本格派クラフトビールを目指す岡山のブルワリー
瀬戸内海に面し穏やかな気候の岡山は、ご存じの通り桃やマスカットなど果物のおいしい地域としても知られています。高原地帯では水もおいしく、じつは、ビールの醸造所も多くあることを知っていますか?
- 更新日:
岡山のクラフトビール
sirokuma/ Shutterstock.com
比較的温暖な気候で平坦に見える土地ですが、それは岡山駅を中心としたエリア。車で30分ほどいくと中山間地帯となり斜面を活かした桃やマスカット、ピオーネといった大粒の果物がなる果樹園が広がります。きれいな水を有し、ビール醸造に適した地域です。
ドイツ流を極める「独歩」
ドイツ流を極める「独歩」/ Shutterstock.com
宮下酒造はクラフトビールの黎明期から醸造を開始し、クラフトビールの年間生産量で全国1位にもなったことがあるほど、規模が大きい老舗の醸造所です。創業当初にドイツ人の醸造技師を招き、シュルツ社製仕込み釜など設備もドイツ流です。「独歩」という名は、禅宗の言葉からとったものですが、「独逸(ドイツ)」の意味も込められています。
定番は王道のラガーがメイン。ミュンヘンで発達した濃色ビール「デュンケル」は、ロースト麦芽を使うので色が濃色で甘く芳ばしい香りとスッキリした後味がドイツビールの入門編としても人気。ほかに、岡山産の桃やマスカット果汁を使った香りと良いフルーツビールもあります。
また、近年注目をあびているチルドビールも醸造。「J-CRAFT 優爽のヴァイツェン KIBI OKAYAMA」は、ホップが後から感じられる爽やかな味わいのヴァイツェン。こちらもぜひ、試してみたいですね。
独歩の詳細はこちら
テーマパーク内にある醸造所「吉井高原ビール」
Sabuhi Novruzov/ Shutterstock.com
ドイツの農村をイメージして作られたテーマパーク「岡山農業公園ドイツの森・クローネンベルク」内にある醸造所です。ドイツ人ビール職人の技術を受け継ぎ、本場ドイツの製法を再現して作ったミュンヘンとピルスナーがあります。
カラメル麦芽を使い、少し甘くて飲みやすいミュンヘンは苦味も少ないので、クラフトビール初心者にもおすすめです。口当たりがスッキリしたピルスナーもどんどん飲めてしまうキレの良さです。
花畑を見たり、動物と触れ合ったり、パイやソーセージ作りなどもたのしめるテーマパークで遊んだ後は、できたてのクラフトビールで一休みしてはいかがでしょうか。
吉井高原ビールの詳細はこちら
地域に根ざした「吉備土手下麦酒」
- 1
- 2