「量り売り」ならウイスキーをもっと気軽にたのしめる!
ウイスキーの「量り売り」サービスを知っていますか? さまざまな銘柄に挑戦してみたい人や、ボトルを買う前に試飲したい人におすすめなのが、少量から購入できる量り売りサービスです。ここではウイスキーの量り売りのシステムや、購入先などについて紹介します。
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ウイスキーの「量り売り」ってどんなサービス?
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そもそも「量り売り」ってどんな売り方?
「量り売り」とは、決まった量をパッケージして売るのではなく、買い手が必要とする分量だけを計量して売る販売方法のことです。ウイスキーに限らず日本酒やビール、お菓子やお惣菜、洗剤やシャンプーなど、さまざまな商品でこの方法が用いられています。
なお、ウイスキーの量り売り店では、完全な量り売りではなく、30ミリリットルや50ミリリットルなどを1単位として、単位ごとに販売していることが多いようです。
量り売りにはメリットがたくさん
ウイスキーの量り売りを利用するメリットは、ボトルよりも気軽に購入できること。お店によってはワンコイン程度から購入できる手ごろな商品も用意されているので、気になる複数の銘柄をテイスティング用として購入することもできます。
また、ボトルで買えば数十万円もするような高級品も、量り売りを活用すれば手が届く範囲に。運がよければ、個人ではなかなか手に入りにくい銘柄を試すこともできるでしょう。
それから、ウイスキーの量り売り店(実店舗)ではマイ容器の持参を推奨しているお店も多いため、「ごみが出にくく環境にやさしい」といったメリットを感じる利用者も多いようです。
ウイスキーの量り売りの注意点って?
ウイスキーの量り売りでは、多くの場合ボトルで購入するよりも割高になる傾向にあります。また、日常的に利用したくても、まだまだ購入先が少ないことも事実です。
それから、ウイスキー愛好家のなかには、ヴィンテージ品や数量限定で購入したウイスキーの空瓶をコレクションしている人も多いかもしれませんが、量り売り店で販売するのはウイスキーの中味だけ。残念ながらオフィシャルのボトルを手に入れることはできません。
とはいえ、いろいろな銘柄を少しずつでも試してみたいという人にとって、量り売りは便利なサービスといえるでしょう。
それでは次の章からは、実際にウイスキーを量り売りしている店舗とネットショップをいくつか紹介します。
ウイスキーの量り売りを実施している店舗
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M's Tasting Room(エムズテイスティングルーム)
東京・板橋にある「M’s Tasting Room」は、お酒のネットショップ「saketry(サケトライ)」の実店舗です。
店長を務めるのは、ウイスキー関連イベントで講師やアドバイザーなども務めるウイスキーアドバイザー・吉村宗之氏。店内にずらりと並ぶウイスキーのなかには、ネットでは買えない現品限りのレアものが並ぶこともあるのだとか。また、店舗では、お店オリジナルのブレンデッドウイスキーも量り売りされています。
一期一会のウイスキーとの出会いを求めてみてはいかがでしょう。
店舗名:M’s Tasting Room(エムズテイスティングルーム)
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TOKYO Whisky Library(トウキョウウイスキーライブラリー)
東京・表参道にある「TOKYO Whisky Library」は、図書館に並ぶ本のように、ウイスキーが壁一面に陳列された非日常感が魅力のバー&ラウンジです。世界中から集めたという1,200種類超のウイスキーボトルに囲まれて、飲食をたのしむことができます。
すべてのウイスキーは持ち帰りすることができ、100ミリリットル、150ミリリットルの持ち帰り用容器も販売されています。もちろん、マイ容器を持参しても購入することができます。販売単位は15ミリリットルか30ミリリットルで、銘柄によって異なります。
ウイスキー以外にも、自家製の燻製料理やフードメニューなどのテイクアウトも充実しているため、気軽に「おうちBar」がたのしめるのもポイント。
店舗名:TOKYO Whisky Library(トウキョウウイスキーライブラリー)
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Whisky Shop Sip(ウイスキーショップシップ)
「Whisky Shop Sip」は大阪・なんば近くにあるウイスキーの量り売り専門店です。量り売りされている銘柄は300種類以上。オリジナルミニボトルに、1銘柄50ミリリットル(レアな銘柄は100ミリリットル)から量り売りを行っていて、10ミリリットル単位で追加できます。
なかにはワンコインで購入できるものや、数種類の銘柄を飲み比べできるセットもあり、利用しやすいのもポイント。前回購入時のミニボトルを返却すれば、特典として瓶代が値引きされるサービスもあります。
また、購入したミニボトルには選んだ銘柄名入りのラベルをつけてもらえるので、ちょっとしたプレゼントにしても喜ばれそう。
店舗名:Whisky Shop Sip(ウイスキーショップシップ)
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ウイスキーの量り売りはネットでも利用可能
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saketry(サケトライ)
前述の「Saketry」は、ボトルを購入する前の試飲用に、テイスティングボトルを販売しています。
取り扱っている銘柄は100種類以上。ブランドや原産国、年数やカスクなどで商品を絞って、気になる銘柄を選べます。ウイスキーは、20ミリリットル容量のテイスティングボトル入り。じっくり試してお気に入りの銘柄に出会えたら、ボトルでの購入も可能です。
「スコッチモルトセレクションセット」や「バラエティーセット」などのセット商品もあり、先入観なく試したいときにおすすめです。
サイト名:Saketry(サケトライ)
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HITOKUTI WHISKY(ひとくちウイスキー)
小瓶詰替通販店「ひとくちウイスキー」のコンセプトは、「日常的なやすらぎ」。心が休まる自宅でウイスキーをもっと気軽にたのしんでほしいという想いから生まれた、ネット上のウイスキーバーです。
初心者でもお気に入りのウイスキーを見つけやすい「ウイスキーフローチャート」や、ソーダ割りや水割りなど飲み方別におすすめの銘柄を提案する特集ページなどが充実しているため、ビギナーでも選びやすいサイトになっています。
ウイスキーは、シンプルなラベルつきの、30ミリリットルと100ミリリットルのミニボトルで購入できます。
サイト名:HITOKUTI WHISKY(ひとくちウイスキー)
公式サイト
頃末商店(ころすえしょうてん)
頃末商店のオンラインショップでは、300種類以上のウイスキーを、100ミリリットル・200ミリリットルボトルで販売しています。
これらの量であれば、ウイスキーのシングル(30ミリリットル)で3杯か6杯程度、ダブル(60ミリリットル)で2杯か3杯程度たのしめるので、家族や友人と飲み比べをたのしみたい場合にも、ちょうどよい量といえるでしょう。
また、神戸に実店舗を構えていて、こちらでは量り売りのほか有料試飲のボトルのバリエーションも充実しています。10ミリリットル100円(+ボトル代100円)から試飲できるので、利用してみてはいかがでしょう。
サイト名:頃末商店(ころすえしょうてん)
公式サイトはこちら
いろいろなウイスキーを飲んでみたいという場合は、ウイスキーの量り売りを利用してみてはいかがでしょう。量り売りはウイスキーについて学びたい人にもぴったりのサービス。初心者でも複数のウイスキーを試すうちに、好みの傾向が見えてくるかもしれませんよ。