まるで果実のような新感覚の日本酒「果月（かげつ）」が月桂冠より新発売

月桂冠（京都府京都市）は、桃や葡萄の果実のような香り豊かな日本酒「果月（かげつ）」の「桃」と「葡萄」の2アイテム（各720mLびん）を全国で新発売しました。

更新日：2022.04.12

果実のような、新感覚の日本酒

「果月（かげつ）」は従来の日本酒とは異なり、米の種類や特定名称による分類を越えて、“桃や葡萄の香味のお酒”という新たな境地を切り拓く商品として登場。日本酒でありながら果実のようなテイストを有する、新感覚の日本酒となっているそうです。

また、その「新感覚」には月桂冠の挑戦があったといいます。

日本酒の新しい香りを求めて

一般的な大吟醸酒や吟醸酒では、吟醸香と呼ばれるバナナやリンゴのような香りが定番とされ、長年かけて広く普及し、主に和食に合わせて食事中に飲まれることが多い傾向にありました。そこで月桂冠は、日本酒の登場シーンや飲まれ方の広がりを目指して、新しい香りを切り口とした商品開発に挑みます。

日本酒の新しい香りの研究を進めた結果、「桃」や「葡萄」のような香りを生み出す技術を確立。従来の日本酒とは一線を画す新感覚の日本酒「果月（かげつ）」の開発に成功しました。「果月（かげつ）」というネーミングには、果実のような香りの日本酒であること、そして月桂冠ブランドの商品であるという2つの意味が込められているそうです。

果実を想起させるラベルにも注目

ラベルは、果実のような香りを特長とする新感覚の日本酒であることを表現。「桃」、「葡萄」それぞれの文字を漢字で淡く表記することで和の世界観を表すと共に、果実を想起させる抽象的なイラストを描いています。また、高級感と日本酒らしさを引き立てるために黒色のびんを用いているのだそう。

ここからは、そんな「果月桃」「果月葡萄」のそれぞれの味わいや相性のいい食材、開発ストーリーなども併せてご紹介していきたいと思います。

果月桃

特長と味わい、相性の良い食材

味わいとしては、もぎたての桃のような、みずみずしい香りが特長で、とろけるような甘味と酸味が絶妙に調和した贅沢なうまさを堪能できるといいます。
食べ物との組み合わせでは、例えば、マルゲリータ（トマトとモッツァレラチーズのピザ）との相性がよく、互いの風味を引き立てあいます。他にも酢豚やカルパッチョなど甘味・酸味・コクが強い食材と好相性です。

開発ストーリー

出典：prtimes.jp

「果月桃」は、桃のような香り成分を生み出すために、月桂冠が所蔵する独自の酵母を選別して醸造に使用するなど、原料から各製造工程までに工夫を加えたオリジナルの製法により醸造しているとのこと。それにより、桃に特徴的な甘い花のような香気成分が桃果実と同程度に高く、まるで桃のようなテイストを実現しています。実際、桃の香りを訴求する市販の日本酒と比較しても、桃果実に最も近似していることが分かったそうです。

さらに、味わいについても本物の桃に近づけるため、甘味と酸味のバランスを調整。本物の桃の果実のような、ふくよかな甘味とみずみずしい酸味を持ち、果実感を感じられる日本酒に仕上がっているといいます。

果月葡萄

特長と味わい、相性の良い食材

「果月葡萄」は、巨峰やピオーネを思わせる甘味とコクの中に、上品な酸味がアクセントとなり、爽やかな余韻を感じることができるといいます。
食べ物との組み合わせでは、例えば、生ハムとの相性がよく、酒の旨味と生ハムの塩味がバランスよく調和します。他にもスモークサーモンや鯖のオリーブオイル漬けなどシンプルな味付けの魚介類と好相性です。

開発ストーリー

出典：prtimes.jp

果実感を得るためには甘味や酸味に加え、香りが重要と考える月桂冠はワインやウイスキーに見られる「アッサンブラージュ」という異なる酒質を組み合わせる手法を導入。

日本酒の複雑な香気成分の中にはブドウと同じ成分が複数含まれているそうで、さまざまなタイプの酒質の組み合わせを試した結果、巨峰やピオーネのような香りやコク、甘味を感じられる日本酒の組み合わせを発見したそうです。

この絶妙な調合は、巨峰が実際に持つ香気成分のバランスとも近く、ここに葡萄の果実感を有する新しい香味の日本酒が誕生しました。

「果月（かげつ）」は、「桃」「葡萄」というテイストがわかりやすく、香味をイメージしやすい商品なので、これまで日本酒になじみが薄かった方にも試しやすいかもしれません。また、和食以外の食事シーン、夕食後のリラックスシーンなど多様なシーンへと広げることができる、新しい日本酒としてもたのしめそうですね。