スペイサイドのスコッチを飲む・スペイ川流域エリア
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スペイサイドモルトとは
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5大ウイスキーの中でも、ウイスキーの代名詞といえるのがスコッチウイスキーです。原料の大麦を育てるのに適した環境であり、湿地帯はピートを育む風土のスコットランド。現在、スコットランド全土で稼動している蒸溜所は、100カ所あまり。生産地区は、伝統的なハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラの4つに区分されていましたが、現在はハイランド地方の中のスぺイサイド、アイラ島を除くハイランドの島々をアイランズと分離して、6つの生産地に分けるのが一般的です。
中でも、スペイサイドはハイランド地方の北東部にあるスぺイ川流域でスコットランド最大のウイスキー生産地です。スコッチの中では、華やかな香りでバランスのよいウイスキーが多いのが特徴です。ここではスぺイ川流域に位置する蒸溜所を紹介します。
スコッチのロールスロイス?!「マッカラン」
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1824年創業のマッカラン蒸溜所は、“シングルモルトのロールスロイス”と評されるほどブレンダーやウイスキー愛好家から評価が高いウイスキーを造っています。
シェリー樽で熟成された赤みかかった美しい琥珀色、ドライフルーツのような濃厚な香り、ほんのり甘くスパイシーさのある味は、一度飲むと忘れられない味わいです。ロックでじっくり飲みたいですね。
女性が活躍した蒸溜所「カードゥ(カーデュ)」
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カードゥ蒸溜所は18世紀後半から19世紀前半は当時の多くの蒸溜所と同じく密造酒の製造所として開業し、1824年に政府公認蒸溜所になりました。創業者の死後、1872年に経営を受け継いだのが創業者の息子の妻エリザベス・カミング氏。優れた経営手腕の持ち主で、「ウイスキー産業の女王」とも呼ばれています。カードゥ(カーデュ)は、スコッチの中でも特に世界で飲まれている、ジョニーウォーカーの原酒として使われているのは有名な話です。
甘いオークとフローラルな香り、ライトな味わいのためウイスキー初心者にも比較的飲みやすいスコッチウイスキーといえます。
華やかな香り「クラガンモア」
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