「カルーアミルク」とはコーヒーリキュール×牛乳のカクテル! アルコール度数やカロリー、作り方も確認

「カルーアミルク」とはコーヒーリキュール×牛乳のカクテル! アルコール度数やカロリー、作り方も確認
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「カルーアミルク」は「カルーア」というコーヒーリキュールをベースにしたカクテル。今回は、カルーアというリキュールの詳細、カルーアミルクの気になるアルコール度数やカロリー、日本限定フレーバーの「カルーア 抹茶」まで、しっかり深掘りしていきます。

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「カルーアミルク」は甘いお酒が好きな人はもちろん、アルコールに強くない人にも人気のミルク系カクテル。その魅力に迫ります。

「カルーアミルク」とはどんなカクテル?

コーヒーリキュールを牛乳で割ったミルク系カクテル「カルーアミルク」

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甘くてほろ苦い「カルーアミルク」は、スイーツのようなカクテルの代表格。バーやダイニング、居酒屋さんなどでも人気のメニューになっています。

「カルーアミルク」は甘くて飲みやすいミルク系カクテル

「ミルク系カクテル」とは、ベースとなるお酒をミルク(牛乳)で割ったカクテルのこと。生クリームを使うカクテルと合わせて「クリーム系カクテル」と呼ばれることもあります。

ミルク系カクテルには、メロンリキュールを牛乳で割る「メロンミルク」や、ピーチリキュールを使った「ピーチミルク」、カシスリキュールで作る「カシスミルク」、チョコレートクリームリキュールをベースにした「ショコラミルク」などがありますが、ミルク系カクテルの代表格といえるのが、コーヒーリキュールを牛乳で割った「カルーアミルク」です。

「カルーアミルク」のベースに使われる「カルーア(KAHLUA)」は、コーヒーリキュールのパイオニアとされるブランド。「コーヒーミルク」ではなく「カルーアミルク」と銘柄名がそのままカクテルの名称になっていることからも、メジャー度がわかります。

「カルーアミルク」の人気の理由は、なんといってもその深くまろやかな味わい。コーヒー独特の苦味や芳香とバニラやキャラメルの繊細な甘味が絶妙に溶け合ったリキュールを、ミルクの柔らかなコクが包み込んで、ひとつの完成されたスイーツのようなおいしさです。

「カルーアミルク」のアルコール度数はスタンダードなレシピで5度程度

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「カルーアミルク」のアルコール度数は5度前後

よく「コーヒー牛乳のよう」とたとえられるカルーアミルク。優しい甘さがどこか懐かしい感覚もあって「お酒はあまり得意ではないけれど、カルーアミルクなら飲める」という人も多いのではないでしょうか。

強いアルコール臭やアルコール感がほぼないため、キャラメルラテやカフェモカのような感覚でぐいぐい飲んでしまいそうになりますが、アルコール度数はどれくらいあるのか検証してみましょう。

コーヒーリキュール「カルーア」のアルコール度数は20度。
カルーア:牛乳を1:4にした薄めの「カルーアミルク」を作るとアルコール度数は4.0度くらい。
カルーア:牛乳を1:3にしたスタンダードな「カルーアミルク」にすると、アルコール度数は5.0度程度。
カルーア:牛乳を1:2にして濃いめの「カルーアミルク」にすると、アルコール度数は6.7度くらいになります。

アルコール度数4.0〜6.7度というと、ストレートで飲む日本酒やワインよりは低いものの、一般的な缶チューハイや、ビールと同程度になります。

ふだんあまりお酒を飲まない人が口あたりのよさからグラスを重ねすぎると「思ったより酔っ払ってしまった」ということになる可能性もあります。

「カルーアミルク」に厳格なレシピはなく、好きな濃さ、好きな甘さに調節できるので、自分に合ったアルコール度数で作り、飲み過ぎには十分注意しましょう。

「カルーアミルク」のエネルギーはスタンダードなレシピで143kcalくらい

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「カルーアミルク」のカロリーは?

次に、「カルーアミルク」のカロリーをみていきましょう。

コーヒーリキュール「カルーア」のエネルギーは100ミリリットルあたり289キロカロリー(kcal)。文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」によると、割り材にする牛乳のエネルギーは100ミリリットルあたり63キロカロリーです。

「カルーアミルク」のカロリーは「カルーア」と牛乳をそれぞれどれくらい使うかによって変わってくるので、以下にいろいろな量や比率で「カルーアミルク」を作った場合のエネルギー(カロリー)を並べてみます。

◇カルーア30ミリリットル:牛乳60ミリリットル
→125キロカロリー程度

◇カルーア30ミリリットル:牛乳90ミリリットル
→143キロカロリー程度

◇カルーア30ミリリットル:牛乳120ミリリットル
→162キロカロリー程度

◇カルーア45ミリリットル:牛乳135ミリリットル
→215キロカロリー程度

カクテルのベースによく使われるジンやウォッカ、テキーラ、ラムといったスピリッツと比べても、「カルーア」そのもののカロリーは少し高めなので、「カルーア」をたくさん使えばその分カロリーが上がることになります。

「グラス1杯(90ミリリットル〜180ミリリットル)」程度のカルーアミルクを飲むと、350ミリリットルのビール1缶や缶チューハイ1缶と同等〜それ以上のカロリーになるため、日頃から摂取カロリーに気をつけている場合は、飲み過ぎには注意が必要かもしれません。

とはいえ「夕食後に毎日必ずカルーアミルクを3杯以上飲む」といったような飲み方をしない限り、125〜215キロカロリー程度のエネルギーなら「そこまで過敏になるほどのことはない」と思う人もいるでしょう。

「カルーアミルク」に限らず、お酒は人それぞれの体質や体調に合わせて、適切にたのしみたいものです。

「カルーアミルク」のベース「カルーア コーヒーリキュール」とは?

カルーア コーヒーリキュール

出典:カルーア コーヒーリキュールブランドサイト

ここであらためて、「カルーアミルク」のベースとなるお酒「カルーア」に注目してみましょう。

「カルーア(カルーア コーヒーリキュール/KAHLUA COFFEE LIQUEUR)」が生まれたのは1936年のメキシコ。

セニョール・ブランコという人物が、地元メキシコのベラクルス州でかすかなチョコレート香をもつ風味豊かなアラビカコーヒーを生産していたアルバレス兄弟と組んで、コーヒーリキュールというアイディアを創案します。その後モンタルヴォ・ララという薬剤師がレシピに改良を加えてかたちにし、世に送り出したのが、いまやコーヒーリキュールの定番中の定番となった「カルーア コーヒーリキュール(「カルーア」オリジナル)」です。

世界各国で長く愛されるコーヒーリキュール「カルーア」

出典:カルーア コーヒーリキュールブランドサイト

「カルーア」は発売から80年以上経った今も、メキシコ有数の高品質コーヒーの産地として名高いベラクルス州で育てられたアラビカ種を100%使用しています。

手摘みした完熟のコーヒー豆を乾燥させ、少量ずつ丁寧にミディアムロースト(中煎り)に焙煎。「カルーア」らしい風味を引き出せる細かさに挽いたら、大きなエスプレッソマシーンのような抽出機で「カルーア」のフレーバーを最大限に抽出します。

その抽出液と、同じベラクルス州で栽培した良質なサトウキビを原料としたスピリッツ、バニラやカラメルをブレンドし、8週間休ませてからろ過。近年のプロダクトではアメリカで瓶詰めされ、「カルーア」が完成します。

ちなみに「カルーア(kahlua)」という名前は、アラビア語でコーヒーを意味する俗語「カワ(qahwah)」に由来するそうです。

「カルーア」は、牛乳で割る「カルーアミルク」だけでなく、ウォッカと合わせてロックで飲む「ブラックルシアン」、「ブラックルシアン」に生クリームを浮かべた「ホワイトルシアン」、ウイスキーと合わせた「メキシカンハーフロック」、フルーツジュースで割る「カルーアオレンジ」や「カルーアアップル」など、さまざまな飲み方でたのしまれています。

商品名:カルーア コーヒーリキュール
アルコール度数:20度

国内販売元:サントリー株式会社
ブランドサイトはこちら

「カルーアミルク」の作り方

カルーアミルクは「カルーア」と牛乳を混ぜるだけのかんたんカクテル

Alexey Andr Tkachenko / Shutterstock.com

「カルーアミルク」やそのベースとなる「カルーアコーヒーリキュール」にまつわるさまざまな情報をおさえたところで、ここからは実際の「カルーアミルク」の作り方を紹介していきます。

「カルーアミルク」の基本レシピ

「カルーアミルク」の作り方はじつにかんたん。牛乳は無脂肪から低脂肪、濃厚まで、好みのタイプでたのしみましょう。

<材料>
カルーア…30ミリリットル
牛乳…90ミリリットル
氷…適量

<作り方>
氷を入れたグラスにカルーアと牛乳を入れ、軽く混ぜればできあがり。

なお、上の材料をしっかりシェイクして仕上げるタイプは「カルーアラテ」と呼ばれることがあります。牛乳がふんわり空気を含み、口あたりがよりまろやかになります。

カルーア:牛乳の割合は濃いめの1:2〜「フレーバードミルク」的な仕上がりになる1:4まで、好みで調節しましょう。

「ホットカルーアミルク」は身も心も温まる味わい

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「カルーアミルク」はホットでもおいしい!

肌寒い季節や夜のリラックスタイムにおすすめなのが、温めた牛乳で作る「ホットカルーアミルク」です。

<材料>
カルーア…30ミリリットル
牛乳…90ミリリットル

<作り方>
ホット用のグラスやマグカップに「カルーア」を入れ、温めた牛乳を注いで混ぜます。

「カルーアミルク」のホットは「大人のカフェオレ」といった感覚。あらかじめグラスやカップを温めてから作ると「ホットカルーアミルク」が冷めにくくなり、ほっこりとした温かさが持続します。

「カルーアミルク」のアレンジレシピ

「カルーアミルク」のアレンジ例としてまず試してほしいのが、いろいろなタイプのミルクを使ってみること。牛乳を植物性ミルクの豆乳(ソイミルク)やアーモンドミルク、オーツミルクなどにチェンジしてみると、独特な風味が生まれ、さっぱりとした後味になります。

牛乳の半量を生クリームにして贅沢な濃厚さを堪能するのもおすすめ。アイスやホットの「カルーアミルク」に、アイスクリームやホイップクリームをトッピングしたり、ココアパウダーを振りかけたり、シナモンスティックを添えたりすると、カフェ風のアレンジもたのしめます。

「カルーア抹茶ミルク」もおすすめ

カルーア抹茶

出典:カルーア コーヒーリキュールブランドサイト


「カルーア抹茶(KAHLUA MATCHA)」は「カルーア コーヒーリキュール」に抹茶の風味をプラスした日本限定のフレーバーです。カルーア独特の甘くコクのあるローストコーヒー感と、抹茶ならではの奥深い風味が絶妙に溶け合って、思わずうっとりしてしまう味わい。「カルーアミルク」同様、牛乳で割って飲むのがイチ押しです。

商品名:カルーア抹茶
アルコール度数:20度

国内販売元:サントリー株式会社
商品情報はこちら

◇カルーア抹茶ミルクのレシピ

<材料>
カルーア抹茶…30ミリリットル
牛乳…90ミリリットル
氷…適量

<作り方>
1. 氷を入れたグラスに「カルーア抹茶」と牛乳を入れ、軽く混ぜます。
2. あれば抹茶パウダーを小さじ1杯ほど振りかけます。

【番外編】「カルーア」の新しい飲み方「カルーアマティーニ」

カルーアの新しい飲み方「カルーアマティーニ」

画像提供:サントリー株式会社

近年、海外では「エスプレッソマティーニ」というカクテルが人気。濃厚なコーヒー風味とクリーミーでなめらかな口当たりが特徴です。
「カルーア コーヒーリキュール」で、エスプレッソを用意できなくても手軽にエスプレッソマティーニに近しい味わいを作れるのが「カルーアマティーニ」です。

<材料>
カルーア…20ミリリットル
ウォッカもしくはジン…20ミリリットル
アイスコーヒー…60ミリリットル

<作り方>
すべての材料を容器に入れ冷やし、ミルクフォーマーでよく泡立たせたら、カクテルグラスに注いで最後にコーヒー豆を飾ります。

控えめな甘さで、定番の「カルーアミルク」とは一味違った大人の味わいをたのしめます。
材料を冷蔵庫であらかじめ冷やすのがむずかしい場合は、ロックグラスに注いで氷を入れるロックスタイルもおすすめです。

カルーアのブランドサイトでは、このほかにもさまざまなアレンジレシピが公開されています。「カルーア」と「カルーア抹茶」を使ったアイスクリームやゼリー、ケーキ、かき氷、ポップコーンといったデザートレシピも紹介されているので、お気に入りを探してみてください。
カルーア コーヒーリキュールブランドサイト|カルーアレシピ

「カルーア」はコーヒー豆を主原料としているためごく微量のカフェインを含みます。その量は通常のコーヒーの1/40程度。「カルーア」1.5オンス(約45ミリリットル)に約5mgだそうです。眠れなくなるほどの量ではなさそうですが、カフェインに対して敏感な人は覚えておくとよいでしょう。

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