ブランデーとコーヒーは相性抜群! おいしい割り方やかんたんに作れるカクテルレシピを紹介
ブランデーとコーヒーは相性抜群の組み合わせ。コーヒーにブランデーを加えたブランデーコーヒーをはじめ、さまざまな飲み方でたのしまれています。今回は、ブランデーとコーヒーを使ったおいしい割り方や、おすすめのカクテルレシピなどについて紹介します。
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ブランデーとコーヒーで作る大人の飲み物、ブランデーコーヒーやコーヒーカクテルの魅力に迫ります。
ブランデーコーヒーとは?
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ブランデーコーヒーとは一般的に、コーヒーをブランデーで風味づけしたものを指します。アレンジコーヒーの一種で、「ブランデーのコーヒー割り」と呼ばれることもあります。コーヒーにブランデーの華やかな香りを加えた大人の飲み物は、ホットだけでなくアイスでもたのしめるのが魅力。特別感のある一杯を味わいたいときに、ぴったりの飲み方です。
ブランデーコーヒーを飲んだことがない人は、そもそも「ブランデーとコーヒーって合うの?」と気になるかもしれませんが、ブランデーとコーヒーを合わせる飲み方は世界中にあり、古くからさまざまなレシピで親しまれています。相性抜群のコーヒー×ブランデーが生み出す大人の飲み方を、ぜひ一度試してみてください。
コーヒーにブランデーを加えたらどんな香りや味わいに?
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コーヒーにブランデーを入れると、ブランデーの芳醇な香りが加わり、いつものコーヒーが深みのある味わいになります。ブランデーの芳醇な香りはコーヒーとマッチしやすく、ほんの少しプラスするだけでも華やかさが増します。
そもそもブランデーとは、ブドウなどの果実で造るお酒のことで、芳醇な香りはフルーツ由来のもの。ブランデーは「香りをたのしむお酒」といわれ、香りを堪能しながらゆっくり味わうのが飲み方の基本です。
ブランデーのアルコール度数は37~50度程度と高めですが、風味づけ程度であれば、初心者でも飲みやすいでしょう。とはいえ、お酒であることには変わりないので、アルコールに強くない人は注意が必要です。また、クルマの運転前や妊娠中の人、お子さんは口にしないでください。
なお、ブランデーといえばフランスのコニャックやアルマニャックが有名ですが、ブランデー自体は世界各地で造られていて、ブドウ以外にリンゴやサクランボなど多彩な果実のブランデーがあります。ブランデーの種類を変えれば、コーヒーブランデーの奥深い世界をもっとたのしめそうです。
ブランデーコーヒーの代表的カクテルと作り方
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基本のブランデーコーヒーと、ブランデー×コーヒーで作る代表的なレシピを紹介します。
ブランデーコーヒー
ブランデーコーヒーは、コーヒーにブランデーを加えるだけのシンプルな飲み方。温めたカップにホットコーヒーを注ぎ、スプーン1杯程度のブランデーを加えます。お好みで角砂糖を入れて溶かせば完成です。
コーヒーは濃いめに作るのがおすすめで、牛乳を加えたりホイップクリームをのせたりしてもおいしくたのしめます。
ちなみに、ブランデーのなかでもリンゴを原料に使用したカルヴァドス(カルバドス)とホットコーヒーに生クリームをのせたカクテルは、「ノルマンディ・コーヒー」といいます。
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カフェ・ロワイヤル
「カフェ・ロワイヤル」は、世界的にも有名なブランデーコーヒーのひとつ。ホットコーヒーの上で、スプーンにのせた角砂糖1個にブランデーを染み込ませて火をつけ、青白い炎が消えないうちに、そのままコーヒーの中に入れて風味づけします。
なお、カップのフチに引っかけて固定できる、カフェ・ロワイヤル専用のスプーンを使うと作りやすくておすすめです。
ちなみに、フランス語で「王室のコーヒー」を意味するカフェ・ロワイヤルは、フランス皇帝・ナポレオンも愛飲していた飲み方です。それを王室がまねして飲むようになり、「カフェ・ロワイヤル」と名づけられたという説があります。
リューデスハイマー・カフェ
「リューデスハイマー・カフェ」は、カフェ・ロワイヤルとほぼ同じ材料で作る飲み物。まず温めたカップに角砂糖を入れ、ブランデーを染み込ませたらマッチなどで火をつけてかき混ぜます。そこにホットコーヒーを注いで、ホイップクリームをのせれば完成です。削ったチョコレートを加えてもおいしくたのしめます。
作り方を少し変えるだけで、ドイツ風とフランス風のブランデーコーヒーをかんたんに味わえるので、ぜひ飲み比べてみてください。
ちなみに、リューデスハイムはドイツの街の名前で、ブランデーの産地としても知られています。
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カフェ・アレキサンダー
「カフェ・アレキサンダー」は、コーヒーとブランデー、カカオリキュールで作ります。カップにブランデーとカカオリキュールを入れてかき混ぜ、ホットコーヒーを注いでホイップクリームをのせればできあがり。
アイスで飲みたい場合は、氷を入れたグラスにブランデーとカカオリキュール、アイスコーヒーを入れてよく混ぜ、最後にホイップクリームをのせます。なお、アイスはブランデーベースのカクテル、「アレキサンダー」の派生レシピです。
ブランデーもカカオリキュールもお酒なので、アルコール感は強めに仕上がります。お酒に弱い人は、ブランデーとカカオリキュールの量を少なめにするなど、適宜飲みやすい味わいに調整してください。
カフェ・コレット
「カフェ・コレット」はイタリア生まれの飲み物。エスプレッソにグラニュー糖とブランデーを入れてかき混ぜたら、ホイップクリームをのせます。グラニュー糖とホイップクリームを入れるかどうかはお好みでOK。エスプレッソとブランデーだけでも、おいしくたのしめます。
なお、カフェ・コレットは、ブランデーの代わりにウイスキーを使用してもおいしくたのしめます。また、イタリアのお酒グラッパ(ブランデーの一種)や、サンブーカ(リキュール)でも作れます。イタリアでは、エスプレッソを飲み干したあとのカップにグラッパを入れて飲んだり、エスプレッソを半分飲んでからグラッパを加えたりと、いろいろな飲み方で親しまれています。
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ブランデー×コーヒーリキュールで作るカクテルも
ブランデーはコーヒーリキュールとの相性もよいので、お酒として飲みたいときは、コーヒーリキュールを使ったカクテルがおすすめです。
「ダーティー・マザー」は、ブランデーとコーヒーリキュールで作るカクテル。氷を入れたグラスに、ブランデーとコーヒーリキュールを2:1くらいの割合で注いで軽くかき混ぜます。ブランデーの甘い香りとコーヒーリキュールのバニラの香りが溶け合う、芳醇な一杯をたのしめます。
ほかにも、ブランデーとコーヒーリキュールに柑橘系リキュールを加え、シェイカーでシェイクして仕上げるショートカクテルなどもあります。
【番外編】最近見かけるようになったインフュージョンコーヒーとは?
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インフュージョンコーヒーとは、コーヒーの生豆をスピリッツに漬け込むなどして独自のフレーバーをつけ、焙煎したコーヒーのこと。「インフューズドコーヒー」と呼ばれることもあります。「インフューズ(infuse)」は英語で、「侵出させる」「注入する」などの意味を持つ言葉です。
インフュージョンコーヒーは、ウイスキー樽にコーヒー豆を漬けたことから始まったといわれ、バーボンウイスキーやスコッチウイスキー、ラムのほか、ブランデーに漬けたものもあります。いずれも、飲むときにはアルコール成分がほとんど飛んでいるため、スピリッツ由来の風味が香るコーヒーとしてたのしめます。機会があれば試してみてはいかがでしょう。
ちなみに、「インフュージョン」という言葉はいろいろな意味合いで使われています。原料の香味などを抽出する際に使われる「インフュージョン(浸漬法)」は、リキュールの製法のひとつ。近年日本でも話題の「インフュージョン(浸漬酒)」は、果実やハーブをスピリッツに漬け込んだお酒のことを指します。また、フランスなど欧州では、ハーブティーのことを「インフュージョン」と呼ぶこともあります。
インフュージョンは、お酒にもお酒以外にも使われる言葉で、アルコールを含むものと含まないものがあるので、飲む前に確認したほうが安心です。
なお、「インフュージョンコーヒー」のように、生豆をお酒に漬け込む行為は、日本の酒税法上、原則として酒類の製造とみなされます。個人でたのしむ分には問題ありませんが、飲食店などで提供する場合は税務署に申告する必要があるので、覚えておきましょう。
(参考資料)
国税庁【自家醸造】
ブランデーコーヒーは、自宅でも手軽に作れるアレンジコーヒー。コーヒーにブランデーを少し加えるだけで、華やかな風味をたのしめます。カクテルレシピもあるので、相性抜群のブランデーとコーヒーのハーモニーをぜひ味わってみてくださいね。