ウイスキーの魅力を左右する「ボトル」のデザインとは?
ウイスキーのボトルには、製品に込められた想いやこだわりがつまっており、ラベルやデザインはまさしくウイスキーの顔です。多くのボトルはガラスで造られていますが、中には、陶器や木で造られたものも。中身だけでなく、ボトルにも注目してウイスキーを楽しんでみては。
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コレクターもいるウイスキーボトル
寄稿者: Leszek Czerwonka/ Shutterstock.com
ウイスキーボトルには、さまざまな形やデザインのものがあります。製品に込めた想いやこだわりが映し出されているボトルやラベルのデザインは、まさにウイスキーの顔。オールドボトルや世界で本数が限られた限定ボトルなど希少価値が高いものもあり、世界にはコレクターもいるほどです。
ウイスキーの魅力を左右する要因の1つであるボトル。それだけに、ウイスキーブランドはウイスキーの味わいだけでなく、ボトルにもこだわりを持っています。
たとえば、世界からも高く評価されるブレンデッドウイスキーであるサントリー「響」のボトルは、日本人ならではの感性を最大限に表現したデザインが特徴。「響12年」「響17年」「響21年」のボトルは24面カットになっており、日本の四季を幾度も繰り返し、長い間熟成された「響」の“時”を表しているといいます。ウイスキーのコンセプトに沿ってボトルのデザインが考えられていることが、よくわかりますね。
ガラス瓶以外の変わり種ボトル
寄稿者: vareika tamara/ Shutterstock.com
ウイスキーのボトルにはおもにガラス瓶が用いられており、その形やカットがそれぞれの個性を醸し出しています。しかし、ウイスキーのボトルがガラス瓶だけだと思ったら大間違い。中には陶器で造られたものや、木製のもの、ガラスボトルを皮のカバーで覆ったものなど、ちょっと変わり種もあるのです。
とくに海外製のウイスキーのボトルには、その土地に合った素材でつくられたものが多く見られます。海外旅行に行った先などで、ぜひ変わり種のボトルを見つけてみてください。
ワールド・ウイスキー・アワード 2017「デザイン」部門受賞
寄稿者: Jag_cz/ Shutterstock.com
ウイスキーに特化したコンペティションとして有名な「ワールド・ウイスキー・アワード」。もともとはテイスト部門のみだったこちらのコンペティションですが、2012年からはボトルやラベル、パッケージデザイン部門の審査もスタートしました。
2017年のワールド・ベスト・デザイン賞受賞ウイスキーは、「ハイランドパーク キング クリスチャンI」。美しい曲線美を持つボトルが、世界から評価されました。
この受賞作をはじめ、まるで香水瓶のように凝ったデザインのウイスキーボトルは、ある意味芸術作品ともいえます。これからはウイスキーの味わいだけでなく、ぜひボトルにも注目してみてくださいね。