ウォッカの賞味期限や、正しい保存方法を知ろう!

ウォッカの賞味期限や、正しい保存方法を知ろう!
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ウォッカの賞味期限や保存方法が気になって、ラベルやパッケージなどを調べたことがある人もいるでしょう。ウォッカの賞味期限はどこに表示されているでしょうか? ウォッカをはじめ、アルコール度数の高い蒸溜酒の賞味期限や、正しい保存方法について紹介します。

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ウォッカの賞味期限はどれくらい?

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ウォッカに賞味期限がない理由

ウォッカの賞味期限はどのくらいでしょうか? 結論からいうと、ウォッカに賞味期限はありません。このため、長期にわたって保存したものでも、安心してたのしむことができます。

ウォッカに限らず、ウイスキー、焼酎などの蒸溜酒には、賞味期限が設定されていないのが一般的です。蒸溜酒とは、何度も蒸溜を繰り返して、アルコール度数を高めたお酒のこと。アルコールには殺菌効果があり、長期保存しても腐敗する心配がないので、賞味期限を設定・表示する必要はないとされています。

ウォッカは長期保存しても味が変わらない?

ウォッカは、ロシアや北欧など極寒の地でカラダを温めるために飲まれるので、アルコール度数は40~60くらいと、蒸溜酒のなかでも高め。細菌などの微生物は生きられない環境なので、長期保存しても、品質が変わる心配はありません。

とはいえ、これはウォッカが未開封の場合のこと。開封後でもアルコール度数の高さは変わらないので、腐敗の心配はありませんが、空気に触れることで香りが抜けてしまう場合があります。

飲めなくなる心配はなくとも、ウォッカ本来の魅力を味わうなら、開封後は早めに飲みたいもの。また、未開封ではあっても保存状態が悪ければ風味が落ちてしまうこともあるので、注意が必要です。

ウォッカの正しい保存方法

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ウォッカを保存するポイント

ウォッカなどの蒸溜酒は、アルコール度数が高く腐敗しにくく、賞味期限もないので、未開封のものであれば常温保存でも問題ありません。

未開封のままなら、それこそ半永久的に飲めるとまでいわれるウォッカですが、20年や30年も保存していた場合、保存状態によっては風味が落ちてしまうおそれもあります。

未開封のウォッカを長期保存する場合は、高温多湿の場所や、直射日光を避けて、冷暗所に保存することをオススメします。

ウォッカのなかでも「スピリタス」の保存には要注意

ウォッカのなかでもアルコール度数が高く、「世界最強のお酒」と呼ばれる「スピリタス」の保存には、とくに注意が必要です。

70回以上も蒸溜を繰り返し、加水することなく瓶詰されるスピリタスのアルコール度数は、なんと約96~98度。これは燃料用アルコールと同程度で、引火しやすい危険性があります。

実際、タバコの火で引火したという事故もあったそうだので、スピリタスを保存する際は、くれぐれも火の気に注意したいものです。

ウォッカ以外の蒸溜酒の保存方法

ウォッカと同じ蒸溜酒であるウイスキーや焼酎は、どう保存すべきでしょうか? これらもウォッカと同様に賞味期限がなく、未開封のまま、正しい状態で保存すれば、長期にわたって品質を保つことができます。

保存する際のポイントは、やはり高温多湿と直射日光を避けること。光が届かず、温度変化の少ない冷暗所での保存を心掛ければ、いつまでもおいしくたのしむことができるでしょう。

ウォッカを保存するなら冷蔵庫?それとも冷凍庫?

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ウォッカを冷蔵庫で保存する理由

ウォッカは未開封であれば常温保存でも問題ありませんが、一度開封した場合は、味や香りが飛んでしまわないよう、早めに飲むか、冷蔵庫などでの保存したほうが安心できます。

バーなどでウォッカを保存する際は、冷蔵庫で冷やしておくのが一般的です。これは、冷やしておくことで氷が溶けにくくなり、カクテルにした際に薄まらないようにするためです。

ウォッカを冷凍庫で保存するとどうなる?

ウォッカを保存する際に、冷蔵庫ではなく、あえて冷凍庫でキンキンに冷やす場合もあります。アルコールは水よりも融点が低く、氷点下でも凍りません。たとえばアルコール度数40度の場合、凍らせるにはマイナス40度まで温度を下げる必要があります。

ウォッカを冷凍庫に入れておくと、凍るのではなく、とろみが出て舌触りがよくなり、また新たなおいしさに出会えます。極寒の地で生まれたお酒だけに、氷点下以下に冷やすことで、「本場の味」をたのしむ気分になれるかもしれません。

ウォッカ以外の蒸溜酒を凍らせると?

ウォッカは冷凍保存することで新たなおいしさをたのしめますが、他の蒸溜酒はどうでしょうか? ウイスキーや焼酎の場合、冷やしすぎはあまりオススメできません。

ウイスキーの場合、冷やしすぎるとせっかくの香りが閉じ込められてしまう場合があります。また、焼酎の場合、冷やしすぎると旨味成分が凝固して、オリが発生するおそれがあります。

また、メーカーが冷凍保存を推奨しないのは、業務用など能力の高い冷凍庫で保存すると、いくら凍りにくい蒸溜酒でも凍結するおそれがあるからです。凍結すると膨張して瓶が割れる可能性があり危険です。これはウォッカでも同様なので、凍結にはくれぐれも注意したいものです。


ウォッカは賞味期限がなく、適切に保存すれば長期にわたってたのしむことができます。アルコール度数が高く、飲みすぎには注意が必要なので、正しい保存方法を知って、飲み切ろうとあわてずに、ゆっくりとたのしみましょう。

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