ブラジル発のカクテル!? ラムで作るカイピリーニャ

ブラジル発のカクテル!? ラムで作るカイピリーニャ
出典 : Ivan Mateev/shutterstock.com

近年ウイスキーの価格高騰に伴い、静かな「ラム酒ブーム」が到来していることをご存じでしょうか。ラム派に転向するお酒好きも増えているようですが、ラムにすら飽きてしまった方に、サトウキビで作ったリキュールを使うカクテル「カイピリーニャ」を紹介します。

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度数は強め! 田舎のお嬢さん「カイピリーニャ」

「カイピリーニャ」はポルトガル語で 「田舎者」「お嬢さん」の意味。ブラジル産のラム酒・カシャーサ(ピンガ)を使ったカクテルです。まずはレシピを紹介します。

度数は強め! 田舎のお嬢さん「カイピリーニャ」

<レシピ>カイピリーニャ

【材料】

カシャーサ…45ml
ライム…1/4個
砂糖…ひとつまみ

【作り方】

1.ロックグラスにライムと砂糖を入れて潰す。
2.クラッシュド・アイスをグラスに加え、カシャーサを注いで混ぜて完成!

レシピとしては「ダイキリ」と似ていますが、違いはダイキリがシェーク(シェーカーを使って材料を混ぜ合わせて作る方法)で作るのに対して、カイピリーニャはステア(材料と氷をミキシンググラスに入れ、スプーンで手早くかき混ぜて作る方法)で作ること、ラム酒の種類がカシャーサに限定されることが異なります。カシャーサならではの重厚さと、ぎっしり詰まったクラッシュド・アイスは、ラムで作るカクテルよりもお酒の味が主張せず、マイルドな口当たりです。

カシャーサとラムの違い

カシャーサとラムの違い

TB studio/shutterstock.com

サトウキビを原料とするカシャーサは、広義でいえばラムの一種ですが、ブラジルでは違うリキュールとして分類されています。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

まずは生産地による違いから見てみましょう。ジャマイカなど中南米とブラジルでは気候や気温が違うため、サトウキビの生育環境や発酵時の環境に違いが生じます。そのため、味わいはもちろんのこと、違うお酒として分類するようになったのも不思議ではありません。

次に、長きにわたってスペインとポルトガルが交易対立していたことが違いを生んだ理由に挙げられます。スペインが当時統治していたカリブの国々(ラムの原産国)と交易していた時期、ポルトガルはブラジルと交易していました。

さらに、ブラジル独立のきっかけとなった「ミナスの陰謀」では、独立運動のメンバーが「ポルトガルのお酒であるワインではなく、ブラジルのお酒であるカシャーサを飲もう」と喧伝していました。そのため、ブラジル人にとっては「カシャーサ=ブラジルのお酒」であり、ラムがカシャーサと同じ位置づけとなることに違和感があったのでしょう。

じつは、「日本酒と紹興酒」の関係は「カシャーサとラム」の関係とほぼ似た構図です。どちらもお米を原料としていますが、日本酒と紹興酒を同じお酒だという日本人は少ないはずです。カシャーサがラムとは違う文化を歩んできたこと自体が、カシャーサの特徴といえるかもしれません。

重厚なカシャーサを味わってほしい

「カイピリーニャ」は、カシャーサとライム、砂糖だけで作るシンプルなカクテルです。ステアするだけなので材料が混ざりすぎず、カシャーサの重い味が舌の上までストレートに伝わります。ラムを飲み比べて物足りなくなったら、ぜひカイピリーニャを作ってみることをおすすめします。

ライタープロフィール

安藤悟

「おいしく、たのしく飲みたい」と思い、JAFAカクテルマイスターの資格を取得。趣味は全国のバー巡り。ビールはジョッキ半分で顔が赤くなります。

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