コーヒーとウイスキー、その組み合わせの妙をたのしもう!

コーヒーとウイスキー、その組み合わせの妙をたのしもう!
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コーヒーとウイスキーは、どちらもオトナの嗜好品というだけでなく、産地による個性の違いや、銘柄に対する愛好家のこだわりなど、さまざまな共通点があります。ここでは、そんなコーヒーとウイスキーの相性や、「アイリッシュコーヒー」をはじめとした組み合わせ方について紹介します。

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コーヒーとウイスキーには多くの共通点が

コーヒーとウイスキーには多くの共通点が

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コーヒーとウイスキーには、“オトナのたしなみ”という共通したイメージがあります。
「ウイスキーはアルコール飲料だから」というのは別にして、両者ともに「成熟した大人だからたのしめる」といわれる理由は、経験を重ねることで少しずつその魅力がわかってくるという味わいの特徴にあります。いわゆる「大人の味」ですが、これを味覚の専門家は「アクワイアード・テイスト(後天的味覚)」と呼ぶのだとか。

味わいの性質だけではなく、コーヒーとウイスキーは、どちらも産地ごとに多彩な個性があり、それぞれに愛好家のこだわりがあるという点も似ています。
ウイスキーにスコッチウイスキーやアイリッシュウイスキー、カナディアンウイスキーなど産地による分類があり、さらに産地を代表する銘柄があるように、コーヒーにもコロンビアやブラジル、グァテマラなど多くの産地があって、それぞれに異なる個性があります。また、複数の産地や銘柄のものをブレンドしてたのしむという点も共通しています。

さらに言えば、古くから世界中の人々に愛されてきた歴史や、愛好家の期待に応えるべく、原料や製造法にこだわり続ける造り手の情熱も、コーヒーとウイスキーに共通する魅力と言えるでしょう。

コーヒーとウイスキーのさまざまな合わせ方

コーヒーとウイスキーのさまざまな合わせ方

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コーヒーとウイスキーは、多くの共通点があるだけでなく、味の相性もよさも知られています。ウイスキーを飲んだあとに、一杯のコーヒーをたのしむ人もいれば、たっぷりウイスキーをたのしんだ翌朝、酔い覚ましにコーヒーを、という人も少なくないでしょう。

コーヒーとウイスキーの相性のよさは、両者を合わせたカクテルが世界各地でたのしまれていることでも証明されています。
たとえば、イタリア生まれの「カフェ・コレット」は、エスプレッソコーヒーにウイスキーを注ぎ、ホイップクリームを浮かべたカクテル。イタリア以外でも「エスプレッソ・コレット」と呼ばれて親しまれ、ウイスキーの替わりにブランデーで作るなどのバリエーションもあります。

また、「カフェ・サンフランシスコ」は、温めたグラスに適量の砂糖を入れて、熱いコーヒーとアイリッシュウイスキー、同じくアイルランド生まれのリキュール「アイリッシュミスト」を注ぎ、ホイップクリームを浮かせたカクテルです。ます。甘い口当たりの飲みやすいカクテルですが、リキュールを加えている分だけ、アルコール度数は高めなので、飲みすぎには注意が必要です。

どのカクテルも、コーヒーの香りと苦味、そしてウイスキーの適度なアルコールで、ほろ酔い気分でくつろげます。

コーヒーとウイスキーのカクテルの代表格「アイリッシュコーヒー」

コーヒーとウイスキーのカクテルの代表格「アイリッシュコーヒー」

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コーヒーとウイスキーを合わせたカクテルをいくつか紹介しましたが、なかでも代表格と言えるのが「アイリッシュコーヒー」です。「コーヒー」と付いているため、コーヒーの一種と間違えられることもあるようですが、れっきとしたお酒です。

アイリッシュコーヒーの作り方は、いたってシンプル。あらかじめ温めておいた容器(耐熱グラスやコーヒーカップなど)に、適量の砂糖を入れて、温かいコーヒーを7分目ほど注ぎます。砂糖をしっかりと溶かしたら、ウイスキーを30ミリリットルほど注いで、軽く混ぜます。最後に生クリームを浮かせれば、できあがりです。

ホットコーヒーのぬくもりと、ウイスキーのアルコールから得られるぬくもりで、カラダの内側からをじんわりと温めてくれるのが、他のカクテルにはないアイリッシュコーヒーの魅力。もちろん、味わいも絶品で、ウイスキーの芳醇な香りに、コーヒーの苦味、さらに砂糖の甘味とホイップクリームのなめらかな口当たりが一体となり、豊かなハーモニーを奏でます。

飲む人に幸せな気持ちを運んでくれるアイリッシュコーヒーは、バーなどで注文できるのはもちろん、老舗のコーヒー店でもメニューに載っていることがあり、ウイスキー好きからも、コーヒー好きからも愛されてきた飲み方です。自宅でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。

コーヒーとウイスキーのカクテル「アイリッシュコーヒー」の歴史

コーヒーとウイスキーのカクテル「アイリッシュコーヒー」の歴史

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ところで、コーヒーとウイスキーが奏でる豊かなハーモニーをたのしめるカクテル「アイリッシュコーヒー」は、いつ、どこで誕生したのでしょう? その歴史をひもとくカギは、その名前にあります。
「アイリッシュコーヒー」を直訳すれば「アイルランド人のコーヒー」。その名のとおり、アイルランドで生まれたカクテルです。

コーヒーとウイスキーを合わせてたのしむというアイデアが生まれたのは、今から半世紀以上も昔、1940年代のことと言われています。
当時のアイルランドは、アメリカとイギリスをつなぐ水上飛行艇の中継地としての役割を果たしていました。
大西洋を渡ってきた乗客は、給油のために降り立ったアイルランドで、安全のために給油が終わるまで飛行艇から降りて、待合室まで移動する必要があったそうです。

極寒にこごえる乗客たちを、少しでも温めてあげたいと考えたのが、待合室のラウンジでチーフバーテンダーを務めていた、ジョセフ・シェリダン氏でした。彼が考案した、身も心も温まる飲み物こそ、アイルランド産のウイスキーをホットコーヒーと合わせた、「アイリッシュコーヒー」の原点となるカクテルでした。

この温かなカクテルが、アイルランド生まれのホットカクテルとして世界中で親しまれるようになり、いつしか「アイリッシュコーヒー」の名が定着していったのです。

コーヒーとウイスキーの一味違う合わせ方

コーヒーとウイスキーの一味違う合わせ方

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コーヒーとアイリッシュウイスキーで作る「アイリッシュコーヒー」は、非常にシンプルなカクテルですが、コーヒー豆の選び方や焙煎度合い、そしてウイスキーの選び方など、凝り出すと奥が深いものがあります。

よくウイスキー愛好家のあいだで推奨されるのは、アイリッシュウイスキーの定番「ジェムソン」と、苦味の強すぎない程度のコーヒー豆の深煎り。この組み合わせであれば、アイリッシュウイスキーの醍醐味である芳醇な香りを存分にたのしめるのだとか。

さらに一工夫を加えるのであれば、香辛料のトッピングもおすすめです。シナモンやナツメグ、シトラスなどを合わせることで、アイリッシュウイスキーの豊かな香りがさらに引き立ちます。

デザート感覚でたのしみたいという場合は、キャラメルシロップやチョコレート、アイスクリームなどを加えてOK。お好みに応じたトッピングを自由にたのしんで、新しいアイリッシュコーヒーのレシピを創造してみましょう。

温かいコーヒーと、香り豊かなアイリッシュウイスキーを合わせたアイリッシュコーヒーは、寒い冬にぴったりのカクテルですが、夏にはアイスでもたのしめます。また、「コーヒーはブラックで」という人は、砂糖やクリーム抜きでもたのしめます。お好みのスタイルでアイリッシュコーヒーをたのしみましょう。

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