【焼酎の牛乳割り!?】意外にもおいしい飲み方を解説!牛乳が原料の焼酎も紹介
焼酎と牛乳を合わせると聞くと、驚く人も多いでしょう。焼酎の飲み方といえばロックや水割り、お湯割りなどが主ですが、牛乳割りもおすすめです。意外にも相性がよく、なかには牛乳を原料とする珍しい焼酎も存在します。焼酎と牛乳の相性について詳しく見てみましょう。
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牛乳とあわせておいしい焼酎は?
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焼酎のひと味違った飲み方として、牛乳割りがあります。意外な組み合わせに感じられますが、その深くまろやかな味わいがクセになるという人は少なくありません。水割りなどより飲みやすいという声も多く、焼酎に苦手意識がある人にも試してもらいたい飲み方です。
とくに牛乳と相性がよいのは、芋焼酎。牛乳で割ることで芋本来のほのかな甘味がふくらみ、スイートポテトのような味わいになります。また、黒糖焼酎の牛乳割りも、ミルキーな香りが黒糖の香ばしさを際立たせてくれます。
芋焼酎や黒糖焼酎の牛乳割りは、カルーアミルクやミルクセーキが好きな人には絶好の組み合わせです。ぜひ、一度試してみてください。
焼酎と牛乳のおいしい合わせ方
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焼酎を牛乳で割る際、よりおいしく飲むにはちょっとしたコツがあります。まず、牛乳を焼酎よりも多めにすること。比率としては、焼酎1に対して牛乳2くらいが目安ですが、お好みによって調整してみてください。
夏の暑いときやキリッとした冷たさを感じたいときは、アイスでたのしみましょう。焼酎と牛乳をあらかじめ冷やしておき、グラスに氷を入れてから焼酎を注ぎ入れます。そこへ牛乳を多めに注いで、マドラーで混ぜてください。
寒い冬やほっこりした味わいが恋しいときは、ホットがおすすめです。焼酎は常温にし、牛乳は温めておきます。陶器グラスなどに焼酎を注いだあと、温めた牛乳をくわえて軽く混ぜればできあがりです。アイスもホットでも、好みでシロップを足すと、さらに飲みやすくなります。
牛乳と米を発酵させた牛乳焼酎「牧場の夢」
出典:大和一酒造元サイト
焼酎と牛乳の組み合わせは、割って飲むだけではありません。熊本県には「牧場の夢」という、じつに珍しい牛乳焼酎が存在します。
全国唯一といわれる牛乳焼酎「牧場の夢」を造るのは、人吉市に蔵を構える大和一酒造元。熊本伝統の球磨焼酎をベースにしながら、新たな焼酎の可能性を追求する独創的な蔵元です。
「ここの焼酎を牛乳割りで飲むとおいしい」という愛好者の声をきっかけに、牛乳と温泉水、そしてお米を同時に発酵させるという工夫によって、1999年に「牧場の夢」は誕生しました。
使用する牛乳は、地元熊本の酪農家が育てる牛から採れた新鮮なもののみ。牛乳のまろやかさが色濃く残り、口当たりも軽く、ほのかな甘味がやさしく広がります。フルーティな焼酎本来の味わいをたのしめるロックがおすすめですが、もちろん牛乳割りも相性は格別です。
製造元:合資会社大和一酒造元
公式サイトはこちら
牛乳焼酎「牧場の夢」を製造する熊本県人吉市の合資会社大和一酒造様は、令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けられ、約2か月後の同年8月31日時点でようやく仕込み蔵の清掃・消毒までたどり着いたとの事。製造再開・通常業務に戻るためには、まだまだ多くの労力・資金・時間が必要です。応援してまいりましょう!
焼酎と牛乳は、意外な組み合わせに見えて、両者の魅力を引き立て合う相性のよさがあります。いつもの焼酎の飲み方とは違ったアレンジに挑戦したいなら、ぜひ牛乳を合わせてみてください。
監修者
工藤貴祥
(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ・エクセレンス、同SAKE DIPLOMA、きき酒師、焼酎きき酒師、日本ビール検定2級。29年以上お酒業界にいて、特に日本酒愛、ワイン愛、ビール愛が止まらない。もちろんこれ以外のお酒も(笑)。料理やアウトドア、古典酒場巡りが趣味。