ビールの歴史は紀元前3000年ごろから!?これまでのビールの歩み

ビールの歴史は紀元前3000年ごろから!?これまでのビールの歩み

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中世のビール醸造は、腐敗の少ない冬に行われていましたが、当時は低温すぎると発酵が進まないため温度管理が悩みの種でした。

15世紀になると、低温で発酵が進む事例が発見され、天然の氷とビールを洞窟で春まで貯蔵する方法が生まれます。これがラガービールの原型です。このとき初めて、下面発酵酵母が使用されたのですが、当初は酵母の違いではなく、貯蔵方法の違いで発酵が進むと考えられていました。

19世紀後半、発酵は酵母の活動によるもので、腐敗は雑菌が繁殖して起きることが、細菌学者ルイ・パスツールの研究からわかりました。60~80度の熱を15~30分間加えることで雑菌を死滅させるパスツールが発見した「低温殺菌法」により、ビールを細菌から守り、安定した品質のビールを長持ちさせることができるようになりました。
また、チェコに持ち込まれた下面発酵酵母によって、1842年には黄金色のピルスナービールが誕生しています。

ラガービールとピルスナーの誕生

Brent Hofacker/shutterstock.com

大量生産で、いつでも同じ味をお得に!

ビールの品質向上と普及に貢献した発明として、パスツールの「低温殺菌法」以外にあと2つ重要な発明があります。


ひとつめがカール・フォン・リンデの発明した「アンモニア式冷凍機」です。現在、世界の主流である下面発酵ビールは低温でじっくり時間をかけて、発酵熟成させることが必要です。リンデが発明した「アンモニア式冷凍機」は、24時間で6トンもの氷を製造することができました。そのため、四季を通しての醸造が可能になり、ビールのさらなる普及が進みました。


ふたつめは、エミール・ハンセンによる「酵母純粋培養」です。純粋な酵母は、均一で良質なビールの大量生産を可能にしました。この技術により、価格も下がり、多くの人々の喉を頻繁に潤せることになりました。

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taveesak srisomthavil/shutterstock.com

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