日本ビール検定1級の過去問を解いてみよう!合格は超難関!?
たのしく飲む場での話のネタ作りから、仕事に使えるものまでビールにまつわる講習や資格はさまざま。そのなかでも、日本ビール検定の1級と2級はかなりの難関ですが、ビールをこよなく愛する人なら、チャレンジしてほしい資格です。
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日本ビール検定1級・2級とはどんなもの?
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日本ビール検定、愛称“びあけん”は、「日本ビール文化研究会」が主催する、ビールの歴史や製法、飲み方を中心に幅広い知識を問う検定です。主催する日本ビール文化研究会は、ビールのたのしさ、おいしさを多くの人に発見してもらい、ビール文化を発展、普及させていくことを目的とする一般社団法人です。
ビールのたのしみを広げられる3級から専門的な知識を要する超難関の1級まであります。ちなみに、1級は第一回から合格者が累計で70人に満たないという超難関なのです。
2級は、ビール文化や歴史を語ることができ、ビール通になりたい人を対象とした中級レベル。酒類を扱う仕事の人やビール愛好家向けです。出題範囲は公式テキストと、主要な輸入ビールと国内ビールの話題から出題されます。
1級は、ビールに関する広範囲な知識を持ち、自らビール文化を発信できる愛好者の頂点を目指す人を対象とした上級レベルです。出題範囲は公式テキストプラス、ビールに関するうんちくや時事情報など幅広い範囲から出題されます。
20歳以上であれば誰でも受験できますが、1級は2級に合格しているのが前提です。
日本ビール文化研究会
ビール検定の過去問題2級編
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まずは、2級の過去問題をチェック! 公式テキストをしっかり勉強して、深く理解していればわかる問題です。
問1
ビールの仕込み工程において、仕込み釜と仕込み槽を併用し、マイシェの温度を高める方法を次の選択肢より選べ。
1・ハーバー・ボッシュ法
2・デコクション法
3・インフュージョン法
4・アクティブ法
問2
「ペールエール」の説明として誤っているものを、次の選択肢より選べ。
1・イギリスのバートン・オン・トレントという街で誕生した
2・ビール麦芽への課税を機に、麦芽を減らしホップを増やしてつくった
3・18世紀のロンドンのビールは濃色か、または濁っており、澄んだブロンズ色のペールエールは斬新なものだった
4・代表的な下面発酵ビールであり、爽快な味わいが特徴
問3
中世イギリスのビールに関する史実1~3について、古いものから順番に並べたものを次の選択肢から選べ。
・史実
1・エールハウスという居酒屋が広まった
2・ビール麦芽への課税が始まり、醸造家たちは麦芽を減らしたペールエールをつくり出した
3・ギネス社がスタウトポーターを発売した
1・1→2→3
2・2→3→1
3・1→3→2
4・2→1→3
<解答>問1=2・デコクション法、問2=4・代表的な下面発酵ビールであり、爽快な味わいが特徴、問3=1・1→2→3
超難問!ビール検定の過去問題1級編
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そして、難関中の難関の1級の問題です。常にビールの情報をチェックしている人は解けるはず!
問1
イギリスで第1号の登録商標となったビールブランド名を答えよ。
問2
「Tripel Hop 2013」に使用されたホップで、1984年に日本で開発されたホップの名前を次の選択肢より選べ。
1・フラノローラ
2・ゴールデンスター
3・ソラチエース
4・フラノビューティー
問3
ビールの発酵に関する説明として誤っているものを次の選択肢より選べ。
1・ビールの発酵工程において、酵母は出芽により増殖する
2・麦汁を発酵させる前、酸素を供給するのは酵母の増殖を促進するためである
3・日本の酒税法では、ビール醸造に乳酸発酵を用いることは認められていない
4・ビールの発酵工程では、酢酸エチル・酢酸イソアミル・カプロン酸エチルなど、芳香性のエステル成分が生成される
<解答>問1=Bass(バス)、問2=3・ソラチエース、3・日本の酒税法では、ビール醸造に乳酸発酵を用いることは認められていない
いかがでしたか? 超難関を突破して“ビールマスター”を目指してみてください。
日本ビール検定(びあけん)公式サイト