ウイスキーを飲み比べて見極める「ブレンダー」ってどんな人?

ウイスキーを飲み比べて見極める「ブレンダー」ってどんな人?

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ブレンダ―とはどんなことをするの?

ウイスキーには、大きく分けて3つの種類があります。大麦麦芽「モルト」のみを原料に単式蒸留器(ポットスチル)で蒸留した「モルトウイスキー」。原料にモルトのほか小麦やトウモロコシなどの穀物を使い、連続式蒸留機で蒸留する「グレーンウイスキー」。複数の蒸留所のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした「ブレンデッドウイスキー」です。

世界で流通しているウイスキーの約9割がブレンデッドウイスキーといわれています。このウイスキーのブレンドをする専門職人をブレンダーと呼びます。ちなみに、複数樽の原酒を混和させることはヴァッティングといい、こちらもブレンダーの仕事です。

ブレンダーは、各ブランドのウイスキーの香りと味を決める重要なポジション。マスターブレンダーと呼ばれる熟練の職人リーダーの元、新製品のレシピ開発や原酒の管理、製造全体に関する責任も持つことがあります。

ウイスキーブランドを背負うブレンダーという仕事

Sabuhi Novruzov/ Shutterstock.com

ウイスキーは、シングルカスクのように単一の樽(カスク)から瓶詰めされるものもありますが、そのほとんどがブレンドかヴァッティングを行います。ブランドの味や品質を保証する重要な役割を担うのがブレンダーです。

ブレンダーは、ひと樽ごとに異なるウイスキーの原酒を見極め、ブランドにふさわしい香りや味を調合していきます。そのため、官能評価の経験や高い知識、また創造性も必要になります。創造性とは、新しい味を生みだすために実際の原酒から香りや味のイメージを膨らませ、組み立てていく力のことです。

また、ウイスキーの調合はもちろん、原酒の熟成具合のチェック、中長期的な生産計画を立てることもある責任ある仕事です。ブレンダーは、ウイスキーブランドの要(かなめ)といってよいでしょう。

人気銘柄を生むブレンダー

Alin Popescu/ Shutterstock.com

ウイスキーの世界には名ブレンダーと呼ばれる人々がいます。
たとえば、スコッチウイスキーのホワイト&マッカイ社のマスターブレンダー、リチャード・パターソン氏は、26歳から45年近く第一線で活躍した名ブレンダーです。

同じくスコッチウイスキーを蒸留するシーガスリーガルのマスターブレンダー、コリン・スコット氏も名ブレンダーとして有名です。香りのよさとスムースな味わいを生むバランスのよいブレンド技術は世界の人々に愛飲されています。

近年は日本のウイスキーもたいへん注目を浴びていますが、日本の名ブレンダーのひとりといえば、世界で数々の受賞歴を持つサントリーの「響21年」を手掛けたブレンダー、輿水精一氏。ウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が認定する「Hall of Fame(ホール オブ フェイム)」を日本人のブレンダーとして初めて受賞しています。

名ブレンダーの在籍するウイスキーはこのほかにも多数! これから、どんなウイスキーが誕生するのか、たのしみですね。

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