「クレイモア」ってどんなウイスキー?手頃でうまい、明治屋直輸入スコッチの魅力を解説
「クレイモア」はラベルに描かれた剣の意匠が印象的なブレンデッド・スコッチウイスキーです。日本でも1,000円台という手頃な価格で入手できるにもかかわらず、しっかりとした個性が感じられるクレイモアは、スコッチウイスキーの入門編としてピッタリです。
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「クレイモア」が打ち破る“うまいウイスキー=高額”という常識
出典:明治屋オンラインショップ
「クレイモア」は、大麦麦芽を主原料としたモルト原酒と、トウモロコシなど穀類を主原料としたグレーン原酒をブレンドした、ブレンデッド・スコッチウイスキーです。
ブレンデッド・スコッチウイスキーには、世界各国に輸出されている「バランタイン」「シーバス・リーガル」などの有名銘柄が数多くあります。それらと比較すると、クレイモアはそれほど知名度が高いとはいえません。それは、このクレイモアが1977年にイギリス国内向けの製品として造られたという経緯があるからです。
スコッチをこよなく愛するイギリス人にとっては、世界に誇る銘柄だけでなく、日常的に飲むことができる価格で、しかもスコッチとしての魅力をしっかり感じられるウイスキーも必要不可欠。そうした、いわば英国内の定番商品的な位置づけのスコッチのひとつがクレイモアです。
クレイモアは、スコットランド各地の複数の蒸溜所を擁するホワイト&マッカイ社の著名なマスターブレンダー、リチャード・パターソン氏によってブレンドされ、その傘下にあるA・ファーガソン社が販売しています。
日本では明治屋が輸入代理店となり、スタンダード品なら1,000円台という手軽な価格で購入できます。それでいて、スコッチならではのスモーキーさ、甘さも十分に感じられるため、「価格以上のおいしさ」と評価する人が多いウイスキーです。
※商品価格は記事執筆時点のものとなります。ご購入の際には価格が異なる場合がありますのでご注意ください。
「クレイモア」の味わいはスペイサイド・モルトの個性派に由来
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「クレイモア」は、数あるブレンデッドウイスキーのなかでも、味の個性が比較的はっきりしており、その独自の個性を愛するファンも少なくありません。
前述のように、ブレンデッドウイスキーは複数のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたものですが、その風味を決定づけるモルト原酒のことを「キーモルト」といいます。
クレイモアのキーモルトは「クラガンモア」。スコッチの6大産地のなかでも、北東部に位置する「スペイサイド」地域で造られます。バランスのよさを特徴とするスペイサイド・モルトのなかで、クラガンモアは際立った個性をもつ異端児的な存在です。その色濃い個性がクレイモアにも受け継がれています。
クレイモアの個性は、干しぶどうのような甘みと、スモーキーな風味。どちらも主張が強いものの、巧みにバランスがとれているため飲みにくさにはつながりません。重さのある味わいを好む人、スモーキーなスコッチが好きな人はクレイモアのコストパフォーマンスのよさに満足することでしょう。
「クレイモア」の年代によって異なるラベルやボトルにも注目
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「クレイモア」と聞けば、若い人だとアニメにもなった同名の人気漫画を思い出す人も多いのではないでしようか?
そもそもクレイモアとは、ハイランド地方に伝わる諸刃の剣のこと。この剣には2種類あり、ひとつは両手でもつ大きな剣で、前述の漫画の主人公が使っているのもこちらです。もうひとつは、籠のような柄がついた片手でもつ剣です。
クレイモアのラベルにも、この剣の柄が描かれていますが、その意匠は製造された時期や商品によってさまざま。かつてのラベルでは大剣のクレイモアが描かれていましたが、最新のスタンダード品では籠型の柄がついたクレイモアが描かれています。このほか、ヴィンテージ品では大剣を構える騎士の絵が描かれた陶器製のボトルもあります。
クレイモアを飲む時には、ラベルに描かれた剣の意匠を通じて、ハイランドの戦士たちの姿を思い浮かべてみるのも、また一興でしょう。
クレイモアは、イギリス国内向けの、いわば庶民派のスコッチなため、コストパフォーマンスのよさも納得というもの。剣のラベルのボトルをみつけたら、ぜひ一度味わってみてください。
輸入元:株式会社明治屋
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