長期熟成の極み!焼酎の古酒の魅力とたのしみ方

長期熟成の極み!焼酎の古酒の魅力とたのしみ方
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3年以上熟成された焼酎の古酒は、深いまろやかさが特徴です。長期熟成が生む独特の風味とそのたのしみ方について詳しくご紹介。焼酎愛好家必見の情報満載です!

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焼酎の古酒ってどんなお酒? その特徴は?

焼酎の古酒ってどんなお酒? その特徴は?

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焼酎の古酒とは、長期熟成したものを指す

焼酎の「古酒」とは、できたての「新酒」に対して、長期間熟成されたものを指します。焼酎の場合は「こしゅ」、泡盛の場合は「クース」と呼ばれることが一般的です。
「表示に関する公正競争規約」によると、焼酎の場合、3年以上貯蔵・熟成させた焼酎が、ブレンド後の総量の50%以上を占める場合のみ、ラベルなどに「長期熟成」や「古酒」と表示できます。
古酒に対するこだわりが強い泡盛の場合は、焼酎よりも条件が厳しくなっています。かつては、焼酎の場合と同様の条件でしたが、2015年から全量が3年以上貯蔵させたものに限って「古酒」と表示できます。

焼酎を「古酒」になるまで貯蔵・熟成させる理由は?

焼酎は、同じ蒸溜酒であるウイスキーやブランデーと比べて、熟成させてない「新酒」でもおいしく飲むことができます。
とはいえ、蒸溜したての状態では品質が安定せず、独特の刺激臭があるので、1~3カ月の貯蔵期間を経て出荷されます。
さらに長く貯蔵すると、長期の熟成によって各種の成分が化学変化を起こし、よりまろやかな味わいに。貯蔵期間が3年を超え「古酒」となるころには、香味成分も凝縮され、香りはより芳醇に、味わいはより丸みを帯びてくると言われています。

焼酎の古酒の味わいを左右する3つの要素

焼酎の古酒の味わいを左右する3つの要素

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焼酎の古酒の味わいを左右する要素(1):貯蔵方法

焼酎や泡盛を熟成させる際、どんな容器で貯蔵するかで、古酒の味わいが大きく変化します。おもに用いられる甕(かめ)、タンク、樽の3種類について、それぞれの特徴を説明します。

【甕(かめ)貯蔵】

素焼きの甕(かめ)を用いた昔ながらの貯蔵方法です。甕の表面には目に見えない気孔があり、ここから入り込む空気が自然の熟成を促進させると言われています。さらに、焼酎から揮発したガスがこの気孔を通って外へ抜けるため、熟成が早く進みます。
また、甕から溶け出すさまざまな無機物が焼酎と混じり合うことで、まろやかな風味が生まれるのだとか。

【タンク貯蔵】

ステンレス製やホーロー製の大容量タンクを使った貯蔵方法。空気を通さないため、温度変化による自然対流を利用して熟成を促します。クリアな味わいに仕上がるのが特徴です。

【樽貯蔵】

スコッチウイスキーなどと同様に、バーボン樽やシェリー樽などの木樽で焼酎を貯蔵するケースも。樽材に含まれる物質が焼酎に溶け出し、バニラのような甘い香りがプラスされたり、琥珀色に生まれ変わったりと、個性豊かな古酒に仕上がります。

焼酎の古酒の味わいを左右する要素(2):貯蔵期間

焼酎や泡盛は、一般的に、長期にわたって熟成させればさせるほど、香りは円熟し、味はまろやかになると言われています。
焼酎の古酒は、短いもので3年、なかには5年や15年、30年と貯蔵・熟成させたものもあります。泡盛の古酒となると、100年物や150年物も現存しているのだとか。

焼酎の古酒の味わいを左右する要素(3):貯蔵場所

焼酎や泡盛の貯蔵・熟成に不可欠なのが、温度や湿度の管理です。直射日光を避け、一定の温度や湿度を保つことが重要となるため、酒蔵によっては坑洞跡やトンネル跡、鍾乳洞など気象条件に左右されない場所を貯蔵庫として活用する例もあります。

焼酎の古酒のたのしみ方

焼酎の古酒のたのしみ方

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焼酎や泡盛の古酒は、飲み方を選ばずたのしめる

焼酎や泡盛の古酒は、ストレートでもロックでも水割りでもお湯割りでも、どんな飲み方でもおいしくいただけます。
そのままの味わいをたのしむならストレートで、深いコクを味わうならロックで、まろやかな口当たりを堪能するなら水割りでと、お好みの飲み方でたのしめます。
古酒ならではの熟成香を堪能するなら、香りが引き立つお湯割りや燗で飲むのがオススメです。

焼酎や泡盛の古酒は、自宅で育てることも可能です。なかでも泡盛は、琉球地方伝統の「仕次ぎ法」という手法を用いて、多くの一般家庭が自家製古酒づくりに取り組んでいるのだとか。興味がある人はいちど、試してみては。

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