気分は主演女優!「ピンク・レディー」は乙女心をくすぐるカクテル
1910年代にロンドン公演が行われたブロードウェイミュージカル『ピンク・レディー』。そのミュージカルにちなんで登場したカクテルが「ピンク・レディー」です。今回は、そんな大ヒットした舞台をきっかけにして生まれたカクテルの魅力を紹介します。
- 更新日:
ミュージカルの打ち上げで誕生したカクテル
AbElena/ Shutterstock.com
カクテル「ピンク・レディー」が誕生したのは、同名の舞台の打ち上げでした。淡いピンク色の美しいカクテルは、同作品の主演女優である「ヘーゼル・ドーン」をイメージしたと言われています。
「ピンク・レディー」のカクテル言葉である、「いつも美しく」という表現は、まさに女優へ捧げるためのもの。まずは、そのレシピを見てみましょう。
<レシピ>「ピンク・レディー」
【材料】
ドライ・ジン…45ml
グレナデン・シロップ…20ml
レモン・ジュース…1tsp(1ティー・スプーンはおおよそ小さじ1杯)
卵白…1個分
【作り方】
1.すべての材料と氷をシェーカーに入れてシェークする。
2.「1」をグラスに注いで完成!
【コツ・ポイント】
卵白が入っているので、きちんと混ざるように強くシェークしてください。シェークし終わったら、カクテル・グラスか、口径が大きく平たいソーサー型のシャンパン・グラスに注ぎましょう。
独特な味わいが人気
smspsy/ Shutterstock.com
「ピンク・レディー」は、辛口なジンと甘いグレナデン・シロップ、そこに卵白の味が組み合わさった個性的な味わい。ジンのさわやかな辛味のあとに、グレナデン・シロップと卵白のマイルドな甘味が上品に残ります。
ちなみに、グレナデン・シロップをブルーキュラソーに変えると「ブルー・レディー」、グレナデン・シロップと卵白を抜いて、ホワイトキュラソーを入れると「ホワイト・レディー」というカクテルになります。
アイドル「ピンク・レディー」の語源
40代以上の人からすると、「ピンク・レディー」と聞けば、2人組のアイドルを思い浮かべるかもしれません。
じつは、アイドルの「ピンク・レディー」は、このカクテルをもとにシンガーソングライターの 都倉俊一氏が命名。カクテル「ピンク・レディー」も彼女たちの活躍とともに人気沸騰し、一躍話題のカクテルとなりました。
さらに、アイドルの 「ピンク・レディー」は、『KISS IN THE DARK』という全編英語詞の楽曲をアメリカでリリースしていますが、こちらもカクテル「キス・イン・ザ・ダーク」に由来していると思われます。名付け親である都倉氏のカクテル好きがうかがえるエピソードですね。
マイルドな味わいのカクテルが好きな人へ
「ピンク・レディー」は、マイルドな甘さと爽やかさが愛されているカクテルです。そして、「いつも美しく」というカクテル言葉が示す通り、見た目の美しさを好む人も少なくありません。シェーカーや卵白も使用するので調理は少し大変ですが、ぜひ味も見た目も「美しい1杯」にチャレンジしてみてください。