「ザ・グレンリベット」はエレガントなシングルモルトウイスキー! 歴史や種類、味わいを紹介
「ザ・グレンリベット」は、英国政府公認第1号の蒸溜所が手がけるエレガントなスコッチウイスキーで、“はじまりのシングルモルト”と呼ばれています。今回は「ザ・グレンリベット」の歴史や種類、味わい、度数などについて紹介します。
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スコットランドのスペイサイドで、創業時から変わらぬ伝統製法で生み出される「ザ・グレンリベット」について紹介します。
「ザ・グレンリベット」はシングルモルトの原点
画像提供:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
由緒ある「ザ・グレンリベット」の歴史や、香りや味わいの魅力についてみていきます。
ザ・グレンリベット蒸溜所がスぺイサイドモルトのスタンダードを築いた
「ザ・グレンリベット」は、スコッチの2大聖地のひとつであるスペイサイドで誕生したシングルモルトウイスキーです。造り手であるザ・グレンリベット蒸溜所は、1824年にスペイサイドのグレンリベット地区で、最初に政府のライセンスを取得した蒸溜所として知られます。
ザ・グレンリベット蒸溜所は、スペイサイド地方のシングルモルトウイスキーのスタンダードを築いた蒸溜所であり、その蒸溜所が造り上げたブランド「ザ・グレンリベット」は“はじまりのシングルモルト”と呼ばれ、称賛されています。
スペイサイド発祥「ザ・グレンリベット」の歴史
「ザ・グレンリベット」の創始者であるジョージ・スミス氏は、スコットランドの密造酒時代にウイスキー造りを始めました。当時、リベット渓谷(グレンリベット)は密造酒の一大産地で数えきれないほどの蒸溜所が存在していましたが、彼の造るウイスキーはそのなかでも高品質だとして、時の英国国王ジョージ4世も、スコットランド訪問の際に名指しでスミス氏のウイスキーを所望したといわれています。
1824年、酒税法が改正されて密造酒時代が終わりを告げると、創業者のスミス氏は政府公認第1号蒸溜所としての認可を受け、グレンリベット蒸溜所をスタートさせました。
当時スコットランドにあふれていた密造者たちはジョージ・スミス氏ひとりだけが政府公認の蒸溜所となったことをよく思っておらず、彼を裏切り者と決めつけたため、命が狙われることもありました。しかし、徐々に彼の行動が将来を見据えた行動であったことが認められ、19世紀半ばごろには「シングルモルトウイスキーの代名詞」と呼ばれるようになりました。以降、味わいと品質のスタンダードになるスコッチウイスキーを生産し続けています。
ちなみに、「THE GLENLIVET(ザ・グレンリベット)」に定冠詞の「THE」がついている理由は、その人気や名声にあやかりたいとグレンリベットを名乗る業者が増えたことに対して、スミス家が訴訟を起こして勝訴したことに由来します。以降、グレンリベットを名乗れるのは、本物の証拠である定冠詞のついた「ザ・グレンリベット」だけとなりました。
出典:ザ・グレンリベット公式ブランドサイト
「ザ・グレンリベット」はフルーティーな香りとバランスのよい味わいが魅力
「ザ・グレンリベット」は、果実や柑橘、花などを想わせるフルーティーな香りや、エレガントでバランスのよい味わい、クリーミーでスムースな口当たりが魅力のシングルモルトウイスキーです。初心者でも飲みやすいクセの少ない味わいから、世界中で愛されています。
シングルモルトスコッチウイスキーの入門用としても最適な銘柄で、スタンダードボトルの12年から始めて、14年、15年、18年、21年、25年と段階を踏んで熟成を重ねた長期熟成ボトルを飲んでいくと、熟成がどんな変化をもたらすかを感じ取ることができます。
「ザ・グレンリベット」の故郷スペイサイドを知ろう
出典:ザ・グレンリベット公式ブランドサイト
スペイサイドはスコットランドのなかでもウイスキー造りが盛んな地域で、アイラ島と並ぶ「スコッチウイスキーの聖地」として知られます。今も50を超えるモルトウイスキーの蒸溜所が稼働していて、ザ・グレンリベットをはじめ、ザ・マッカランやグレンフィディックなど、世界に名だたる蒸溜所がひしめいています。
スペイ川流域に広がるスペイサイドは8つの地区に分けられ、ザ・グレンリベット蒸溜所は、スペイ川につながるリベット川流域のリベット地区に位置します。「グレンリベット」はゲール語で「静かな谷」や「リベット渓谷」の意味。その名のとおり人里離れた場所にあり、良質な水と豊富なピート、清涼な空気に恵まれています。かつて密造酒の中心地として栄えた理由も、ウイスキー造りに最適な環境だったからなのです。
「ザ・グレンリベット」は、スペイサイドモルトの味わいの特徴を代表するウイスキーといわれますが、スペイサイドで造られるウイスキーは、「ザ・グレンリベット」のような華やかでバランスのとれた味わいの銘酒が揃っていると評価されています。
「ザ・グレンリベット」のおもな種類とそれぞれの味わい、アルコール度数
「ザ・グレンリベット」のおもなラインナップと、味わいや度数などの特徴を紹介します。
ザ・グレンリベット 12年
出典:ザ・グレンリベット公式ブランドサイト
トロピカルフルーツや花、夏の草原を想わせる香りがエレガントに調和した「ザ・グレンリベット12年」は、全てのシングルモルトの原点となった、バランスに優れた1本。「ザ・グレンリベット」特有のバニラやハチミツのような甘さを伴う、芳醇でやわらかい風味が魅力です。アルコール度数40度。
ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
出典:ザ・グレンリベット公式ブランドサイト
伝統的なアメリカンオークの新樽で熟成させた「ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ」。シトラスやオレンジのような柑橘系の香りが特徴で、フルーティーな風味をクリーミーな甘さが引き立てる、とびきりスムースでバランスのとれたウイスキーに仕上げられています。アルコール度数40度。
ザ・グレンリベット 15年 フレンチオーク・リザーブ
出典:ザ・グレンリベット公式ブランドサイト
フレンチオークの新樽で仕上げた「ザ・グレンリベット 15年 フレンチオーク・リザーブ」は、西洋杉と柑橘類を感じさせる甘い香りが特長。フルーティーな風味とスパイシーさが見事に調和した、個性的な味わいです。アルコール度数40度。
このほか、以下のような商品が現行品として流通しています。いろいろ飲み比べて、とっておきの1本を探してみてください。
◇ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション
◇ザ・グレンリベット 18年
◇ザ・グレンリベット 21年
◇ザ・グレンリベット 25年
“はじまりのシングルモルト”ともいわれる「ザ・グレンリベット」は、スペイサイドモルトを代表する、華やかでバランスのとれた味わいが魅力です。初心者でも飲みやすい味わいなので、スコッチウイスキーの入門編としてもぴったり。ぜひ試してみてくださいね。
輸入販売元:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
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