ビール界のソムリエ、「ビアソムリエ」とはどんな資格?
「ビアソムリエ」とは、その名のとおりビール界のソムリエ。ビールの特徴を知り尽くし、その時の気分や食事に合ったビールを提供できるプロフェッショナルに与えられる資格がビアソムリエです。今回は、このビアソムリエについて詳しく解説していきます。
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ビールのソムリエ「ビアソムリエ」
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ビール界のソムリエ「ビアソムリエ」とは、どんな資格でしょう?「ソムリエ」という言葉は本来、ワインの管理や、お客様・料理に合わせたワインを提供する専門家のことを指しています。近年、「ソムリエ」の存在が一般的になるに連れて、「●●ソムリエ」といった言葉が「●●に詳しい人」といった、やや拡大解釈して利用されていますが「ビールソムリエ」の場合はどうでしょうか。
世界各国で造られるビールは多種多様で、大きな分類だけでも約10タイプあり、もう少し細かく分類したビアスタイルは150以上といわれます。おなじみのラガービールをはじめ、さまざまな香りや個性も魅力のエールビールなど、それぞれに特徴があり、せっかくビールをたのしむなら、食事やシーン、好みに合わせた最適なビールを選びたいものです。
ワインのソムリエと同様に、数あるビールの特徴や味を知り尽くし、その時々に最適なビールを、おいしく感じられる飲み方で提案するのがビアソムリエ。飲食店のスタッフやフードコーディネーターなど、“食”に深く関わる人にとってビアソムリエは注目の資格です。
ビールのソムリエを育む「ジャパンビアソムリエ協会」
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ビールのソムリエ「ビアソムリエ」の資格を取得するにはどのような方法があるのでしょうか。ビアソムリエの資格認定講座は「ジャパンビアソムリエ協会」が開催しています。
ジャパンビアソムリエ協会は、日本で初めてビアソムリエ認定講座を実施した団体で、ビールの本場であるドイツやオーストリアの大使館からも後援されています。
ドイツにおいてビアソムリエの果たす役割は大きく、消費者にビールのたのしみ方を提案するのはもちろん、ビールの製造やマーケティングの現場でも、ビアソムリエの資格保持者が多数活躍しています。
現在の日本におけるビアソムリエの役割は、一般的なソムリエのイメージと同様、外食産業などで、お客様に最適なビールを選んで提案するのがメインです。やがては本場ドイツのビアソムリエのように、幅広い役割を担うようになるかもしれません。
ビールのソムリエとなるため認定講座にチャレンジ!
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ビールのソムリエ「ビアソムリエ」の資格を取得するためには、ジャパンビアソムリエ協会の資格認定講座に申込み、2日間の講座を受講したうえで、筆記試験とテイスティング試験に合格する必要があります。
ジャパンビアソムリエ協会の資格認定講座では、ドイツで行われている受講カリキュラムをベースにしていますが、特に「フードペアリング」とよばれるビールと食事との相性に重点を置いたプログラムが特徴です。
もちろん、ビールの歴史や世界と日本のビールの特徴、テイスティングなどのノウハウも学ぶことができます。
認定講座の受講費用は6万8千円(内訳5万円:受講料(テキスト代、ビール材料費含)、1万円:受験料、8千円:認定料(認定証、バッジ代含))で、試験に合格しビアソムリエの資格を取得した後は、年会費や更新料などは一切かかりません。
仕事柄ビールに深く関わる人はもちろん、趣味としてビールを深く学びたい人にとってもビアソムリエは人気の資格です。
ビールは私たちにとって、もっとも身近なお酒のひとつ。だからこそ、ビアソムリエはお酒や食に関わる人に、注目の資格のひとつです。
ジャパンビアソムリエ協会
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