「シンデレラ」はトロピカルなノンアルコールカクテル!味の特徴や名前の由来、王道レシピを紹介
カクテル「シンデレラ」、お酒を飲まない人もたのしめるノンアルコールのフルーティーな味わいのカクテルです。今回は「シンデレラ」というカクテル名の意味やその味わい、カクテルらしさを表現する作り方やアレンジについて、一挙に紹介します。
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「シンデレラ」とはどんなカクテルなのか、基本情報からみていきましょう。
「シンデレラ」とはどんなカクテル?
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「シンデレラ」は、アルコールを含まない「ノンアルコールカクテル」のひとつ。オレンジジュース、パイナップルジュース、レモンジュースを合わせてシェイクしたドリンクで、「カクテル」の名にふさわしい華やかな色合いとさわやかな飲み口が特徴です。
カクテルグラスで味わうノンアルコールカクテル
「シンデレラ」は人気のノンアルコールカクテルです。
ノンアルコールカクテルとは、アルコールが含まれていないカクテルのこと。酒税法上は、アルコール度数1.00%未満と微量のアルコールを含むものも「ノンアルコールカクテル」に分類されますが、多くの場合はアルコール度数0.00%のものを指します。
ノンアルコールカクテルは、「モクテル(mocktail/模倣、模擬という意味のmockとcocktailを合わせた造語)」や、「ゼロプルーフ(アルコール含有量ゼロ)カクテル」と呼ばれることもあります。
お酒を飲む人も飲まない人も一緒にたのしい時間を過ごすためのドリンクや、お酒を飲まないことを選択する「ソバーキュリアス」というライフスタイルなどに注目が集まっている昨今。「シンデレラ」はこうした時代背景にもマッチするノンアルコールカクテル(モクテル)のひとつです。
ノンアルコールカクテル(モクテル)と普通の「ミックスジュース」や「ソフトドリンク」との違いは、「カクテル」の名にふさわしいプレゼンテーションのスタイルがあるか否か。シェイクやビルド、ステア、フロートといったカクテルの作り方を駆使し、グラスやデコーレションにもこだわった提供テクニックをあわせもっているのが、ノンアルコールカクテル(モクテル)の魅力です。
「シンデレラ」も、個性の異なる3種のジュースをシェイカーに入れて氷とともにしっかりシェイク。ジュース用のグラスではなく、脚つきのカクテルグラスに注いでエレガントに供されます。
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カクテル「シンデレラ」の材料と味わいは?
カクテル「シンデレラ」の材料は、オレンジジュースとパイナップルジュース、そしてレモンジュース。
3つのフルーツが織りなす甘味と酸味のバランスがよく、さわやかで飲みやすい味わいが特長です。パイナップルのトロピカルな芳香もポイントのひとつで、キリッとしたレモンの風味が加わることでスッキリとした後味に仕上がります。
オレンジイエローのフレッシュかつ華やかなビジュアルも、カクテル「シンデレラ」の大きな魅力です。アルコールを一切含まないため、アルコールが苦手な人、健康や個人的な理由でアルコールを摂らない人、車を運転する人などが、バーやダイニング、居酒屋さん、パーティーやイベント、さまざまなシーンで皆と一緒にたのしめるカクテルです。
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「シンデレラ」というカクテル名の由来は?
ノンアルコールカクテル(モクテル)の歴史は19〜20世紀初頭にかけて欧米で盛んになった禁酒運動のころに始まり、「シンデレラ」のレシピも1930年代ごろから存在していたようです。
カクテル「シンデレラ」の作者や名前の由来など、その誕生にまつわる詳細は不明とされていますが、かの有名な童話「シンデレラ」と関係していることは間違いないでしょう。
一説によれば、ノンアルコールカクテル「シンデレラ」とは、童話の主人公であるシンデレラが妖精(魔法使い)の助けでお城の舞踏会に行き、王子と出会ったように、「お酒が飲めない人もバーやパーティーをたのしめるように」との願いが込められたカクテルなのだとか。
「シンデレラ」という特別なネーミングには、「飲む人が魔法にかけられたような時間を体験できる」という意味があるのかもしれません。
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「シンデレラ」のカクテル言葉は?
花に「花言葉」があるように、カクテルには「カクテル言葉」があるとされています。
「シンデレラ」のカクテル言葉は「夢見る少女」なのだそう。おとぎ話のプリンセスの名がつけられた、アルコールゼロのカクテルにはぴったりのカクテル言葉といえるでしょう。
ちなみにカクテル言葉というのは、それぞれのカクテル誕生のきっかけや作者が込めた想い、カクテルの名前や色合い、味わいなどから連想されるワードが由来となっていることが多いようです。ただ、ギリシャアやローマの神話に起源を持つものもあるような「花言葉」とは異なり、カクテル言葉はもっとカジュアルな「話のタネ」的なもの。比較的近年に生まれたカクテルやあまりメジャーではないカクテルにはカクテル言葉がないケースもあります。
カクテル「シンデレラ」の王道レシピ
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ここからは「シンデレラ」の具体的なレシピや作り方をみていきましょう。
まずはカクテル用のシェイカーを使う本格的な「シンデレラ」の作り方から紹介します。
<材料>
オレンジジュース…25ミリリットル
パイナップルジュース…25ミリリットル
レモンジュース…25ミリリットル
氷…適量
<作り方>
1. カクテル用のシェイカーに氷と材料のジュースを入れ、しっかりシェイクします。
2. 氷を除いてカクテルグラスに注ぎます。
<ポイント>
使用する3種のジュースは1:1:1の同量ずつと覚えておきましょう。飲みたい量やグラスのサイズによっては20ミリリットルずつでも、30ミリリットルずつでもOKです。
しっかりシェイクすることで3種のフルーツのフレーバーが完全にブレンドされ、よく冷えて酸味の角も取れやすくなります。
ホームパーティーなど特別なシーンではグラスのフチにオレンジやパイナップル、レモンなどのスライスなどを飾るとより華やかな仕上がりになります。
加糖された「カクテル用のレモンジュース」ではなく、無糖の100パーセントレモン果汁や生搾りのフレッシュレモンを使う場合は仕上がりの酸味が若干強めになるので、レモン果汁の量を減らすか、シロップや砂糖を少量加えて好みの味わいに調整してください。
カクテル「シンデレラ」のアレンジレシピ
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カクテル「シンデレラ」はシェイカーがなくても作れます。ここではシェイカーを使わないシンデレラの作り方やおいしいアレンジレシピを紹介します。
シェイカーを使わずステアで作る
「ステア」とはカクテル用語で「混ぜる」という意味。ミキシンググラスで材料を手早く混ぜ、グラスに注ぐカクテルの手法で、「ステア」で作る代表的なカクテルが「マティーニ」です。
カクテル「シンデレラ」は、氷を入れたグラスに直接オレンジジュース、パイナップルジュース、レモンジュースを注ぎ、よく混ぜる「ビルド」というスタイルでも十分おいしく味わえますが、ここでは「ステア」で作るレシピを紹介します。
<材料>
オレンジジュース…1/3
パイナップルジュース…1/3
レモンジュース…1/3
氷…適量
<作り方>
1. ミキシンググラスまたは大ぶりのグラスに氷を4〜5個入れ、マドラーなどで氷をグラスの内側に沿わせるように回し、氷の角を溶かします(これを面取りといいます)。
2. 氷が溶けた分の水を捨てます。
3. オレンジジュース、パイナップルジュース、レモンジュースを同量ずつ注ぎ、マドラーなどで15回ほど手早く混ぜます。
4. 氷を除いてカクテルグラスに注げばできあがり。
<ポイント>
氷の面取りや材料を混ぜる際は力を入れすぎず、氷の回転力を利用すると均一に混ざります。
カクテルグラスもあらかじめ氷で冷やしておくとベストな仕上がりになります。
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ソーダを加えてもおいしい!
「シンデレラ」はさまざまなアレンジもたのしめるカクテルです。
たとえば基本のレシピで作ると酸っぱいと感じたときは、普通の砂糖だけでなくアガベシロップなどを試してみましょう。真っ赤な色味が美しいザクロのシロップ「グレナデンシロップ」もおすすめです。
より爽快なのどごしで「シンデレラ」を味わいたいときは、できあがった「シンデレラ」に炭酸をプラスするのもよいアイデアです。スッキリ派には無糖の炭酸水(ソーダ)、甘味やハーブ感、スパイス感がほしい派にはジンジャーエールやトニックウォーターをおすすめします。
カクテル「シンデレラ」の材料には果汁100パーセントのジュースを使うのが一般的ですが、オレンジとレモンを搾り、最後にカットパイナップルと一緒にミキサーで混ぜるとよりフレッシュな味わいがたのしめます。もちろん、果汁少なめでもOK。オレンジやパイナップル、レモン味で好みの清涼飲料があればぜひ「シンデレラ」にトライしてみてください。