世界最古のワイン文化を持つ「ブルガリア」ってどんな国?

世界最古のワイン文化を持つ「ブルガリア」ってどんな国?

ブルガリアと言うと皆さんはどんなイメージを持っていますか?多くの方は、「東欧の国」「バラの谷」「ヨーグルト」というイメージがありますが、実は世界最古のワイン文化を持つ国です。

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ブルガリアは、ワインの発祥の地と言われる黒海からカスピ海周辺に位置し、4,000年以上前にこの地を支配し、文明を発展させたトラキア人によって醸造されたのが、ブルガリアのワイン文化の始まりとも言われています。

ワインはもちろん、お料理もとても美味しいことも魅力のひとつ。
まだまだ私たちが知り切れていないブルガリアの魅力について、ブルガリア共和国大使館 文化担当のイリヤナ・コストヴァ氏とフードジャーナリストの里井真由美氏が迫ります!

左:イリヤナ・コストヴァ氏  右:里井 真由美氏

左:イリヤナ・コストヴァ氏  右:里井 真由美氏

ブルガリアってどんな国?

ブルガリアってどんな国?

イリヤナ氏:ブルガリアはギリシャの北に位置し、緯度は北海道の函館と同じ程です。四季があり、冬は雪が降る一方で、夏は40度になることもあります。ブルガリアの人口は740万人、面積は北海道と同じくらいです。

里井氏:函館と同じ緯度でも気温が40度になるんですね!?

イリヤナ氏:歴史的には、古くはトラキア時代(紀元前2000年)からブルガリアに人が住み、ワインを造っていました。
ローマ時代やビザンティン時代を経て、7世紀にブルガリアが建国。その後、第一次、第二次、第三次ブルガリア帝国を経るのですが、その間にオスマン帝国の支配下となった時代もあり、そうした背景の中で文化も豊かになりました。
そして、2007年に、ブルガリアはEUに加盟しました。

ブルガリアでは、ブルガリア語とキリル文字(ブルガリアで作られた文字)が使われており、宗教は東方正教会(キリスト教)です。国民性は平和的で穏やか。「控え目」なところと「お客様に対するおもてなし精神」が日本の国民性と共通していますね。

里井氏:ブルガリアでは古くからワインを造られていたんですね。

イリヤナ氏:非常に古くからワインが作られていますね。ブルガリアの全土にブドウ畑があり、全国のワイナリーの数は260。それぞれ高いレベルのワインを造っています。各家庭にもブドウ棚があり、自家製のワインや蒸留酒を造っているんですよ。法律的にも自分で飲む分には作ることが許可されています。

里井氏:ブルガリアの方はワインを身近に飲んでいらっしゃるんですね。自宅でワインを造って飲むなんて羨ましい!

イリヤナ氏

イリヤナ氏:日本ではブルガリアと言えばヨーグルトのイメージが強いので、「農業国」という印象があるかもしれませんが、実はそうではなく、サービス業が多いんですよ。

里井氏:それは意外。観光業ですか?

イリヤナ氏:観光業もですが、ITも非常に盛んで、次いで工業、農業と続きます。黒海に面しているので、夏は外国人が多く、さらに国の面積の70%を山や丘で占めているので、冬はスキーやスノーボードが盛んです。1年間でブルガリアを訪れる観光客は800~900万人程で人口より多いです。その中で日本人はわずか1万5,000人。もっともっと日本の方にブルガリアを知って訪れてもらいたいですね!

里井氏:ブルガリアでの観光スポットと言えばどこですか?

イリヤナ氏:ブルガリアの歴史は古いとお伝えしましたが、黄金の秘宝、儀式で使われた容器や金銀が発見されています。それらを博物館で見るのも良いし、トラキア時代の古墳も面白いのでおすすめですよ!さらに注目なのは、温泉大国だということ。ワイナリーにホテルとスパセンターがついているところもあり、「ワインセラピー」と言われるワインのお風呂に入ることもできるんです!あとはバラの観賞もおすすめです。有名なダマスクローズは毎年5月中旬~6月中旬の1か月しか咲きません。ダマスクローズは、16世紀のオスマン帝国時代に独自に運ばれてきたもので、元々はローズウォーターを使う習慣があるトルコ人のために作っていました。そして18世紀終わり頃から19世紀に栽培がどんどん増え、ブルガリアのローズオイルが世界一の品質として認められたのは20世紀に入ってからになります。

ブルガリアの伝統的な蒸留酒のハイボールで乾杯!

ブルガリアのお料理とお酒の話題に。

ブルガリアの国の概要についてお聞きしたあとは、ブルガリアのお料理とお酒の話題に。
まずは、ブルガリアの伝統的なお酒「ラキア」を炭酸水とトニックウォーターで割った「ラキアソニック」で乾杯です。

ブルガリアでは、ブルガリアのブランデー“RAKIA”を食前の乾杯や食後にストレートで飲むことが主流ですが、今回は日本独自のブルガリア風ハイボール「ラキアソニック」をいただきます。

イリヤナ氏:Наздраве! (ナズドラベ!  訳:乾杯!)

里井氏:乾杯!

イリヤナ氏:「Наздраве(ナズドラベ)」は、ブルガリア語で「乾杯」を表しますが、“健康のために”という意味です。

里井氏:香りが良い!炭酸で割っていて口当たりも良いので夏に人気だったのでしょうね。とても美味しい!

イリヤナ氏:初めてこのような飲み方をしましたが、感動しています。日本から逆輸入したい!現地では40度もあるラキアをおちょこのように小さいグラスに入れてストレートで飲むのが主流。夏は冷凍庫にラキアを入れてとろみをつけて、-10℃、-20℃になる冬は、全身を温めるためにラキアを熱燗にして、はちみつや胡椒を入れて飲みます。常温の飲み方ももちろんありますよ。 サラダをつまみながら飲むこともありますね。

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