焼酎のパウチパックが流行中!! 詰め替えて飲むメリットとは?
焼酎は瓶入りのものが定番ですが、近年注目されているのが、軽量コンパクトで環境にやさしいパウチパック。ここでは、ほかの容器にはないパウチパックならではの魅力や、ボトルに詰め替えて飲むメリットなどを探っていきます。
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焼酎のパウチパックのメリットを大解剖
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焼酎のパウチパックは、軽くて壊れにくく、持ち運びもラク
近年、宝酒造の甲類焼酎「極上 宝焼酎」や本格焼酎「よかいち」などのように、さまざまな焼酎がパウチパックで発売されています。
焼酎のパウチパックの人気が高まっている理由は、瓶に比べて軽量で、持ち運びがラクなため。また、瓶はちょっとした衝撃で割れてしまう恐れがありますが、パウチパックにはその心配がありません。まとめ買いしても、割れないように紙などで包んだり緩衝材を入れたりする必要がなく、買い物用のエコバックでも安心して持ち帰ることができます。軽くて持ち運びしやすいので、キャンプやバーベキューといったレジャーで重宝するのも魅力です。
焼酎のパウチパックは、コンパクトですき間に収納しやすい
焼酎といえば4合瓶や5合瓶、1升瓶などに入っているイメージですが、いずれも一定の保管スペースが必要になります。品質劣化を防ぐためには高温になる場所や直射日光を避ける必要がありますが、瓶ごと冷蔵庫に入れるには大きすぎて入らない場合も。その点、パウチパックは薄くてコンパクト。冷蔵庫の空いたスペースに収納できるので、保管しやすいといえるでしょう。
なお、パウチパックはボトルと比べて日光の影響を受けにくいといわれていますが、やはり涼しい暗所での保管が理想です。
焼酎のパウチパックは、環境にやさしい
パウチパックのメリットを語るうえで、外せないのが、ゴミの出しやすさでしょう。紙パックのように解体する必要はなく、飲み終わったら小さく丸めてキャップと一緒にプラスチックゴミに出すだけと手間がかかりません。瓶やペットボトルのようにかさばらないため、「同容量の紙パックに比べてゴミの量が約半分に なった」という例もあり、ある面で環境への負担軽減が期待されています。
焼酎のパウチパックを瓶などに詰め替える利点
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瓶などに詰め替えると、安定感が増してグラスに注ぎやすくなる
焼酎のパウチパックには多くのメリットがある一方で、ややグラスに注ぎにくいという面もあります。ギュッと握ったり中身が減ったりすると形状が変わるパウチパックは、瓶や紙パックのような安定感がないため、片手などで注ごうとするとこぼれる可能性も。
また、パウチパックは瓶などよりも倒れやすいので、注いだ後にキャップを閉めてからテーブルに置くなど、慎重に扱う必要があります。
そこでおすすめしたいのが、飲む分だけ遮光ボトルや焼酎サーバーに詰め替えることです。手元の安定感が増せば、スマートに注ぐことができるし、置いたときに倒れるという心配も軽減されます。
なお、パウチパックに残った焼酎は詰め替える必要はありません。キャップを閉めてそのまま冷蔵庫に保管するとよいでしょう。
瓶に詰め替えると、残量がひと目でわかるように
パウチパックは基本的に不透明です。光を通しにくいという利点がある反面、焼酎の残量がわかりにくいため、不便に思う人もいるでしょう。こうした問題は、透明な瓶などの容器に中身を詰め替えることで解消できます。どのくらい飲んだのか、残量をチェックしながら飲みたい場合は、焼酎の空き瓶などを1本確保しておくと役立ちます。
瓶などに詰め替えると、焼酎気分や本格的な雰囲気がたのしめる
パウチパックというと、なかにはシャンプーや洗剤をイメージする人もいるようです。一部では、「ちょっと味気ない」とか「食卓の雰囲気を演出しにくい」という声も挙がっているとか。そんな人は、空になった焼酎の瓶やお気に入りのボトルに詰め替えてみてはいかがでしょう。雰囲気がガラリと変化して、いつもの本格焼酎気分を味わうことができます。お酒をたのしむシチュエーションでは、雰囲気づくりも大切。ぜひ試してみてください。
焼酎を詰め替えるなら陶器ボトルがおすすめ
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陶器製焼酎サーバーの熟成効果でよりおいしく
パウチパックから詰め替えるときは、焼酎の空き瓶や詰め替え用の瓶などがよく用いられますが、おすすめは陶器製の容器です。とくに、陶器でできたボトルや焼酎サーバーは、日光や蛍光灯の紫外線を遮断して酒質の劣化を防いでくれるうえ、陶器特有の遠赤外線効果によって熟成を促進させる効果があります。
また、パウチパックはもちろん、瓶や紙パックなどの容器から詰め替えて数日間寝かせるだけでも、まろやかさが加わるといわれています。
飲む量だけ詰め替え、加水して寝かせる前割りもおすすめ
パウチパックから陶器製の容器に移すだけでも焼酎気分やおいしさは増しますが、水割りやお湯割り派の人は、詰め替えするときに割り水するのもおすすめです。あらかじめ焼酎と水を好みの濃度に混ぜ合わせ、一晩から数日間寝かせることで、焼酎と水が分子レベルでなじんで通常の水割りやお湯割りよりもまろやかな味わいに仕上がるといわれています。これは焼酎通に人気の、「前割り」という飲み方です。
パウチパックを丸ごと詰め替える必要はありません。飲む量だけ詰め替え、好みの濃度に調整して、前割り焼酎ならではの味わいを堪能してみてはいかがでしょう。
便利なパウチパックと詰め替えテクを活用することで、焼酎のたのしみ方が広がります。なお、パウチパックの焼酎と、瓶や紙パック、ペットボトル入りの焼酎は、同銘柄であれば基本的に中身は同じです。シチュエーションに応じて選んでください。