ウイスキーとチーズは、相性バツグンの組み合わせ
ウイスキーとチーズは、相性のよい取り合わせ。「ウイスキーのおつまみ」と聞けば、チョコレートやナッツ、燻製などを思い浮かべる人が多いでしょうが、じつはチーズもウイスキーにぴったりのおつまみです。今回はウイスキーのおつまみとしてのチーズの魅力や、オススメの合わせ方を紹介します。
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ウイスキーとチーズが好相性な理由とは?
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ウイスキーとチーズは、互いの風味をより引き立たせる
ウイスキーとチーズは、どちらもクセが強い印象があるようで、一見するとケンカしそうな組み合わせですが、選び方を間違えなければ、互いの個性をうまく引き立て、絶妙なハーモニーをたのしめます。
チーズに特有の香りや、(種類によっては)ピリッとした刺激が、アルコール度数の高いウイスキーと合わせることでまろやかになり、チーズの個性がうまく引き出されるのです。
この個性は、ウイスキーの風味を打ち消すことなく、むしろウイスキーの主原料であるモルト(大麦麦芽)本来の甘さを引き出す効果があり、互いの個性が溶け合って、より豊かなフレーバーを生み出してくれます。
チーズはタンパク質が豊富な乳製品なので、ウイスキーのおつまみにぴったり!
ウイスキーはアルコール度数が高いので、胃や肝臓をいたわるためにも、おつまみと一緒にたのしむのがよいといわれます。とくに、肝臓のはたらきを助けるとされる、タンパク質を含んだおつまみがオススメです。
チーズは乳製品だけに、タンパク質が豊富。よくいわれる「乳製品は胃の粘膜を守ってくれる」との説は、残念ながら俗説のようですが、チーズを食べることでアルコールの吸収を穏やかににし、豊富なタンパク質で肝臓のはたらきを支えてくれる という点では、ウイスキーのおつまみに適しているといえるでしょう。
ウイスキーのおつまみとしてのチーズの魅力
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ウイスキーとチーズの組み合わせには、宝探しのようなたのしみが
ウイスキーのおつまみにチーズを食べる際、どちらも種類が豊富なので、何を合わせるべきか迷ってしまう人も少なくないでしょう。これは、逆に考えれば、自分にとって最高の組み合わせを見つけ出す“宝探し”のようなたのしみがあるともいえます。
ウイスキーの銘柄は何千 種類もあり、それぞれ個性が異なります。チーズもまた種類が豊富で、多様な個性を持っているので、どのウイスキーにも、ぴったりマッチするチーズがあるというわけです。
好みのウイスキーに最適なチーズが見つけやすい環境に
ウイスキーのおつまみとしてたのしめるチーズは、世界中に1,000以上もの種類 があるといわれています。流通が発達した現在では、大手デパートの食品売り場や専門店などに世界各国のチーズが揃っていて、さまざまなチーズを気軽に試すことができます。
お気に入りのウイスキーとともに、何種類かのチーズを購入して、それぞれの組み合わせをたのしんでみる。そんなぜいたくな時間が過ごせる環境に感謝したいものですね。
ウイスキーとチーズ、オススメの組み合わせ
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ウイスキーとチーズの組み合わせをジャンル別に紹介
ウイスキーとチーズの組み合わせ方は多種多様なので、ある程度はタイプ別の傾向を知っておくと便利でしょう。チーズの分類法にもいろいろありますが、ここでは「ハードタイプ」「白カビタイプ」「青カビタイプ」の3種類について紹介します。
【ハードタイプのチーズと合うウイスキー】
ハードタイプとは水分を絞った硬いチーズのことで、「ゴーダチーズ」や「チェダーチーズ」などが有名です。コクが深く味わいが濃厚なものが多く、個性が強めのシングルモルトよりも、バランスの取れたブレンデッドウイスキーとの組み合わせがオススメです。
【白カビタイプのチーズと合うウイスキー】
白カビタイプは、日本では「カマンベールチーズ」などが有名です。クリーミーでマイルドな口当たりのものが多く、やはりバランスのよいブレンデッドウイスキーや、甘味を感じさせるウイスキーと好相性。なかには個性が強いチーズもあるので、その個性に合わせてウイスキーの銘柄や飲み方を変えてみましょう。
【青カビタイプのチーズと合うウイスキー】
青カビタイプは「ブルーチーズ」とも呼ばれ、「ゴルゴンゾーラ」などが代表的。塩分が強く、刺激のある風味や苦味を持つチーズが多いので、シェリー樽で熟成させたシングルモルトなどは樽由来の果実風味がチーズのクセとうまく調和してくれます。
チーズはウイスキーとの相性もよく、試しきれないほどの組み合わせをたのしめます。いろいろと試してみて、愛飲するウイスキー銘柄の“最高の相棒”を見つけてください。