持続可能な農業を応援!馬有機堆肥で育てたお米で作った日本酒「清酒・勝利馬(しょうりうま)」新発売

持続可能な農業を応援!馬有機堆肥で育てたお米で作った日本酒「清酒・勝利馬(しょうりうま)」新発売

立命館大学と小西酒造(兵庫県伊丹市)は、一般社団法人SOFIX 農業推進機構(滋賀県草津市)と田渕農場(滋賀県草津市)の協力のもと、競走馬の馬フンから作られた堆肥(馬有機堆肥)で栽培したお米を使った「清酒・勝利馬(しょうりうま)」を共同開発。小西酒造オンラインショップで販売を開始しました。

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おいしく飲んで、持続可能な農業を応援

おいしく飲んで、持続可能な農業を応援

立命館大学と小西酒造は、立命館大学 生命科学部教授の久保幹(もとき)氏が考案した、土壌診断技術「SOFIX(ソフィックス)」を活用し、競走馬の馬有機堆肥で育てたお米を使った環境に優しい日本酒の開発を2013年から続けているといいます。

「SOFIX」とは、土の中の微生物の働きを可視化・指標化する技術。農家の経験と勘が頼りであった有機肥料を使った土づくりを、科学的な指標を持って行うことで、農作物の品質や生産性の向上が期待されています。

おいしく飲んで、持続可能な農業を応援

第二弾の商品となる「清酒・勝利馬」は、「SOFIX 土壌認定」で A 評価を得た、田渕農場の水田で栽培した安心・安全な高品質のコシヒカリを使用。前作よりも芳醇でボディがありながらも、味わいのキレの良さが特長のお酒に仕上がっているといいます。

また、SOFIX技術の活用により有機栽培が普及することは、土壌環境の改善や世界で問題となっている農地土壌劣化の解決の一助にも。「清酒・勝利馬」を美味しく飲むことは、持続可能な農業を応援することにも繋がりそうです。

おいしく飲んで、持続可能な農業を応援

田渕農場の水田(滋賀県草津市)

清酒・勝利馬へ込めた想い

「清酒・勝利馬」を共同開発した、立命館大学 久保幹 教授(環境微生物学)と小西酒造 代表取締役社長 小西新右衛門氏は以下のようにコメントしています。

立命館大学 久保幹 教授のコメント

あまり知られていませんが、日本は化学肥料の使用量が多く、EU と比較して残留農薬基準値もゆるい現状があります。有機物と微生物を調和させる技術『SOFIX』による、できるだけ農薬を使わない土づくりを活かした『清酒・勝利馬』を美味しく飲んでいただくことでまた SOFIX が広まる好循環を期待します。

出典 https://prtimes.jp

小西酒造 代表取締役社長 小西新右衛門氏のコメント

SOFIX技術で肥沃度を高めた土壌で栽培したお米を丹精に磨き上げ、仕込んだ純米大吟醸酒です。芳醇な香りとすっきりとした味わいが特徴で、冷やしても温めてお飲みいただいても力強さと余韻を感じることができます。このお酒が持続可能な農業の一助となることに期待しています。

出典 https://prtimes.jp

逸品につながる “こだわり”

逸品につながる “こだわり”

馬有機堆肥の元となる競走馬(滋賀県内)

琵琶湖水系が広がる滋賀は、豊かな水と肥沃な土壌で知られており、古くから良質な米が収穫される地域です。また、日本中央競馬会・栗東トレーニング・センターがあり、最高峰の競走馬が育成・調教され、近隣の京都競馬場でもこれら競走馬が活躍しています。競走馬の飼育は、ドーピング検査が徹底されており、薬物や餌の管理が厳重。そのため、競走馬からの馬有機物は、薬剤などの化学物質を含まない安全な有機資材(堆肥)に生まれ変わるのだそうです。

清酒・勝利馬は、そんな滋賀県のこだわりの有機資材と肥沃な土壌で栽培されたお米を使い、小西酒造・富士山蔵が丁寧に醸した、かおり高いこだわりの一品となっています。

逸品につながる “こだわり”

商品概要

超特撰 白雪 純米大吟醸 勝利馬 720ML 瓶詰化粧箱入

商品概要

メーカー参考小売価格:3,500 円 (消費税別)
JAN コード:4901524013612
入数:1ケース6本入(化粧箱入)
サイズ
 単品サイズ:80×80×305(mm)・1.3(kg)
 外装サイズ:176×259×317(mm)・8.1(kg)
酒質:純米大吟醸
アルコール度数:16度以上 17度未満
原材料 :米(滋賀県産)・米こうじ(滋賀県産米)
米品種(精米歩合%):国産米50%
販売数:年間 3600本(初回販売:200本)
販売方法 :
>>小西酒造オンラインショップ
>>商品ページ
※販売方法は今後拡充予定とのこと

土壌肥沃度診断(SOFIX)と堆肥品質診断(MQI)について

土壌肥沃度診断(SOFIX)は、DNA量を基に測定した土壌中の微生物量と、植物が吸収できる形に窒素、リンを変化させる土壌の力を数値化し、土壌中の物質の分解・循環を定量的に評価することで最適な「土づくり」の、科学的な処方箋を出すことに成功した世界で初めての手法です。

SOFIX技術では、土壌中の総細菌数など生物性の指標により、土壌の肥沃度の判定基準を設け、 個々の圃場についてSOFIXの分析データを元にして、特A~Dまでの 5つのランキング評価を行っており、このうちB判定以上の土壌が「SOFIX 認定土壌」として認定されます。

堆肥品質診断(MQI:Manure Quality Index)は、SOFIX技術を堆肥に応用し、堆肥の品質を科学的に評価する指標です。
有機農法において、窒素、リン、カリウムなどの植物肥料成分は、主に堆肥によって供給されます。どんな堆肥を与えても良い訳ではなく、有機栽培に適した栄養成分をバランス良く含む完熟した堆肥を選択・投与することが重要となっています。

まとめると、MQIに適合した完熟堆肥を選択し、SOFIXに基づき適切に管理された有機農地で栽培することにより、高品質・高収量の農産物をより確実に得ることができるということになります。

>>SOFIX農業推進機構ホームページ

小西酒造について

天文19年(1550年)創業の小西酒造は、2021年に清酒発祥の地・伊丹で創業471年を迎えています。
清酒銘柄である「白雪」は寛永12年(1635年)に小西家2代目、宗宅が江戸へ酒樽を運ぶ途中、雪を頂いた富士の気高さに感動し名付けたといわれ、「山は富士 酒は白雪」のキャッチフレーズで親しまれてきたといいます。

2020年6月に、清酒発祥の地・伊丹は、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』として日本遺産に認定。
「誰も歩いていない道を行く。」というモットーを実践しつつ、技術や品質に対する研鑽を積み、常にお客様に寄り添う存在であり続けられるよう活動を続けています。

>>会社ホームページ

※今回お届けした情報は記事執筆時点のものです。ご利用の際は状況が異なる場合がありますのでご注意ください

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