沖縄の焼酎【くら】国産ラム酒の製造で知られるヘリオス酒造が磨き上げた樽熟成の泡盛古酒

沖縄の焼酎【くら】国産ラム酒の製造で知られるヘリオス酒造が磨き上げた樽熟成の泡盛古酒
出典 : Smit / Shutterstock.com

「くら」は、1961年にラム酒製造で創業したヘリオス酒造が手掛ける泡盛の古酒(クース)。銅製蒸溜機で蒸溜した原酒を樫樽で熟成させたこだわりの逸品です。ここでは、ヘリオス酒造の歴史や酒造り、「くら」の特徴とラインナップ、「くら」以外のおすすめ泡盛などを紹介します。

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琉球泡盛「くら」の造り手は、沖縄県のヘリオス酒造。まずは、地域に根ざした酒造りを目指す蔵元の歴史やこだわりからみていきましょう。

琉球泡盛「くら」の蔵元ヘリオス酒造の歴史はラム酒から始まった

ラム酒の原料サトウキビ

tratong/ Shutterstock.com

「くら」は、沖縄県名護市許田(きょだ)生まれの琉球泡盛。ラム酒の製造で歴史を切り拓いた造り手のヘリオス酒造は、6種の酒類製造免許を使い分けながら、ラム酒や泡盛、黒糖酒、ウイスキー、紫いも焼酎、クラフトビール、ハブ酒、梅酒・リキュールなど幅広い酒類の製造を手掛けています。

「くら」の造り手、ヘリオス酒造の酒造り

琉球泡盛「くら」を手掛けるヘリオス酒造は、1961年に沖縄のサトウキビを原料に使用したラム酒の製造で創業したユニークな総合酒造メーカー。現在は6つの酒類製造免許を取得し、ラム酒や泡盛をはじめ、幅広いお酒を展開しています。

ヘリオス酒造が目指すのは「地域に根ざした酒のエンターテイナー」という立ち位置。飲む人が「うまい」と感じながらも、お酒の背景に息づくストーリーに共感できるような、100年先につながる持続可能な酒造りを追求しています。

許田の天然水

さすらいの写真家 / PIXTA(ピクスタ)

「くら」のストーリーを育むヘリオス酒造のこだわり

地域に根ざした酒造りの実現に向け、原料の栽培を含むすべての生産体系を沖縄で確立するという夢に向けてまい進するヘリオス酒造。その酒造りに対するこだわりを紹介します。

「やんばるの森」に育まれた許田(きょだ)の天然水

「くら」をはじめとするヘリオス酒造のお酒の味わいを左右する要素に、地元・許田の天然水があります。那覇市で太陽醸造としてスタートしたヘリオス酒造が、清らかな水を追い求めてたどり着いたのが、やんばるの森に囲まれた「水の都」、許田だったそう。

沖縄の土ですくすくと育った原料

「くら」の原料には、600年の歴史を持つ伝統の製法を守りインディカ米を使用していますが、ラム酒や黒糖酒の原料となるサトウキビや、紫いも焼酎の主原料である紫芋などは、沖縄産にとことんこだわっています。

蒸溜酒の貯蔵庫

BONDART PHOTOGRAPHY/ Shutterstock.com

酒ごとに適した熟成方法の採用

「くら」をはじめとするヘリオス酒造の蒸溜酒は、醸造・蒸溜を終えたあと、それぞれに適した環境で熟成の眠りにつきます。熟成容器には、ステンレスタンクや沖縄の土を使用した琉球南蛮焼きの甕(かめ)などさまざまな材質のものが使われますが、特筆すべきは樹齢70年以上のホワイトオークを使ったオーク樽です。

「酒は樽で寝かせるとうまくなる」という創業者の信念を受け継ぎ、樽と酒の相性を見極める技術を磨いてきたヘリオス酒造では、泡盛の古酒造りにもオーク樽を使用。なかには、「百年古酒」を育むオーバルカスク「百年樽」で熟成の時を重ねている原酒も存在するのだとか。

100年後の世界が平和であるようにとの願いを背負い、長い眠りについた泡盛古酒。叶うことなら、味わってみたいものですね。

琉球泡盛「くら」は樫樽で熟成された琥珀色の古酒(クース)

琥珀色の泡盛古酒

oni / PIXTA(ピクスタ)

「くら」は、ヘリオス酒造こだわりの熟成樽でじっくり貯蔵・熟成された琥珀色の琉球泡盛古酒。600年以上守り抜かれた泡盛の伝統的な製法に、ラム酒の製造で築き上げた蒸溜とオーク樽熟成の技術が融合した、こだわりの銘柄です。

モンドセレクションでは最高金賞または金賞を3年連続で受賞した商品に与えられる「インターナショナル・ハイクオリティー・トロフィー」を複数回授与されるなど、国際的な品評会でも注目を集めています。

蒸溜には、県内唯一の銅製蒸溜機(ポットスチル)を使用。熱を均一に伝えて熟成を促す銅の特性を活かし、古酒に適した質の高い原酒を抽出しています。蒸溜を終えた原酒は「くらのゆりかご」と呼ばれる樽に移され、オーク樽専用の貯蔵庫「二の蔵」で長い眠りにつきます。

こうして育まれた琥珀色の原酒は、オーク樽ならではの芳醇な香りとまろやかでコクのある味わいに仕上がります。

「くら」のラインナップを飲み比べ

樽貯蔵の泡盛古酒

Shaiith/ Shutterstock.com

琉球泡盛「くら」のラインナップのうち、沖縄以外の地域で入手できるのは2商品。機会があったらぜひ飲み比べてみてください。

古酒くら

1991年の発売以来、多くの人に親しまれてきた泡盛古酒。樹齢70年以上の北米産ホワイトオークを使った「くら」専用の樫樽「くらのゆりかご」で3年以上じっくりと熟成させた琥珀色のロングセラー商品です。オーク樽熟成ならではの芳醇な香りとまろやかでコク深い味わいを堪能して。

アルコール度数:25度
容量:720ml
価格:1,320円(税込)

秘蔵古酒 くらブラック

3年熟成の「古酒くら」に5年熟成古酒をブレンドし、さらに深い味わいに仕上げた秘蔵古酒。熟成には、樹齢70〜100年の北米産ホワイトオークのなかから選び抜かれた原木を使い、熟練の職人が国内で生産した樫樽を使用。長期貯蔵することで、華やかな香りと深みのある味わいに仕上げています。ウイスキーやブランデーなどの洋酒好きはもちろん、泡盛初心者にもおすすめです。

アルコール度数:30度
容量:720ml
価格:2,145円(税込)
※ギフトに重宝する不織布袋入り・クリアケース入りは2,241円(税込)

琉球泡盛「くら」は、ヘリオス酒造の公式オンラインストアで購入可能です。限定品なども扱っているので、ぜひ一度覗いてみてください。

「くら」は、ラム酒やウイスキー造りで培った技術と沖縄に脈々と受け継がれた伝統の技が見事に融合したこだわりの泡盛古酒。その香り高くまろやかな味わいは、泡盛ファンはもちろん、泡盛初心者の味覚もたのしませてくれそうです。

※金額は2022年12月時点のもので、終売・価格変更になっている可能性もあります。最新の情報は各ホームページなどでご確認ください。

製造元:ヘリオス酒造株式会社
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