アイリッシュ・ウイスキーを甘味あるホットコーヒーに注いだカクテル
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アイリッシュ・コーヒーはいつ生まれたの?
ストレートやロック、水割りにハイボール、カクテルなど様々な飲み方をたのしめるウイスキー。ほかにもホットで飲んだり、デザートのように少し甘くして飲んだりすることもできます。
老舗のコーヒー店などに行くとメニューにあるアイリッシュ・コーヒーも昔から愛されてきたウイスキーの飲み方です。甘味のあるホットコーヒーにアイリッシュ・ウイスキーを注ぐカクテルは、1940年代に生まれました。
1930年、アメリカとイギリスを結ぶ太平洋横断航路が運航を開始。当時の飛行艇は気密性が悪く、暖房があまりきかなかったため相当寒かったようです。しかも、飛行艇が水上補給する間、乗客は安全のためにボートで移動し陸上で待機をするのですが、天候が悪ければこの移動も相当の寒さを強いられました。その燃料補給の待ち時間に体を温めてもらおうと、当時のバー・レストランのチーフバーテンダー、ジョー・シェリダンが考案したのが、アイルランド産のウイスキーを使ったホットカクテルです。
冷え切った体を温めるため、コーヒーにアイリッシュ・ウイスキーを注ぎ、生クリームを浮かべて滑らかな口当りにしました。
冷たい体を温める新しいカクテルは評判になり、世界中にレシピが広がりました。
アイリッシュ・コーヒーの作り方
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コーヒーの香ばしい香りとアイリッシュ・ウイスキーの芳醇な香り、甘い滑らかな口当たりが幸せな気持ちを運ぶアイリッシュ・コーヒー。簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
◆アイリッシュ・コーヒーの作り方/
1・グラスか温めたコーヒーカップにコーヒーと適量の砂糖(ざらめ、またはコーヒーシュガー)を入れ、しっかり溶かします。
2・コーヒーの量は7分目くらいに。ウイスキーを30ミリリットルほど注ぎ、軽く混ぜます。
3・最後に生クリームをそっと浮かせます。
寒い季節にほっとひといきつける香りのよいカクテルです。
アルコール入りコーヒーいろいろ
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アイリッシュ・コーヒーは、アルコール入りのコーヒーカクテルとしてかなりポピュラー。コーヒーはアルコールと相性がいいのか、ほかにもコーヒー入りのカクテルがあります。
◆カフェ・コレット/
イタリア発祥のコーヒーカクテルでアイスとホットがあります。エスプレッソにウイスキーを注ぎホイップクリームを浮かべます。エスプレッソで作るので、アイリッシュ・コーヒーよりも濃い目の味になります。
◆カフェ・サンフランシスコ/
温めたグラスに適量の砂糖(ざらめ、またはコーヒーシュガー)を入れ、温めたコーヒーとアイリッシュ・ウイスキー、アイリッシュミスト(リキュール)を注ぎ、ホイップクリームを浮かせます。アルコール分が若干高めです。
コーヒーの香りとウイスキーの適度なアルコールで、ほろ酔い気分で寛げます。