法・原料・種類などの基礎から、美味しく飲むための方法・うんちくなど様々な視点から出題されますので、受検を通してビールの知識を増やすことができます。
■日本ビール文化研究会について
一般社団法人 日本ビール文化研究会は、サッポロビール株式会社の有志社員によって日本のビール文化の発展・普及を目的として2012年1月25日に法人設立されました。