秋田のビール【湖畔の杜ビール】田沢湖の湖畔で風土を醸すクラフトビール
「湖畔の杜ビール(湖畔の杜BEER)」は、秋田県の田沢湖畔で風土を醸すクラフトビール。料理との相性を重視した、こだわりのラインナップが人気を集めています。今回は、「湖畔の杜ビール」のビール造りやおいしさの秘密、ラインナップなどを紹介します。
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「湖畔の杜ビール」は田沢湖の湖畔にあるブルワリーで造られるクラフトビール。創業時から女性醸造家が発酵を担っています。その繊細な感性が生きたビールの魅力を紹介します。
「湖畔の杜ビール」とはどんなビール?
出典:湖畔の杜レストランORAE公式ホームページ
「湖畔の杜ビール」は、「酒は風土が醸すもの」というポリシーと、日本人が培ってきたビール文化を大切にしたいという想いを軸にスタートしました。
日本人が長年愛飲してきたのは、チェコ生まれのピルスナー種。ピルスナーとは、低温(約10度前後)で長く発酵させる「ラガービール(下面発酵ビール)」の一種です。それがクラフトビールの台頭とともに、「エールビール(上面発酵ビール)」が脚光を浴びるようになります。なぜなら、エールビールは常温で活性化する酵母を使って短期間で仕上げることができるからです。
蔵出し直後に味わうには申し分のないエールタイプのクラフトビールですが、品質の安定性については疑問が残ると語るのは、「湖畔の杜ビール」醸造責任者の関口久美子氏。ビールとして定着してきたピルスナーの歴史を否定してよいのか、日本人の心に響くのはどんなビールなのか、と考え抜いた末に、あえてラガービールを造るという選択をしたといいます。
地モノ野菜が主役の料理と引き立て合うビールを造るにあたって、「湖畔の杜ビール」の醸造所が常に念頭に置いているのは、料理の素材の元気さや滋味深さを活かす味わいに仕上げること。日本人が愛してきた食と独自に培ってきたビール文化とともに歩み、体に染み込んでいくような味わいを目指す「湖畔の杜ビール」にとって、日本人になじんだラガービールは最善の選択肢だったといえるでしょう。
「湖畔の杜ビール」のおいしさの秘密
出典:湖畔の杜レストランORAE公式ホームページ
「湖畔の杜ビール」の味わいを決定づける製法へのこだわりを紹介します。
麦汁の造りにとことんこだわる
ビールの原料である麦芽を口に入れ、甘さを確認。ビール酵母が発酵する環境を整えて麦汁の質を限界まで高めていきます。
めずらしい三釜式を採用
「湖畔の杜ビール」では、2釜式が通常とされるなか、3釜式のオリジナル釜を使用しています。
3基の内訳は、煮沸釜、ろ過釜、そして看板ビールの「味わい天恵」を造るうえで欠かせないライスクラッカーで、この釜はお米の糖化以外に味わいの微調整にも使用。この「湖畔の杜ビール」の心臓部ともいえる釜を使いこなすことで、納得のおいしさを追求し続けているのです。
できたてのおいしさを保つ徹底した品質管理
丹精込めて造り上げた麦汁を発酵タンクに移し、ビール酵母によってじっくりと熟成。仕上がったビールは、劣化の原因である酸素を排除したタンクの中で、蔵出しの時を待ちます。
「湖畔の杜ビール」は、できたてのベストな状態と味をキープすることにも神経を配ります。新鮮な状態のビールを存分に味わってもらうべく、完成したあとも品質を守るよう徹底した管理がされています。
「湖畔の杜ビール」のおすすめラインナップ
出典:湖畔の杜レストランORAE公式ホームページ
「湖畔の杜ビール」ではさまざまなビールが醸造されています。いろいろと味わいたくなる、個性的なラインナップを紹介します。
味わい 天涯(てんや)
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
愛飲家から「この味わいは永遠に忘れられない」と絶賛されたことから商品化が決まり、中国語で「永遠」を表す「天涯(てんや)」と命名。オールモルトかつモルト使用率を自社比で40%高めに設定し、ビール酵母の発酵力でじっくり仕上げたリッチなビールです。
2009年秋季全国酒類コンクール上海で総合1位、2020年秋季全国酒類コンクールでは第1位特賞に輝いています。
味わい 天空(てんくう)
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
澄み渡る爽快な宙(そら)をイメージしたビール。良質の発酵を極めたコシのある泡立ちが特長で、オールモルトのコクと爽快感とのバランスも絶妙です。
2020年春季全国酒類コンクール第1位特賞。
味わい 天恵(てんけい)
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
米どころ秋田の風土を最大限に活かし、ビールの原料に米を使用してきた「湖畔の杜ビール」。天の恵みを存分に受けて仕上がった「天恵」は、ふくよかで味わい深く、また、のどごしを重視したビールに仕上がっています。
2022年春季全国酒類コンクール第1位。
秋田犬ビール
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
忠犬ハチ公で有名な秋田犬は、秋田の風土に根ざし、雪国生まれならではのたくましさが魅力の犬種。「秋田犬ビール」は、秋田産あきたこまちを原料に醸造したビールを、愛らしい秋田犬のボトルでたのしめます。ファインアロマの華やかな香り、スッキリとした味わい、軽快な苦味も人気の秘密です。
2022年春季全国酒類コンクール第1位。
横手大沢葡萄ラガー
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
麦とあきたこまち米、秋田県横手市大沢地区で栽培された葡萄(ブドウ)とのコラボレーションが実現。ブドウの香りと甘味、微炭酸でソフトなアルコール感が魅力です。
2019年春季全国酒類コンクール第1位特賞。
秋田美人肌ビール
出典:湖畔の杜ビール オンラインショップ
美肌効果が期待されているホップポリフェノールを含んだ新製法のビール。はちみつとレモンを加えた「美肌カクテル」としてもおいしくいただけます。
2018年秋季全国酒類コンクール第1位。
できたての「湖畔の杜ビール」が飲める「湖畔の杜レストランORAE」とは?
出典:湖畔の杜レストランORAE公式ホームページ
「湖畔の杜ビール」は、秋田県の田沢湖湖畔にあるレストラン「湖畔の杜レストランORAE」で販売しているクラフトビールです。
「湖畔の杜レストランORAE」(以下「ORAE」)は、畑直送の野菜を使った料理が人気のお店。自然の恵みを一番おいしいときに、一番おいしい形で提供することにとことんこだわり、地モノ野菜を主役とした季節感あふれるメニューを展開しています。
新鮮野菜を使った料理のお供として親しまれているのが、手造りの蔵出しビール「湖畔の杜ビール」。料理を引き立て、料理によって新しい世界が広がるビールとして、注目を集めています。
ちなみに「ORAE( オラエ)」とは、秋田弁で「私の家」という意味。「いつでも、私の家に来てください」と、訪れてくれた人が安心してくつろげるような場所として親しまれています。
なお、「湖畔の杜ビール」は、「湖畔の杜レストランORAE」で料理と一緒にたのしめるほか、公式オンラインショップでの購入も可能です。季節限定のビールも随時更新されているので、チェックしてみてください。
「湖畔の杜ビール」は、田沢湖湖畔に佇むブルワリーで造られるこだわりのクラフトビール。女性醸造家の繊細な感性が育むビールの魅力を堪能したい人は、ぜひ現地で料理と一緒に味わってみてください。
製造元:田沢湖 湖畔の杜ビール
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