世界最強のお酒「スピリタス」をカクテルでたのしもう!

「スピリタス」はカクテルでたのしむのがオススメのお酒。スピリタスはウォッカの一種なので、ウォッカベースのカクテルなら、どれも好相性です。ここでは、「世界最強のお酒」と呼ばれるスピリタスの特徴や飲み方、オススメのカクテルなどを紹介します。
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スピリタスが「世界最強の酒」と呼ばれる理由

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スピリタスとはどんなお酒?
スピリタスの産地は東欧のポーランド。東欧・北欧のお酒といえば、ウォッカが有名ですが、スピリタスもウォッカの一種です。
ウォッカとは、大麦や小麦、ライ麦、トウモロコシやジャガイモなど、寒い土地でも育てやすい穀物を原料としたスピリッツ(蒸溜酒)。蒸溜酒は、ビールやワインなどの醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。極寒の地で暮らす人たちは、体を内側から温めるためにウォッカを必要としたのでしょう。
スピリタスのアルコール度数は95~98度
スピリタスと一般的なウォッカとの違いは、その製法にあります。
ウォッカは原料となる穀物を発酵させ、蒸溜を繰り返したあと、水を加えてアルコール度数を40~60度くらいに調整し、シラカバの活性炭でろ過して造られます。
スピリタスでは、なんと70回以上も蒸溜を繰り返し、水を加えることもありません。そのためアルコール度数は約96~98度というとんでもない高さとなります。「世界最強のお酒」と呼ばれるのも納得ですね。
スピリタスを飲むならカクテルがオススメ

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スピリタスの正しい飲み方とは?
スピリタスは、あまりに高いアルコール度数ゆえ、本場ポーランドでもストレートでたのしむことはまずないそうです。
アルコール度数が約96~98度といえば、ほぼ純粋なアルコールです。ストレートで飲めば、アルコールで舌やのどが焼けるような痛みを感じ、しばらくは声が出ないほどだとか。間違ってもストレートでは飲まないよう、気をつけましょう。
スピリタスの定番カクテル
スピリタスをたのしむなら、カクテルがオススメです。無味無臭でクリアな味わいのウォッカは、カクテルのベースとして人気。ウォッカベースのカクテルをスピリタスに替えて、飲み比べてみてはいかがでしょう。
【スクリュードライバー】
スクリュードライバーは、ウォッカベースの定番カクテルのひとつ。基本的なレシピは、ウォッカ45ミリリットルに対してオレンジジュース135ミリリットルですが、スピリタスで作る場合、分量をウォッカの半分以下にして、オレンジジュースの割合を増やすのがオススメ。さっぱりした甘酸っぱさがたのしめますが、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう。
【ウォッカトニック】
ウォッカトニックは、ウォッカをトニックウォーターで割り、少量のライム果汁を加えるだけのシンプルなカクテル。基本レシピは、ウォッカ30ミリリットル、トニックウォーターは適量とされていますが、スピリタスの場合、やはり半分以下で作るのがオススメです。
【レッド・バード】
ウォッカとトマトジュース、ビールを1対2対2くらいの割合で作るのがレッド・バード。その名のとおりの鮮やかな赤色と、ほろ苦い酸味がたのしめるカクテルです。もともとのレシピでもウォッカの割合は低めですが、スピリタスで作る場合は、やはり半分以下にしておきましょう。比率でいうと1対4対4くらいが目安です。
スピリタスでカクテルをたのしむ際の注意点

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スピリタスの飲みすぎには注意!
スピリタスで作るカクテルは、強いアルコール度数ならではのパンチの効いた味わいが魅力。ウォッカ同様にクリアでスッキリした味わいのため、オレンジジュースなどの割材の魅力をよく引き出します。飲みやすくてついつい杯を重ねてしまいそうですが、いくらスピリタスの分量を少なめにしても、そもそものアルコール度数が高いので、飲みすぎには注意が必要です。
スピリタスにタバコの火は厳禁
スピリタスはアルコール度数が約96~98度と、燃料用アルコールと同程度のため、火を近づけると引火の恐れがあります。実際、タバコから引火したという事故もあったそうなので、スピリタスでカクテルをたのしむ際は、くれぐれも火の気に注意したいものです。
また近年、消毒用アルコールとして代用できると話題になりましたが、アルコール度数の高いスピリタスはすぐに蒸発するので消毒には不向きといわれています。なお、薄めても消毒効果があるかどうかはわからないようです。
スピリタスは、「世界最強の酒」と呼ばれるだけあって、カクテルにすればほかのお酒にはない力強い味わいをたのしめます。飲みすぎや火の気には注意しながら、スピリタスならではの魅力を味わってみてはいかがでしょう?
