ウイスキーにもポリフェノールが含まれているってほんと?

ウイスキーにもポリフェノールが含まれているってほんと?
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ウイスキーにもポリフェノールが含まれていることを知っていますか? ポリフェノールは赤ワインや緑茶などに含まれている成分ですが、じつはウイスキーにも多く含まれています。ここではポリフェノールの正体や、ウイスキーにポリフェノールが含まれている理由・効果などについて紹介します。

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ウイスキーに含まれているポリフェノールって?

ウイスキーに含まれているポリフェノールって?

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ポリフェノールの正体

ウイスキーにも含まれているポリフェノールとは、そもそもどんな成分なのでしょうか。

植物が光合成を行なう際に作られるポリフェノールは、苦味や渋味、色素、アクなどの成分の総称です。自然界に8,000種類以上 存在するといわれていて、代表的なものに赤ワインの「アントシアニン」などがあります。

ポリフェノールは活性酸素を抑える力(抗酸化作用)が強く、生活習慣病の予防などの健康効果が期待されています。

さまざまな食品に含まれているポリフェノール

ポリフェノールにはさまざまな種類が存在します。アントシアニンのほか、カテキンやカカオポリフェノールなども聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。これらはすべてポリフェノールの一種です。

ポリフェノールは、ウイスキー以外にもさまざまな食品に含まれています。たとえば、以下のようなものがあります。

◇アントシアニン:赤ワイン、ブドウ、ブルーベリー、なす
◇カテキン:緑茶、紅茶
◇カカオポリフェノール:チョコレート、ココア
◇ルチン:そば、たまねぎ、かんきつ類
◇イソフラボン:豆類
◇クルクミン:ターメリック
◇クロロゲン酸:コーヒー

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ウイスキーにポリフェノールが含まれているのはなぜ?

ウイスキーにポリフェノールが含まれているのはなぜ?

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ウイスキーにポリフェノールが含まれている理由

ウイスキーにポリフェノールが含まれているのはなぜでしょうか。これには熟成の際に使われる木樽が由来しています。

蒸溜直後のウイスキーは無色透明で、ポリフェノールは含まれていません。それをオークの木樽に詰めて寝かせせることで、樽に含まれるポリフェノールなどの成分がウイスキーと混ざり合います。これがウイスキーに含まれるポリフェノールの正体です。

木樽のなかで長期間熟成させることで、樽のポリフェノールや色素成分が溶け出し、透明だった液体が美しい琥珀色と複雑な風味を持つウイスキーへと変化していくのです。

ウイスキーは「生命の水」?

蒸溜酒はかつて、「アクア・ヴィッテ(生命の水)」と呼ばれていました。蒸溜酒特有のアルコール度数の高さと刺激的な味わいから、神秘的な「不老長寿の薬」と考えられ、畏敬の念を込めて“生命の水”と名付けられたのです。

これがスコットランドやアイルランドに伝わり、時を経て、樽で熟成された琥珀色のウイスキーが誕生します。つまり、ウイスキーのもとをたどれば、“生命の水”にたどり着くというわけです。

樽熟成を行わない当時の蒸溜酒に、ポリフェノールは含まれていなかったと考えられますが、体にうれしい作用のあるポリフェノールを含むウイスキーの祖先が、「生命の水=不老長寿の薬」と考えられていたというのも、「あながち間違いではなかったのでは? 」と思えてきますね。

ウイスキーに含まれているおもなポリフェノールの種類

ウイスキーに含まれているおもなポリフェノールの種類

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ウイスキーに含まれているおもなポリフェノール

ウイスキーに含まれる樽由来のポリフェノールの総称を、「樽ポリフェノール」といいます。樽ポリフェノールを代表するのは、「エラグ酸」や「リオニレシノール」など。いずれも強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を抑える働きがあることから、アンチエイジング効果や美肌効果が期待されている成分です。

このほかにもウイスキーには、「リグニン」や「タンニン」などさまざまなポリフェノールが含まれているといわれています。

近年とくに注目されているポリフェノール「エラグ酸」

「エラグ酸」は、ポリフェノールのなかでもとくに抗酸化作用の強い成分として注目されています。ラズベリーやマメ科の植物に多く含まれるポリフェノールの一種で、シミの生成を抑制 する効果や美白効果などが期待されています。

また、近年注目されているのが「エラグ酸」の糖尿病予防効果です。ある研究発表によると、「エラグ酸」に、インスリンの働きをにぶらせる「レジスチン」の分泌を抑える効果があることが認められたそう。そのため、糖尿病やそれに伴う合併症 を予防する可能性があると期待を寄せられています。

さまざまな種類のポリフェノールを豊富に含むウイスキー。近年では「赤ワインよりも強い抗酸化作用がある」といわれ、注目度が高まっています。ただ、健康によいからと飲みすぎるのはよくないので、上手に付き合えるとよいですね。

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