「イタリアンカシス」から見るカクテルネーミングの秘密

「イタリアンカシス」から見るカクテルネーミングの秘密
出典 : Christopher Gardiner/shutterstock.com

とあるバーにて一度だけ飲んだことのある「イタリアンカシス」というカクテル。とてもおいしかったので後日インターネットで調べましたが、検索してもまったく情報が見つかりません。今回はそんな「イタリアンカシス」のレシピをもとに、その命名の秘密に迫ります。

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バーテンダーから聞いた 「イタリアンカシス」のレシピ

「イタリアンカシス」は、カシスにアマレット(アーモンドのような香りをもつリキュール)を加えてオレンジジュースで割るカクテルでした。インターネットで「イタリアンカシス」を検索しても、レシピはおろかカクテルの情報すら見つかりませんので、おそらく、そのバーのオリジナルカクテルと考えてよいでしょう。

まずは、バーテンダーから聞いた話と味の記憶をもとに、自宅で再現したレシピを紹介します。

<レシピ>イタリアンカシス

【材料】
クレーム・ド・カシス…30ml
アマレット…15ml
オレンジジュース…適量

【作り方】
1.氷を入れたカクテルグラスにカシスとアマレットを入れる。
2.オレンジジュースを入れたらステア(スプーンで手早くかき混ぜる)して完成!

カシスとアマレットの比率はお好みですが、上のレシピ(アマレットがカシスの半分)であればアマレットの味が主張してきます。アマレット特有のほんのり苦い甘味が、まるでデザートのよう。食後酒の一杯としてたのしめると思います。

「イタリアンカシス」の名前の由来をアマレットから紐解く

「イタリアンカシス」の名前の由来をアマレットから紐解く

YARUNIV Studio/shutterstock.com

さて、オリジナルカクテルとはいえど、気になるのが「イタリアンカシス」というネーミング。ここからはそのネーミングの理由を紐解きます。

アマレットはアーモンドのような香りをもつリキュールで、杏仁を原料としています。イタリア語では「少し苦いもの」という意味があり、その歴史は古く、16世紀頃にはアマレットの原型が存在していたようです。

アマレットを使ったカクテルといえば、「ゴッド・ファーザー」が有名でしょうか。同名小説や映画が有名ですが、主要な登場人物がイタリア・シチリア島出身であったり、シチリア島で撮影に使われたロケ地が今もなお観光名所として残っていたり、イタリアとたいへん縁の深い作品といえるでしょう。このアマレットとイタリアの密接なつながりから、アマレットを使用したカクテルに、イタリアにちなんだ命名をすることは何ら不思議ではありません。

実際、「イタリアンカシス」の他にも、アマレットを使ったカクテルにイタリアの名が付けられることは少なくありません。「イタリアン・スクリュー・ドライバー」や「シシリアン・キッス」、「イタリアンアイスティー」に「イタリアンサーファー」など…。「イタリアンカシス」もこの例に倣って命名されたカクテルだと考えるのが自然でしょう。

イタリア風味のオリジナルカクテルを

「イタリアンカシス」に限らず、アマレットを使ったカクテルはどこかイタリアをイメージさせる味わいに変わる気がします。ほんのりと苦味のある甘味は、さまざまなリキュールと混ぜても程よいアクセントになるので、自宅でオリジナルカクテルを作るときは、ぜひ参考にしてみてください。

ライタープロフィール

安藤悟

「おいしく、たのしく飲みたい」と思い、JAFAカクテルマイスターの資格を取得。趣味は全国のバー巡り。ビールはジョッキ半分で顔が赤くなります。

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