ノンアルコールの日本酒が気になる!
日本酒にもノンアルコール飲料があるのを知っていますか? まだ商品数は少ないものの、お酒が飲めないシーンでも日本酒に近い味わいをたのしめます。今回はノンアルコール日本酒の特徴から、手軽にたのしめるアレンジまで紹介します。
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ノンアルコールの日本酒とは?
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ノンアルコールの日本酒はどうやって造られる?
ノンアルコールの日本酒とは、その名のとおり、アルコールをまったく含まずに、日本酒らしい味や風味を感じられる飲料水です。
その製造方法は大きく2つに分かれます。ひとつは日本酒造りの工程を踏襲しつつ、アルコールが発生しない酵母を利用する方法。もうひとつは日本酒からアルコール分を除くのではなく、旨味や甘味、酸味などの成分を配合して、日本酒に近い味わいを生み出していく方法です。
日本酒の旨味や味わいにはアルコールの要素が大きいため、“本物の日本酒”の味を再現するのが難しく、商品数はビールなどに比べて少ないのが現状です。
ノンアルコール日本酒は食事に合わせて
日本酒は、もともと料理に合わせて飲むことが多く、ノンアルコールの日本酒も、和食をはじめさまざまな料理に合わせられるよう造られています。
お酒を飲めないとき、食中酒代わりにノンアルコールの日本酒テイスト飲料はぴったりです。お正月や結婚式など、おめでたい席にもオススメです。車で帰省する人にも喜ばれますね。
また、健康上の問題で飲めない人や、休肝日にお酒代わりに飲む人など、気分だけでも日本酒を味わいたい人たちから人気を集めています。
ノンアルコール日本酒のオススメ銘柄
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ノンアルコールで大吟醸酒の香味を実現
ノンアルコール日本酒の代表格として知られるのが、京都・伏見の名門「月桂冠(げっけいかん)」が2014年に発売した「月桂冠フリー」です。翌年には「アルコール分0」「糖質0」「カロリー0」の「月桂冠NEWフリー」としてバージョンアップし、本格的な日本酒テイスト飲料として人気を呼んでいます。
2019年8月には、新たに人気の高い大吟醸酒をイメージしたノンアルコール日本酒テイスト飲料「スペシャルフリー」を開発。大吟醸酒と同様に冷やして飲むのがオススメです。
新商品の登場で、ノンアルコール日本酒の市場がさらに活性化するかもしれませんね。
製造元:月桂冠株式会社
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純米酒と同じ造りのノンアルコール日本酒
ノンアルコール日本酒を開発した先駆けが、創業約400年を誇る石川県金沢の老舗蔵・福光屋(ふくみつや)です。福光屋は、2003年12月にアルコール度数0.4%の「宴会気分」を発売し、この分野に先鞭をつけました(現在は終売)。
2012年には、添加物を使わず、独自製法「トリプルゼロ醗酵」でアルコールフリーを実現した「零の雫(ぜろのしずく)」を開発。国産の酒造好適米100%使用し、純米酒と同様に麹と乳酸菌、酵母による発酵を経て造られたその味わいは、まさに“純米酒テイスト”。冷やからお燗まで幅広くたのしめ、米本来の旨味とふくらみが料理を引き立てます。
製造元:株式会社福光屋
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ノンアルコール日本酒のお手軽アレンジ
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ノンアルコール日本酒をロックで飲む
ノンアルコールの日本酒は、氷が溶けてもアルコールが薄まる心配がないので、遠慮なくロックで飲んでみましょう。すっきりとした味わいでさらに飲みやすくなります。かき氷のような細かい氷で冷やして飲むのもオススメです。
ノンアルコール日本酒を使ったカクテル
フルーツと炭酸で割ったり、冷凍のフルーツを入れたり、日本酒代わりに自由な組み合わせでたのしむノンアルコール日本酒カクテルも、ぜひお試しください。
ふちに塩をつけたグラスに、ノンアルコール日本酒とグレープフルーツジュースを注げば、ソルティ・ドッグ風のノンアルコールカクテルに!
ノンアルコール日本酒を使ったゼリー
大人のデザートとして注目が高まる日本酒ゼリーを、ノンアルコール日本酒でゼリーを作ってみてはいかがでしょう。
ゼラチンを規定量のノンアルコール日本酒で溶かし、好きなフルーツを閉じ込めるように冷やし固めたら、おしゃれなデザートのできあがり。みつ豆やあんみつの寒天代わりにしてもよいですね。
アルコールを飲めない時も、ノンアルコール飲料を上手に活用すれば食事がもっとたのしくなります。まだ数少ない日本酒のノンアルコール、見かけたら試してみてはいかがでしょう。