【ビールペアリングとは?】ビアスタイル別に相性のよい料理も紹介

【ビールペアリングとは?】ビアスタイル別に相性のよい料理も紹介
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「ビールペアリング」という言葉を聞いたことがありますか? ビールペアリングとは、簡単に言えば“ビールと料理の相性”を意味しています。今回はそんなビールペアリングについて、その基本的な考え方やビールスタイル(ビアスタイル)ごとに相性のよい料理などを紹介します。

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最近よく耳にする「ビールペアリング」とは?

最近よく耳にする「ビールペアリング」とは?

出典:スプリングバレーブルワリーサイト

「ビールペアリング」とはビールと料理の相性

ワインではよく「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」と言いますが、ビールにも同じように料理との相性があります。このように、相性のよいビールと料理の組み合わせを「ビールペアリング(ビールとフードのペアリング)」と言います。このペアリング次第で、ビールも料理も今まで以上に豊かにたのしむことができるかもしれません。

クラフトビールを引き立たせるフードメニュー

ビールペアリングが注目されるようになったきっかけのひとつが、いわゆるクラフトビールの人気の高まりです。世界には多種多様なスタイルのクラフトビールが存在していますが、それぞれに味わいが異なり、料理との相性も変わってきます。クラフトビールをより深くたのしむため、スタイルごとに好相性な料理を追求することで、次第に「ビールペアリング」という言葉が浸透していったのでしょう。

クラフトビールの有名ブルワリーが積極的に情報発信

米国シカゴの伝説的なクラフトビールブランド「グースアイランド」などでは、ホームページ上でビール紹介する際に、それぞれに合った料理の情報を掲載するなど、ビールペアリングの情報を独自に発信するケースが増えています。
日本国内でも、「スプリングバレーブルワリー東京」など人気のブルーパブでは、お料理ごとにおすすめのビールを提案するなど、ビールペアリングの提案を積極的に行っています。

グースアイランド
公式サイトはこちら

スプリングバレーブルワリー東京
公式サイトはこちら

「ビールペアリング」の基本的な考え方

「ビールペアリング」の基本的な考え方

Arina P Habich/Shutterstock.com

「ビールペアリング」の基本を知っておこう!

「ビールペアリング」の基本を知っておけば、ビールと料理、それぞれのおいしさを引き立てたり、新たな味覚を発見できるかもしれません。もちろん好みや嗜好にも左右されますが、どんなビールにどんな料理が合うのか、ビールペアリングの基本的な考え方について紹介します。

【色を合わせる】

ビールには、薄い淡色をした「べルジャン・ホワイト」から、濃い黒色をした「ポーター」「スタウト」まで、スタイルごとに多様な色合いがあります。このとき、ビールの色の濃さに合わせて、料理も同じような色合いをチョイスするのがビールペアリングの基本です。
たとえば、白っぽい薄い色のビールには、豆腐やチキンなどあっさりした料理、濃い色のビールにはロースト香が際立つ肉料理や味噌煮込みなどがおすすめです。

【味で合わせる】

私たちが食べたり飲んだりするものには、それぞれ甘味や酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚があります。味覚の組み合わせ方次第で、味わいが大きく変わります。
基本は同じ味を合わせて相乗効果を高めることですが、苦味の強いビールにあえて甘めのスイーツなどを合わせるなど、異なる味を組み合わせて対比するのもおもしろいでしょう。

【国で合わせる】

たとえばドイツの「ピルスナー」には、ソーセージやザワークラウト、アメリカの「アメリカン・ペールエール」にはチーズバーガーなど、そのビールの発祥国と同じ国の料理(地方と地方料理)を合わせるとよいと言われています。というのも、ビールでも料理でも、その国の人々がおいしいと感じる味は共通しているものだからです。

ビールペアリングの基本的な考え方を、いくつか紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ビールスタイル別、おすすめのビールペアリング

ビールスタイル別、おすすめのビールペアリング

Valentina_G/Shutterstock.com

さまざまなスタイルに応じたビールペアリングを紹介

近年、日本でもクラフトビール人気が高まり、幅広いスタイルのビールがたのしめるようになってきました。ここでは、ビールのスタイルごとに料理との相性について簡単に紹介します。

【ピルスナー】

薄い黄色で、苦味があってすっきりとした味わいの下面発酵のラガービール。発祥はチェコですが、日本でいちばんよく飲まれているビール(ビアスタイル)です。多くの料理と相性がよく、焼き鳥やてんぷら、枝豆などの揚げ物や塩味のきいた料理が定番です。

【ペールエール】

ほどよい苦味と華やかな香りが特徴の上面発酵のビール。比較的どんな料理にも合うとされていますが、発祥国であるイギリスのパブの定番、フィッシュアンドチップスとの相性はバツグンです。

【IPA(インディア・ペールエール)】

銅色・琥珀色をしたペールエールの一種で、発祥はイギリス。ホップをたくさん使うため苦味が強いのが特徴で、合わせる料理も餃子やカレー、ステーキなど、そのインパクトに負けない味が濃いものやスパイシーなものがおすすめです。何より肉との相性は抜群です。

【スタウト】

「黒ビール」とも呼ばれる濃い味わいのビール。発祥はアイルランドで、コーヒーやナッツ、チョコなどの香ばしい香りがするのが特徴。赤身魚のグリルや炙りもの、スモーク料理などがよく合います。

紹介した以外にもさまざまなスタイルのビールがあり、料理とのペアリングも多彩です。いろいろとチャレンジしてみて、お気に入りのペアリングを探してみてください。

ビールをおいしく味わうには、料理との相性も重要。みなさんも、ビールペアリングの基本的な考えて方を覚えておいて、いろいろなビールと料理の組み合わせをたのしんでください。

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