ウイスキーのボトルキャップが持つ役割
ウイスキーのボトルキャップには、ウイスキーを保存するという現実的な役割だけでなく、ブランドの象徴や個性をたのしむアイテムとしての役割もありそうです。ウイスキーの銘柄ごとの魅力を左右するかもしれない、ボトルキャップの役割について紹介します。
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ウイスキーのボトルキャップの種類を知ろう
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ウイスキーのボトルキャップを注意して見たことがありますか? ついつい見過ごしてしまいがちですが、じつは素材や形もさまざまです。よく見かけるタイプから、最近は見かけなくなったものまで、代表的なボトルキャップ4種類を紹介します。
【スクリューキャップ】
コルクより安価で作れ、密閉性にも優れていることから、現在もっとも多く普及している、回す(ねじる)タイプのボトルキャップです。
【コルクキャップ】
ワインや古いウイスキーに採用された、いわゆる「コルク栓」と呼ばれるボトルキャップです。コルク樫の樹皮をくり抜いた天然素材です。
【ティンキャップ】
金属製の蓋に針金の留め金がついたタイプ。1960年代のコルク入手が難しかった時代に使われていたボトルキャップです。
【ゾークキャップ】
低密度のポリエチレン素材で作られた新しいキャップです。特徴は密閉性に優れていると同時に再利用ができること。2002年にオーストラリアのメーカーが考案しました。
ウイスキーのボトルキャップが持つ漏れを防ぐ役割
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ウイスキーのボトルキャップが持つ現実的な役割は「漏れを防いでウイスキーを保護する」ことです。同時に、外気による品質への影響を防ぐ役割もあるようです。
瓶詰め時に締められるボトルキャップ以外に、購入して開栓後に利用されるボトルキャップもあります。
バーなどで見かけたこともあると思いますが、ボトルのキャップ部分に取り付ける、象の鼻のような形をした“注ぎ口”で、「ディスペンサー」と呼ばれます。
もともとは注ぎやすくしたり、定量を測るためのディスペンサーですが、インテリアとしてウイスキーボトルに取りつけてたのしんでいる人もいるようです。
ウイスキーのボトルキャップが持つブランドの象徴としての役割
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ウイスキーのボトルキャップには、「ブランドの象徴」としての役割を担っているものもあります。とくにコルク栓の上部につけるストッパーは、造り手がメッセージを入れるなど、さまざまな付加価値をつけて、ウイスキーの存在価値を強調しています。
そんな役割を持った代表的なボトルキャップが、「ブラントン」のサラブレッドをあしらったボトルキャップです。
ブラントンはバーボン造りの名人として知られたアルバート・ブラントン大佐にちなんでつけられたブランドで、そのボトルキャップには、バーボンと並ぶ同州の象徴、ケンタッキーダービーのサラブレッドと騎手のフィギュアが飾られています。
このボトルキャップは、「BLANTONS」の綴にあわせて8種類。すべてを並べるとサラブレッドが駆け抜けてゆく姿をコマ撮りのようにたのしむことができ、コレクターやマニアの垂涎の的となっています。
ウイスキーのボトルキャップを取り替えて個性を主張!
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ウイスキーのボトルキャップは、造り手が提供したものから、開栓後に消費者自らが選んで付け替えることも可能です。
通販サイトで「ボトルキャップ」を検索すると、個性あふれるキャップが数多く揃っています。
映画やアニメのキャラクターが乗ったものから、機能性やデザインにこだわったものまで多種多様。お気に入りの銘柄に、そのイメージに合ったボトルキャップをつけて、自分なりのこだわりを主張するのもたのしそうです。
ウイスキーのボトルキャップには、漏れ防止という実用的な役割以外に、いろいろなたのしみ方があるようです。ウイスキーを飲む際に、ボトルキャップにも目をむけてみるのはいかがでしょうか。