スコッチのシングルモルトとブレンデッドを飲み比べる

スコッチのシングルモルトとブレンデッドを飲み比べる

スコッチウイスキーの製品を大きく分けると、「シングルモルトウイスキー」と「ブレンデッドウイスキー」の2種類に分類されます。それぞれの特徴や作られ方の違いのほか、初心者にオススメの銘柄を紹介します。

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シングルモルトスコッチとブレンデッドスコッチ

Supakorn Sangpech/ Shutterstock.com

スコッチウイスキーが本格的に造られるようになってからしばらくの間は、単一蒸留所で作られたモルトウイスキーの原酒を複数樽混ぜ合わせて瓶詰めする「シングルモルトウイスキー」が一般的でした。大麦麦芽のみで作られるモルトウイスキーはもともと個性が強く、そのうえ蒸留所独自の個性がそのまま反映されるシングルモルトは、ウイスキーを飲み慣れていない人たちにとっては飲みやすいお酒とはいえませんでした。

そこに、大麦麦芽にトウモロコシや小麦などの穀物を加えて作る「グレーンウイスキー」が登場。グレーンはモルトに比べて軽やかでクセが少ないことが特徴で、個性的なモルトとソフトなグレーンを混ぜ合わせた味わやすい「ブレンデッドウイスキー」が誕生しました。

グレーンウイスキーは大量生産に向いた新製法を用いていたこともあり、ブレンデッドウイスキーは瞬く間に世界に広がっていくことになりました。今ではスコッチの8割がブレンデッドですが、個性が求められる時代背景もあり、個性の際立ったシングルモルトが再び脚光を浴びています。

シングルモルトスコッチを知る

Laura Chou/ Shutterstock.com

スコットランドで作られるウイスキーの原酒はおもおもに、大麦麦芽のみで造る「モルトウイスキー」と、大麦麦芽にトウモロコシや小麦などの穀物を加えて作る「グレーンウイスキー」。前者のモルトウイスキーのなかでも、単一の蒸留所で作られた原酒のみを瓶詰めしたものが「シングルモルト」です。

ウイスキーは水と酵母、穀物で作られるシンプルなお酒ですが、同じ原料で作っても蒸留器や熟成樽の種類、麦芽を乾燥させる際に使うピートの種類や量など、蒸留所ごとに持つ独自の製造方法やプロセスで味わいは大きく変わります。そのうえ、蒸留所の建つ自然環境も影響するため、単一の蒸留所で造られた原酒のみを瓶詰めしたボトルは当然、蒸留所の個性をダイレクトにたのしめる一本になります。

強い煙香などクセのある銘柄も多いのですが、シングルモルト初心者にオススメしたい銘柄は比較的軽やかなタイプ。たとえば、スコットランド人にもっとも愛されているシングルモルト「グレンモーレンジィ」。熟成樽に強いこだわりと独自の哲学を持っていることでも知られる蒸留所で、軽やかでピュアなバランスのよい洗練された味わいが特徴です。

また、スコットランドの最北端に位置するオークニー諸島に建つ蒸留所「ハイランドパーク」もオススメの銘柄。ハーブやバニラ香を含んだ深みのある甘い香りとまろやかな口当たりは女性にも人気です。

ブレンデッドスコッチを知る

dean bertoncelj/ Shutterstock.com

モルトウイスキーとグレーンウイスキーの原酒同士を合わせた「ブレンデッドウイスキー」。クセが少なく軽い味わいのグレーンと調合することで万人受けする洗練した味わいを数多く生み出し、スコットランドの一地酒だったウイスキーはワインやビールと並ぶ世界的なお酒になりました。

ブレンデッドウイスキーの魅力は、なんといっても無限に広がる味わいの奥深さ。数多ある蒸留所の原酒をブレンドするのは文字通り職人技で、担当するのはブレンダーと呼ばれるウイスキー職人たち。ブレンダーの最高峰は“マスターブレンダー”と呼ばれ、各銘柄の命運を握るといっても過言ではない重要なポジションです。

ウイスキーの世界では“シングルモルトは土地が育む、ブレンデッドは人が造る”といわれていますが、まさにブレンダーの数だけブレンデッドウイスキーの味わいがあるといえるでしょう。

ウイスキー初心者なら、世界でもっとも売れているブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」からトライ。日本ではラベルの色から“ジョニ黒”“ジョニ赤”と呼ばれていたことでも有名なブレンデッドスコッチです。

また、ブレンデッド誕生時からその歴史を紡いできた名門「シーバスリーガル」もおすすめの一本。リッチでスムースな味わい、クリーミーでまろやかな舌ざわりは国を問わず支持を得ています。

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