独自日本酒を造る佐渡の小さな蔵元

独自日本酒を造る佐渡の小さな蔵元

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小さな酒蔵も独自の味わいを持つ

janken/ Shutterstock.com

同じ米どころでも、本州とは違った独自の日本酒文化が息づく佐渡。仕込みにこだわったり、佐渡産の原料を吟味している傍ら、小さな酒蔵だからこそ自分たちの日本酒造りの信念を貫いている酒蔵が多いようです。ここでは、佐渡にある5つの酒蔵の中から、小さな酒蔵を2つ紹介します。

廃校で造る酒も人気「尾畑酒造」

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1892年に酒造りを始めた尾畑酒造は、伝統の技術を守りつつ代表銘柄「真野鶴」は若手の杜氏を中心に酒造りを行っています。長い仕込み期間と向き合うため、伝統的な完全泊まり込みによる早朝仕込みを実践しているそうです。

また、地域に根づいた酒造りを行い、佐渡にある「日本で一番夕陽がきれいな小学校」といわれていた廃校を仕込み蔵として再生し、2014年からその名も「学校蔵」を醸造しています。夏に佐渡産100%の好適米で仕込みを実施。仕込みタンク1本につき1期1週間の学び期間を設けて、仕込み体験希望者を受け入れています。

また、酒造りのエネルギーも佐渡産を目指して、東京大学IR3Sとの共同プロジェクトの一環で太陽光パネルを設置、電気に関しては理論上100%自然再生エネルギーを導入しているそうです。

「学校蔵」は、口に含むと穏やかな甘味と酸味が広がる味わいです。実は、「学校蔵」は清酒製造免許の関係でリキュール表記。それは、佐渡の杉材を漬け込み香り漬けしているためです。米も香りも佐渡の風味がするお酒、飲んでみたいですね。

佐渡で一番小さな蔵「逸見酒造」

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佐渡の5つの酒蔵の中でも一番小さな逸見酒造。仕込み量も1回に人の目が届く量しか仕込まないそう。手作業で五感を研ぎ澄ませて日本酒に向き合っています。佐渡唯一、新潟県でも数軒しか扱っていない山廃仕込みの日本酒は古い製法で手間がかかりますが、佐渡の地酒として特色ある位置づけができる酒として造り続けています。

逸見酒造の日本酒には、ほんのり色がついています。一般的にはその色を整えるために活性炭でろ過する工程が加わりますが、逸見酒造では一部の銘柄でこの工程を行っていません。日本酒本来の色と香り、味をたのしんでもらうためだそうです。

代表銘柄は「真稜」ですが、人気タレントがテレビで紹介したことで全国的な人気になった「至(いたる)」は、今でも品薄状態が続いています。米の風味を感じる複雑な甘味と酸味は、人気の出る前から地元では評判でした。

ひとつひとつを丹念に造り上げている佐渡の小さな酒蔵の日本酒に出会ったら、ぜひ手に入れて味わってみてください。

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