英国で人気のスコッチウイスキー「ベル」って知ってる?

英国で人気のスコッチウイスキー「ベル」って知ってる?
出典 : El Nariz/ Shutterstock.com

ラベルにスーツ姿の紳士が描かれた、スコッチウイスキー「ベル」を知っていますか? まろやかで飲みごたえがありながら、お手ごろ価格でたのしめる「ベル」は、英国で長く愛されているブランドです。今回は、「ベル」の魅力を余すところなく紹介します。

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「ベル」はスコッチウイスキーの正統派

「ベル」はスコッチウイスキーの正統派

JKorotchenkova/ Shutterstock.com

「ベル」は「稀代のブレンダー」と称されたベル氏が生み出したウイスキー

スコッチウイスキー「ベル」は、スコットランドの中央部、ハイランドとローランドの境界線上に位置する街、パースで誕生しました。

「ベル」の生みの親は、ラベルにも描かれているアーサー・ベル氏です。パースの小さな酒販店サンデマン商会で営業マンとして活躍していたベル氏は、流行し始めていたブレンディングに興味を持ち、厳選したモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした、「ベル」の原型ともいえる上質なブレンデッドウイスキーを誕生させました。

当時のブレンデッドウイスキーは、数種類のモルトとグレーンをただ混ぜ合わせただけの粗悪なものばかりだったため、ベル氏が生み出した高品質のブレンデッドウイスキーは、とても好評だったようです。

英国内シェア率トップクラスのスコッチウイスキーに

1851年、ベル氏がサンデマン商会のトップに就き、2人の息子が経営に携わるようになると、1895年に社名を「アーサー・ベル&サンズ社」に変更します。北アメリカからオーストラリア、インド、南アフリカと世界中に販路を拡大していき、英国内でも高いシェアを誇るようになりました。

「ベル」は、バニラやハチミツなどの香りのあとに、ほんのりピート香とスモーキーなフレーバーが続く極上の味わいが魅力。すっきりバランスの取れたブレンデッドウイスキーで、初心者からウイスキー通まで幅広い層に愛されています。

「ベル」は結婚式でも重宝される縁起のよいウイスキー

「ベル」の名は、ウェディングベルを連想させることから、昔から結婚式でよく振る舞われてきました。「ベル」のキャップ部分には、かつての広告に使われていた「Afore ye go」というメッセージが記載されています。「船出の前に」という意味で、まさに新婚カップルにぴったりの言葉といえるでしょう。そのため、ウエディングには欠かせない祝い酒としても長く愛されています。

ブレンデッドウイスキー「ベル」のこだわりとは?

ブレンデッドウイスキー「ベル」のこだわりとは?

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「ベル」には30種類以上もの上質なウイスキーが使われている

ベル氏が追及したのは、まろやかで芳醇な香りが残る極上のブレンデッドウイスキーです。ベルには、スコットランド各地で厳選した以下のような原酒が使用されています。

◇ブレアアソール(ハイランド)
◇ダフタウン(スペイサイド)
◇インチガワー(スペイサイド)
◇カリラ(アイラ)
◇グレンキンチー(ローランド)
◇ブラドノック(ハイランド)


30種類以上もの上質な原酒を贅沢にブレンドすることで、ベル氏の信念に基づいた深い味わいのウイスキーが完成するのです。

「ベル」はボトルの形にも注目したいウイスキー

ベル社は、「ベル(鐘)」をデザインした陶器製の限定ボトルを、さまざまな記念日やお祝いごとに合わせて不定期にリリースしています。近年では、エリザベス女王の在位60周年を記念したデザインボトルが、コレクターズアイテムとなったことでも注目を集めました。

ほかにも、クリスマスデザインのボトルやウエディングドレスが描かれたボトルなど、限定デザインのボトルがいくつもリリースされています。カラーやデザインも異なり、インテリアとしても映えるため、オールドボトルを含めてこれらを集めるコレクターも多いのだとか。結婚式はもちろん、さまざまな祝いの席の贈り物にもよさそうですね。

ベル・ウイスキーのラインナップを一挙紹介!

ベル・ウイスキーのラインナップを一挙紹介!

KikoStock/ Shutterstock.com

定番のブレンデッドウイスキー「ベル・オリジナル」

酒屋さんやスーパーなどで見かけることの多いのが、中央にスーツ姿のベル氏が描かれたスタンダードボトル「ベル・オリジナル」です。価格は1,000円前後とリーズナブル。お手ごろ価格ですが、しっかりとしたオーク材の香りとスモーキーフレーバーが感じられる、飲みごたえのある1本です。

水割りやハイボールにしてもその香りは失われないため、幅広い飲み方でたのしめます。食中酒にもぴったりで、ウイスキー初心者にもおすすめです。

見かけたらぜひ挑戦してみたい「ベル」の長期熟成ウイスキー

芳醇でまろやかなウイスキーが飲みたい人は「ベル20年」を探してみましょう。人気のため市場で見かけることはほとんどありませんが、オークションやバーなどで出会えるかもしれません。

じっくり20年熟成させたボトルは、麦の甘味がしっかりと感じられる重厚なアロマが特徴。甘く香ばしい香りが漂い、シェリー樽のさわやかな余韻が続きます。

ほかにもスタンダードの上位ボトルにあたる「ベル12年」や長期熟成の「ベル21年」などもありますが、どちらもレア度はやや高め。見かけた場合はぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。

甘さのなかにほのかなスモーキーさを感じられるブレンデッドウイスキー「ベル」は、初心者から通まで満足できるコスパのよいウイスキーです。飲み始めの一杯としてハイボールにするもよし、箸休めとともに水割りでたのしむもよし、さまざま飲み方ができます。食事によく合うので、ぜひ試してみてくださいね。

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