ワインは注ぐ量に注意! なみなみと注がない理由と適量の目安とは

ワインは注ぐ量に注意! なみなみと注がない理由と適量の目安とは
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ワインをグラスに注ぐ量は、どのくらいが適切か知っていますか? ソムリエがワインを注ぐ際、グラスになみなみと注がないことには理由があります。今回は、ワインをグラスに目一杯注ぐのが望ましくない理由と適量の目安、ワインを注ぐ際のポイントについて紹介します。

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ワインを注ぐ量には適量がある

ワインを注ぐ量には適量がある

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ワインをグラスになみなみと注がない理由

レストランなどでソムリエさんにワインを注いでもらう際、グラスになみなみと注がれることはほとんどありません。これは、飲む人にワインの香りを充分にたのしんでもらうためです。


ワインを味わううえで、香りはとても重要な要素です。そのため、多くのワイングラスは、内側にワインの香りが溜まりやすい形状をしています。ワインをグラスになみなみと注いでしまうと香りを溜めるスペースがなくなってしまい、香りを味わいにくくなってしまうため、グラス一杯に注がれないのです。

また、おもに赤ワインでは、ワイングラスをくるくると回してワインを空気に触れさせ、味わいと香りを引き出す「スワリング」を行うことがあります。スワリングを行いやすくためにも、ワインをグラスに目一杯注がず、グラス内にスペースを空けておく必要があります。

ワインは専用のグラスに適量を注いで味わう

ワイングラスの形状にもさまざまな種類があるので、ワインを飲むときはワインとの相性を踏まえて、適したグラスを使用するのが理想です。ここでは大まかなワインのタイプ別に、適したグラスを紹介します。

【赤ワインの場合】

赤ワイン用のグラスは、大き目のものが多いのが特徴です。

◇渋味の強い赤ワイン
ボウル(膨らんでいる部分)が大きく、飲み口のすぼまりがゆるやかな「ボルドータイプ」のグラスが適しています。
◇酸味の強い赤ワイン
ボウルが横に大きく膨らみ、飲み口のすぼまった「ブルゴーニュタイプ」のグラスが適しています。

【白ワインの場合】

白ワイン用のグラスは、一般的に赤ワインのグラスよりも小ぶりです。

◇酸味が強く軽やかな白ワイン
縦長で飲み口のすぼまりがゆるやかな「リースリングタイプ」のグラスが適しています。
◇熟成したフルボディの白ワイン
ボウル部分が大きく、飲み口の広い「モンラッシェグラス(シャルドネタイプ)」が適しています。

【シャンパーニュやスパークリングワインの場合】

細長い形状の「フルートグラス」が一般的ですが、近年は白ワインにも使われる「リースリングタイプ」のグラスも多く用いられています。また、芳醇なタイプのシャンパーニュなどには、ボウル部分に少し膨らみがあって香りをたのしめるグラスが適しています。

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ワインを注ぐ量の目安とは?

ワインを注ぐ量の目安とは

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ワインをグラスに注ぐ量の目安

ワインを注ぐ量の目安は、ワイングラス全体の3分の1程度といわれています。注ぐ際は、グラスがもっとも膨らんでいる部分のやや下くらいを目安にするとよいでしょう。

ワイングラスを製造しているリーデル社では、ワインを注ぐ量の目安として、赤ワインは約120~150ミリリットル、白ワインは約90ミリリットルを適量としています。

スパークリングワインをフルートグラスに注ぐ場合は、おいしい状態で飲み切れる量として、グラスの6分目程度(140ミリリットル程度)が目安とされています。

ワイン1本でグラス何杯分注げるか

通常のワインボトルの容量は1本750ミリリットルで、レストランなどではボトル1本から6~8杯分ほど注がれるのが一般的です。

とはいえ、料理ごとに相性のよいワインを組み合わせてたのしむ「ペアリング」のコースなどでは、料理の品数やボリュームに合わせて、グラスに注ぐワインの量が調整されることもあります。

また、カジュアルなお店などでは、あえてグラスから溢れるほどのワインを注ぐ「こぼれワイン」や「こぼれスパークリングワイン」などのメニューを提供しているところもあります。

注ぐ量以外にも、ワインを注ぐ際に気をつけたいポイント

注ぐ量以外にも、ワインを注ぐ際に気をつけたいポイント

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ワインをスマートに注ぐコツ

自宅でワインを注ぐ際には、注ぐ量以外にも以下のようなポイントを覚えておくとよいでしょう。

【ボトルの持ち方のポイント】

ソムリエはワインボトルを片手で持ちますが、慣れていない場合などは両手で持っても構いません。両手で持つ場合は、瓶の底のほうを片手で持ち、もう片方の手でボトルのネックあたりを下から支えるように持つとよいでしょう。なお、ボトルのラベルは銘柄が見えるように上向きにします。

【ワインの注ぎ方のポイント】

ワインを注ぐ際は、ゆっくり静かに注ぎます。適量を注いだら、ボトルの口を少し上に向けてひねるように持ち上げると、液だれを防ぐことができます。なお、スパークリングワインは泡が立つので、2回に分けて注ぐのがポイント。1回目は適量の3/4程度まで注ぎ、泡が落ち着いたら2回目を適量まで注ぎます。

ワインを注ぐ順番やタイミング

パーティーのような場で複数の人にワインを注ぐ場合には、マナーを押さえておく必要があります。なお、国際的なマナーでは女性がワインを注ぐことは望ましくないとされているため、男性が積極的に注ぐようにしましょう。

【ワインを注ぐ順番】

ワインは女性のグラスから先に注ぐのがマナーとされています。女性が複数いる場合には、年長者のグラスから注ぎましょう。

【ワインを継ぎ足すタイミング】

イギリスではグラスが空になってから継ぎ足すのに対し、フランスではグラス内のワインが少量になった時点で継ぎ足します。日本では状況に応じて対応するとよいでしょう。なお、ワインを継ぎ足す際にも適量を意識して、注ぎ過ぎないようにするのがポイントです。

ワインの注ぎ方を正しく知って、スマートにワインをたのしもう!

ワインを注ぐ量には目安があります。せっかくのワインの香りを存分にたのしめるよう、ワインに適したグラスに適量を注いでじっくり味わいたいもの。また、注ぐ量と併せて注ぎ方のマナーも知っておけば、フォーマルな場でもスマートにワインをたのしめますね。もちろん、ふだんはカジュアルに自由に!

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