日本酒の輸出量が増加中、今や世界から求められる『SAKE』

日本酒の輸出量が増加中、今や世界から求められる『SAKE』
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日本酒の輸出量が近年、急増しています。日本の食文化が世界に受け入れられつつあるなか、日本料理と切っても切れない関係にある日本酒についても、海外からの注目が高まっています。その動向を、輸出データをもとに見てみましょう。

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日本酒の輸出量は年間187億円! 15年間で約6倍の規模に拡大

日本酒の輸出量は年間187億円! 15年間で約6倍の規模に拡大

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日本酒の輸出量は、年間でどのくらいかご存知でしょうか?

国税庁のデータによると、2017年の日本酒輸出量は約187億円となり、一升瓶に換算すると約1300万本が出荷されている計算です。
前年度と比較して約20%増加しており、8年連続で過去最高を更新しています。
2003年には約39億円でしたので、15年の間に約6倍もの規模に拡大していることが分かります。

※データの出典は国税庁サイトより

日本酒の輸出が伸びている背景として、酒造メーカーなど民間の努力とともに、政府主導の普及活動や環境整備も一因として考えられます。オリンピックや国連総会など、世界の報道機関が集まる機会を利用して、日本酒のPR活動を続けてきたことも、日本酒の輸出量増加につながっていると考えられます。

政府では、今後も海外の展示会への出展支援や商談機会の設定など、業者に対するサポートを強化していく方針ですので、日本酒の輸出はさらに活性化するものと考えられています。

もっとも日本酒好きなのはアメリカ人で、世界の3割以上を占める

もっとも日本酒好きなのはアメリカ人で、世界の3割以上を占める

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日本酒の主要な輸出先となっているのはアメリカです。金額ベースで考えた場合、日本酒輸出全体の3割以上を占めるほど、重要な取引相手になっています。次いで香港、中華人民共和国、大韓民国など、アジア圏への輸出が多いようです。

東南アジアやヨーロッパ圏については、輸出が思うように進んでいない状況ですが、今後の戦略次第では大化けする可能性も示唆されます。

政府では、日本酒輸出に関する潜在成長国と位置づけて、市場調査と具体的な戦略作りを行っていく方針なのだとか。今後の成長に期待したいものです。

日本酒が海外で愛される理由とは?

日本酒が海外で愛される理由とは?

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日本酒の輸出量が増えている最大の理由は、日本酒の味わいが世界の人々に愛されるようになったからです。
そのきっかけのひとつといえるのが、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことでしょう。
日本の食文化に関心をもつ人が増え、食通たちが続々と来日。和食と日本酒のマリアージュに魅せられ、日本酒の香りや味に関する評判が世界に広がっていったのです。

日本政府としても、日本酒について外国語による資料を提供したり、酒蔵ツアーを企画したりと、日本酒が言葉の壁を超えて愛される環境を整えました。海外の人が日本酒造りについて学ぶだけでなく、技術を自国に持ち帰り、現地生産を進める動きも進んでいます。
また、フレンチやイタリアンと日本酒もマリアージュも注目されています。

近年の日本経済界の海外に向けたキーワードに、漫画やアニメなどの日本文化を意味する「クールジャパン」があります。一見、日本酒とは関係がなさそうですが、日本のアニメが好きな人々に日本の食文化を伝えることで、海外で「日本酒のおいしさに感動したという評価が広がることも期待できます。
このように、さまざまな要素が連鎖的に相乗効果を発揮して、日本酒市場は広がっている最中なのです。

日本酒がいろいろな国に輸出されて、世界中で愛される「定番」になる日が、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

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