ウイスキーのコルクが折れたときはどうする? 知っておきたいコルクの役割とウイスキーの保管方法

ウイスキーのコルクが折れたときはどうする? 知っておきたいコルクの役割とウイスキーの保管方法
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「ウイスキーを開けようとしたらコルクが途中で折れてしまった! 」そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。ここではコルクが折れたときの対処法やコルクの役割など、コルクに関するあれこれを紹介します。

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ウイスキーとコルクの関係

ウイスキーとコルクの関係

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ウイスキーのキャップにコルクを使うのはなぜ?

ウイスキーをはじめとする蒸溜酒は、開封後の風味に変化がないと思われがちですが、じつは空気に触れることでゆっくりと酸化し、味わいや香りが変化していきます。そこで、ウイスキーと空気をなるべく触れ合わせないために使われるのが、コルク樫の樹皮をくり抜いた天然素材のコルク栓です。柔軟性や弾力性があって、密封性にも優れているのがウイスキーのコルクキャップです。

ウイスキーのキャップにはコルク以外にどんな種類があるの?

ウイスキーのキャップには、コルク樫の樹皮をくり抜いた「コルク栓」のほかにもさまざまな種類があります。

【スクリューキャップ】

天然コルクに比べてコストが低いながらも密閉性に優れていることから、現在もっとも多く普及しているタイプのボトルキャップです。オープナーを使う必要がなく、回すことでかんたんに開けることができます。

【ティンキャップ】

金属製の蓋に針金の留め金がついたタイプのキャップです。かつてコルクの入手が困難だった1960年代におもに使われていました。「スプリング付きキャップ」とも呼ばれています。

【ゾークキャップ】

2002年にオーストラリアのメーカーが考案した新しいタイプのボトルキャップです。低密度のポリエチレン素材で作られたキャップは密閉性に優れていると同時に、再利用が可能なことでも注目を集めました。

ウイスキーコルクの開け方

ウイスキーコルクの開け方

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ウイスキーのコルクはこうやって開けよう

ウイスキーのコルク栓はキノコ型の「笠つきコルク栓」で、手で回して開けやすいのが特徴です。スマートな開け方をおさらいしましょう。

ボトルを押さえ、反対の手でキャップ部分を持って反時計回りにひねります。コルク部分がホログラムシールで覆われていることもありますが、これをはがす必要はありません。コルクを少しずつ真上に引き上げていくと、かんたんに開けられます。

未開封のボトルでも、開けにくい場合は、ボトルを傾けてコルク栓を湿らせたり、ボトルを温めたりすると開けやすくなるといわれています。

ウイスキーのコルクキャップを閉めるときのポイント

基本的にウイスキーの保管方法は、開封していても未開封でも同じで、ウイスキーを空気に触れさせないようにすることが大事です。

【1.コルクを閉める】

柔らかく弾力性があり、気密性に優れたコルクは、ウイスキーの酸化を防ぐのにぴったりです。コルク閉める前に、コルクが破損していないかを確認してからしっかりと閉めましょう。

【2. コルク栓の上からパラフィルムを巻く】

ウイスキーにコルクで蓋をしたら、その上から保存用のテープを巻くとより安心です。空気を通しにくいパラフィルムをコルクの上から巻くことで、コルクだけのときよりもウイスキーの酸化を防ぐことができます。これは、バーや飲食店でも使われている方法です。

ウイスキーのコルクが折れてしまった! そんなときどうする?

ウイスキーのコルクが折れてしまった! そんなときどうする?

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ウイスキーのコルクはなぜ折れるのか?

そもそもウイスキーのコルクはなぜ折れてしまうのでしょうか。折れる理由を確認しましょう。

【コルクの経年劣化】

ウイスキーのコルクは天然素材で作られたものです。長い時間のなかで、収縮したり小さなヒビが入ったり、脆くなったりすることもあります。作られた年代によっては、コルクの品質にばらつきがあることも。天然素材が使われているので、ある程度の経年劣化は仕方のない部分ともいえるでしょう。コルクが劣化する前に、早めに飲みきることも大切です。

【コルクの乾燥】

天然素材のコルクは、乾燥すると弾力性を失い、まるでボトルに固定されているかのように固くなります。無理に開けようとすると、折れてしまうことも。これを防ぐには、たまにボトルを揺らしてコルク栓を湿らせておくことが大事です。ただし、ボトルを常に横に寝かせて置くと、収縮したコルクの隙間から中身が漏れ出たり、コルクのニオイが移ったりする恐れがあるので注意しましょう。

ウイスキーのコルクで困ったときの対処法

【コルクが折れたとき】

折れた瓶口のコルクにアイスピックを刺します。ポイントは、斜め方向にできるだけ深く刺すことです。刺し込んだら、コルクを中から引きずり出すように少しずつ力を加えていきます。

このとき、一気に引っ張り上げようとするとコルクが崩れる可能性があります。2、3度ほど刺す場所を変えて試してみましょう。

【コルクが経年劣化したとき】

アイスピックで刺すとコルクが崩れてしまいそうな場合は、刺すのではなく、コルクを上の方から削っていきましょう。コルクの残りがあとわずかのところまで来たら、削った欠片がウイスキーの中に落ちないように、注意深くアイスピックを斜めに刺して引き上げます。

引き上げるのが難しそうな場合は、ボトル内にコルクを落としてから取り出しましょう。

【コルクがボトル内に落ちたとき】

健闘むなしくウイスキーのボトル内にコルクが落ちてしまったら、清潔な別の容器にウイスキーを移し替えましょう。空のボトルに残ったコルクは、菜箸などで砕いてから取り除く方法がかんたんですが、ガーゼのような薄手の布を受け皿になるようにボトル内に垂らし、コルクを乗せて引き抜く方法もあります。

無事コルクを取り出し、ウイスキーをボトルの中に戻したら、新しいコルク栓をして保管しましょう。こんなときのために、飲み終えたウイスキーのコルク栓を捨てずにストックしておくと便利です。

ウイスキーのコルクを折らずに開ける方法

【ボトルを温める】

とくに未開封のウイスキーコルクが折れてしまった際に有効な手段は、ボトルを温めることです。アルコールは温度によって体積が大きく変化します。温度が低いときはボトル内の空気圧が下がり、コルクを引っ張るための力がより必要になりますが、温度が高いときはボトル内の空気圧が下がって開けやすくなります。

この原理を利用して、気温の低い時期には暖房の効いた部屋などに置いて、ボトル自体の温度を25度程度まで温めてから開けるとよいでしょう。

【ボトル内に空気を入れる】

コルクを抜こうとする際に、ボトル内に「ブシューッ」と空気が入っていくことがあります。これは、環境の変化や保管状態によって、ボトル内の気圧が下がることで起こります。

このような状態のときは無理に抜こうとせず、ボトル内に空気を送り入れてみましょう。まずボトルを横にしてコルクを液面につけます。乾燥したコルクを湿らせると、抜く際の摩擦抵抗を減らすことができます。次に押し込むイメージでコルクを左右にずらしていきます。そうするとボトル内の気圧が上がって開けやすくなります。

開封済みのボトルを久しぶりに開ける際にも有効な手段なので、一度試してみてください。

ウイスキーは保存状態がよければ比較的長期間安定した品質をたのしめるお酒です。ボトルは立てて置く、光が当たらないように箱に入れて保管するなど安定した環境を整えて、ウイスキーライフをたのしみましょう。

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