ウイスキーの定義を再確認! これだけは知っておきたいウイスキーのあれこれ

ウイスキーの定義を再確認! これだけは知っておきたいウイスキーのあれこれ
出典 : Alexey Lysenko / Shutterstock.com

「ウイスキーの定義って何だろう? 」「ウイスキーはよく飲むけど、じつはウイスキーについて詳しく知らない」そんな人も多いのではないのでしょうか。今回は「これだけは知っておきたいウイスキーの定義」について紹介します。

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ウイスキーってそもそもどんな飲み物? 定義や造り方を再確認

ウイスキーってそもそもどんな飲み物? 定義や造り方を再確認

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まずはお酒の分類をおさらいしましょう

ウイスキーの定義を知る前に、まずはお酒の分類について確認しましょう。お酒は大きく分けて以下の3つに分類されます。

【醸造酒】

醸造酒とは、米や麦、果物などの原料を酵母の働きで発酵させて造るお酒のことです。日本酒やワイン、ビールなどが醸造酒にあたります。古くから世界各地で造られているお酒で、原料の味がお酒に現れやすいのが特徴です。

【蒸溜酒】

醸造酒などを蒸溜して造ったものが蒸溜酒です。醸造酒を加熱してエタノールを蒸発させ、その蒸気を冷やして液体に戻すと、醸造酒よりも高いアルコール度数を得ることができます。蒸溜酒には、ウイスキーやブランデー、焼酎、ウォッカなどがあります。

【混成酒】

混成酒とは、醸造酒や蒸溜酒に糖類や香料などを加える、または醸造酒と蒸溜酒を混合させて造るお酒のことです。リキュールやカクテル、薬味酒などが混成酒に含まれます。

ウイスキーの定義を確認しましょう

それでは、蒸溜酒に分類されるウイスキーとはどんなお酒なのでしょうか。ウイスキーの細かい定義は国によって異なりますが、一般的には以下の3つの条件を満たすことでウイスキーと名乗ることができます。

◇原料に大麦やライ麦、トウモロコシといった穀類を使っていること
◇糖化、発酵、蒸溜を行って造った「蒸溜酒」であること
◇木製の樽に貯蔵して、熟成させていること

ウイスキーの生産国として有名なのは? 5大ウイスキーそれぞれの定義

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これだけは知っておきたい「5大ウイスキー」とは?

ウイスキーの定義について確認したところで、ウイスキーの生産国を見ていきましょう。世界中で造られているウイスキーですが、なかでもスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5か国が世界的なウイスキー産地として知られています。

【スコッチ・ウイスキー】

スコットランドで造られるウイスキーの総称。麦芽に「スモーキー・フレーバー」と呼ばれる香りがついているのが特徴です。名実ともにウイスキーの筆頭格と呼ばれる存在です。

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【アイリッシュ・ウイスキー】

アイルランドで造られるウイスキーの総称。ウイスキーの元祖、ともいわれるほど古い歴史を持ちます。軽く穏やかな風味で、一般的にピート香がないのが特徴です。

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【アメリカン・ウイスキー】

アメリカで造られるウイスキーの総称。夏の暑さと冬の厳しい寒さに育まれた、独特の甘味を持っています。原料や製法の違いによって「ライ・ウイスキー」「バーボン・ウイスキー」「コーン・ウイスキー」「ホイート・ウイスキー」「モルト・ウイスキー」などと細かく分類されます。

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【カナディアン・ウイスキー】

カナダで造られるウイスキーの総称。5大ウイスキーのなかでも、とくに軽い風味と酒質を持つウイスキーとして知られています。クセの少ないフレーバーは、カクテルベースとしても活躍しています。

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【ジャパニーズ・ウイスキー】

日本で造られるウイスキーの総称。豊かな自然環境のなかで造り上げられた原酒の多彩さが特徴です。スモーキー・フレーバーや味わいがソフトなウイスキーともいわれています。

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ウイスキーの味わいや香りに影響を与える5つの要素

ウイスキー造りにとくに欠かせない要素は、水、原料、ピート、蒸溜、樽熟成の5つです。おもにどのような点が影響するのか、見ていきましょう。

【水】

ウイスキーの製造には大量の水が必要です。ウイスキー造りに使われる水のことを「仕込み水」といいます。硬水や軟水など水質によってもウイスキーの性質が大きく変わります。

【原料】

モルト・ウイスキーには大麦麦芽、グレーン・ウイスキーやバーボンにはトウモロコシ、小麦、大麦などが使われています。原料の種類や質によって異なる味わいのウイスキーになります。

【ピート】

モルト・ウイスキーに使用する大麦麦芽を乾燥させるときに使われるのがピートです。ピートとは泥炭のことで、ピートの量や産地、焚き込む時間などによってピート香が異なってきます。

【蒸溜】

蒸溜器の種類や形状によっても味わいは異なります。一般に単式蒸溜器(ポットスチル)では原料の風味の残る複雑な味わいが、連続式蒸溜器ではシンプルでクリアな味わいが生まれます。

【熟成樽】

樽(カスク)の材質、過去にどんなお酒が入っていたか、樽の内側の焦がし具合など、熟成させる樽の種類によって、ウイスキーに付加される風味に違いが出ます。

ウイスキーの種類は原料によって区別される。それぞれの定義をおさらい

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麦芽を原料としたモルト・ウイスキー

「モルト・ウイスキー」は、大麦を発芽させた麦芽(モルト)を原料にしたウイスキーです。「シングルモルト」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。モルト・ウイスキーのなかでも単一蒸溜所のモルト原酒のみで造られたウイスキーを「シングルモルトウイスキー」と呼びます。蒸溜所ごとの個性が色濃く現れるため、シングルモルトはウイスキー愛好家のなかでも人気の高いウイスキーです。

「モルト・ウイスキー」の定義や特徴とは?【ウイスキー用語集】

グレーン・ウイスキーの主原料は穀類

「グレーン・ウイスキー」は、主原料にトウモロコシやライ麦、小麦などの穀類を使い、さらに糖化酵素として大麦麦芽を加えて造られるウイスキーです。連続式蒸溜器で蒸溜するグレーン・ウイスキーは、軽快ですっきりとした味わいが特徴です。

単一蒸溜所のグレーン・ウイスキーだけで造られる「シングルグレーン」は、個性の強いモルトと比べて飲みやすいことから、近年人気が高まってきています。

「グレーン・ウイスキー」とはどんなウイスキー?【ウイスキー用語集】

ブレンデッド・ウイスキーはモルトとグレーンのブレンド

モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたものが「ブレンデッド・ウイスキー」です。複数の蒸溜所のモルト・ウイスキーを混ぜ合わせたところへ、グレーン・ウイスキーを加えて造ります。

ブレンデッド・ウイスキーは、熟練のブレンダーが豊富な経験と知識をもとに卓越した技術を集結して造ることから、「シングルモルトは風土が造る、ブレンデッドは人が造る」と表現されることもあります。

「ブレンデッド・ウイスキー」がウイスキー業界に果たした役割とは? 【ウイスキー用語集】

ウイスキーの定義について、かんたんに整理してみました。気になるウイスキーに出会ったら、そのウイスキーがどんな種類なのか、どの国でどうやって造られたのか、調べてみるのもたのしそうですね。

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