生きた酵母をそのまま瓶に詰めた「チルドビール」の保存方法とは?
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チルドビールとはどんなビール?
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通常のビールの製造工程では、発酵が終わった若いビールを低温で熟成させます。熟成させることで、香りが落ち着き味がマイルドになります。熟成後は、酵母を取り除くろ過を行うか、熱処理で酵母の活動を止めます。これは、ビールの品質の劣化をふせぐための工程です。ちなみに、日本では熱処理をしないものを「生ビール」と呼んでいます。
「チルドビール」は、熟成後、ろ過も熱処理もせずに生きた酵母をそのまま瓶に詰めたビールです。酵母が生きているため、賞味期限が通常のビールに比べかなり短くなります。
チルドビールは温度管理が命!
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では、どうして生きた酵母が入っているビールは賞味期限が短いのでしょうか? 通常は酵母をろ過し、場合によっては、熱処理も行い活動を止めた状態なので、さらに発酵が進むことはありません。ですが、生きた酵母が入ったチルドビールは、そのままだと発酵がすすみ味わいが変化してしまいます。そのため、チルドビールは温度管理が非常に重要になります。
「チルド」とは冷蔵という意味。チルドビールはろ過されていないだけでなく、醸造所から販売店までずっと冷蔵状態で大切に届けられているビールなのです。
ろ過したビールに比べ、チルドビールが少し曇ったように見えるのは酵母が残っている証拠です。
人気チルドビールを紹介
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チルドビールは、温度管理と賞味期限を間違えなければ、ビール工場で飲むできたてのようなビールの味が手軽に味わえます。ここでは、人気のチルドビールを紹介します。
◆芳醇のペールエール IZU SHUZENJI /ベアードブルーイング
生のままのホップを乾燥し、凍結させた貴重な毬花ホップを使用。また、熟成時にもホップを加えるドライホッピングを採用しホップの香りと心地よい苦味にこだわったビールです。ややオレンジ色の色調と華やかな香り、コクのある味わいが人気です。
◆爽快のヴァイツェン IWATE SAWAUCHI /銀河高原ビール
ドイツの伝統的な製法で醸造されたビール。小麦麦芽を50%以上配合し、軽やかな印象。フルーティーかつフローラルな豊かな香りが特徴です。
◆豊香のルビーエール KYOTO FUSHIMI/黄桜
ルビー色が美しいビール。京都の名水「伏水」を使い、日本酒の蔵元の発酵技術を活かした深みのある味わいです。カラメル麦芽の香り、苦味、甘味、酸味のバランスが絶妙で、コクのあるビールです。
できたての味わいを持つチルドビールをぜひ試してみてください。
「ロコパン」でも購入できるのでチェックしてみてください。