今飲んでおきたい、宮城の注目の日本酒銘柄

今飲んでおきたい、宮城の注目の日本酒銘柄
出典 : Payless Images /shutterstock.com

宮城の酒造りのルーツは伊達政宗公の頃からといわれ、日本最大の杜氏集団である南部杜氏が、現在もその酒造りのほとんどに携わっています。そんな宮城で注目の日本酒は、低温長期発酵の技術で造られた淡麗辛口の旨酒。いくつか人気の銘柄を紹介しましょう。

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萩の鶴/萩野酒造

萩の鶴/萩野酒造

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岩手県との県境に近い栗原市の金成有壁(かんなりありかべ)にある酒蔵。「上質な普段着のような酒」「気の合う仲間と一緒に飲みたい酒」を目指して、酒を醸しています。金成有壁がかつて「萩の村」と呼ばれていたことから、縁起のよい「鶴」と組み合わせて名付けられました。宮城県産の酒造好適米・蔵の華のほか美山錦や雄町などを使用し、湧出する軟水の自然水で醸した酒は、宮城らしい綺麗でスッキリとした味わい。飲み飽きせず、昔から地元でも愛されています。
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伯楽星/新澤酒造

伯楽星/新澤酒造

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東京農業大学醸造学部を卒業した蔵元杜氏の新澤巖夫氏は、若干20歳の若さで史上最年少のきき酒名人になり、その素晴らしい味覚の才を惜しみなく発揮しています。究極の食中酒を目指した「伯楽星 純米吟醸」は、爽やかな立ち香と芯の通った深みのある米の旨さを兼ね備えつつ控えめな味わいで、どんな料理にもぴたりとはまります。重厚な酒蔵で造られる酒は、「荒城の月」の作詞者として有名な土井晩翠がこよなく愛したことでも有名です。

日高見/平孝酒造

日高見/平孝酒造

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創業1861年、岩手県の菊の司酒造から分離して、宮城県の石巻市に誕生した蔵元。石巻は江戸時代には伊達藩と南部藩の米の集積地として栄えた港町で、16軒もの造り酒屋があったといわれますが、311の東日本大震災で大きな被害を受けました。そんな苦難を乗り越え、平孝酒造は見事に復活を遂げています。

おすすめの1本は、「日高見 超辛口純米酒」。使用米のひとめぼれを60%まで磨きあげた酒は、名前の通り辛口であることは間違いないのですが、米の味を十二分に引き出した造りで、米本来の甘みもしっかり感じることができます。燗酒にしても旨い日本酒です。

淡麗辛口の日本酒が多い宮城。端正な飲み口は、なんといっても魚料理との相性が抜群です。ぜひ新鮮な刺身や鮨にあわせてたのしみたいですね。

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