ひんや~り冷たいフローズンカクテルの魅力に迫る!

「フローズンカクテル」を飲んだことがありますか? シャーベット状の冷たいカクテルで、いわば大人のスイーツ。フルーツやハーブを使ったものも多く、オシャレな見た目も人気です。今回は、フローズンカクテルのたのしみ方や代表的なカクテルなど、多彩な魅力に迫ります。
- 更新日:
フローズンカクテルの魅力とは?

Eduard Zhukov/ Shutterstock.com
フローズンカクテルってどんなお酒?
フローズンカクテルは、氷のシャリシャリした食感がたのしい、シャーベット状のカクテルです。なめらかな舌触りをたのしめるタイプもあります。キンッとくる刺激的な冷たさは、とくに暑い夏にもってこい。甘味が強めでも、すっきりと飲むことができます。
一般的に、苺やバナナなどフルーツを使ったカクテルは幅広い人に人気ですが、フローズンカクテルにすることでより親しみやすくなるものもあります。またマルガリータやモヒートなどのスタンダードカクテルも、フローズンタイプにすればいつもと違った雰囲気を味わうことができるでしょう。
バーでたのしむイメージが強いフローズンカクテルですが、氷とカクテルの材料をミキサーやブレンダーにかけるだけで、自宅でもかんたんに作ることができます。
フローズンカクテルが生まれたのは?
1950年代以降、ミキサー(ブレンダー)の登場により、さまざまなフローズンカクテルが生まれました。先駆けとなったのは「フローズン・ダイキリ」で、キューバの首都ハバナの「スラッピー・ジョー」というレストラン・バーで生まれたといわれています。
フローズン・ダイキリは、文豪アーネスト・ヘミングウェイがこよなく愛したカクテルとしても有名です。お気に入りは、砂糖抜きでラム酒をダブル(約60ミリリットル)の量でアレンジした飲み方。ヘミングウェイにちなんで「パパ・ダイキリ」「ヘミングウェイ・ダイキリ」とも呼ばれます。
このフローズン・ダイキリを求め、彼が足しげく通っていた老舗のレストラン・バー「エル・フロリディータ」には世界中から観光客が訪れ、賑わっているそうです。
フローズンカクテルの基本的な作り方

Gus Andi/ Shutterstock.com
フローズンカクテルの作り方
フローズンカクテルの基本的な作り方の手順を見ていきましょう。
1.ダイキリなど好きなカクテルの材料を用意して、ミキサー(ブレンダー)の本体にベースとなるお酒やリキュール類、割り材のジュース、果汁などを入れ、マドラーやバースプーンなどで混ぜます。フルーツを使う場合は、一口大に切って入れましょう。
2.クラッシュアイスを適量入れ、ミキサーにかけます。氷の量によって仕上がりの固さが変わってくるので、途中で様子を見ながら氷を足して調節しましょう。
3.ふんわりとろっとしたシャーベット状になったら、冷やしたグラスに注いでできあがりです。仕上げにカットしたフルーツやミントの葉などをあしらえば、お店のような一杯に。冷たいうちにいただきましょう。
フローズンカクテルを作るときのポイント
フローズンカクテルを作るときに大切なのは、前もって材料やグラスをよく冷やしておくことです。フローズンカクテルは繊細なカクテルで、溶けだすと水っぽくなり魅力が半減します。できるだけ冷たく仕上げるために、常温保存している蒸溜酒は、冷凍庫などで冷やしておくとよいでしょう。フルーツは凍らせておくのも手。
グラスは事前に冷蔵庫で冷やしておくか、フローズンカクテルを作る前にグラスに氷を入れて数回かき混ぜ、氷を捨ててしっかり水気を切ってから使います。
なお、グラスの形状は、手の熱が伝わりづらい、脚の長いグラスがオススメです。大きめサイズのカクテルグラスや、飲み口が広くフラットな形のソーサー型シャンパングラスなどがよいでしょう。
フローズンスタイルでたのしめるカクテルと飲み方

Elen V/ Shutterstock.com
フローズンスタイルでもたのしめるカクテル
スタンダードカクテルも、フローズンスタイルでたのしめます。フローズンスタイルで提供されている、代表的なカクテルをいくつか紹介しましょう。
【ダイキリ】
ラム酒とライム、シュガーシロップをシェイクして作るショートカクテル。キューバにある「ダイキリ鉱山」で、涼を求めて生まれた飲み方といわれています。
【モヒート】
ラム酒をベースに、ライムとブラウンシュガー、たっぷりのミントを炭酸水やソーダで割ったキューバ生まれのカクテルです。
【マルガリータ】
テキーラとホワイトキュラソー、ライムジュースをシェイクして作るショートカクテル。亡くなった恋人を偲んで作られたという逸話も有名です。
【ピニャコラーダ】
ラム酒をパイナップルジュースとココナツミルクで割ったトロピカルなカクテル。アルコール度数が8%前後と低めで、お酒があまり得意でない人にもオススメです。
フローズンカクテルのストローは何のためにある?
バーなどのお店で「フローズン・ダイキリ」などのフローズンカクテルをオーダーすると、ストローが添えられていることがあります。なかには、どのように使ったらよいのかと戸惑う人もいるようです。スマートにたのしむために、予習しておきましょう。
フローズンカクテルに刺してあるストローは、太さによって以下のように使い方が異なります。
◇極細のストロー
極細で短めのストロー(「ステアリング・ストロー」)がついている場合は、マドラー替わりに使います。フローズンカクテルは溶けて分離しやすいので、ストローで混ぜながら飲むのが基本。なお、飲むときはこのストローは使わず、グラスに口をつけて飲みましょう。
◇細めのストロー
細めのストローが2本ついていることも多いですが、これは2人で飲むためのものではなく、2本を使って飲むように用意されています。2本で飲んだときの量が、ちょうどグラスに口をつけて飲んだときのひと口分と同じくらいの量になるのだとか。
またフローズンカクテルの氷がストローに詰まりやすいので、2本あれば1本はスペアとして役立つうえ、2本のほうが混ぜやすいというメリットもあります。
自宅でも気軽にたのしめるフローズンカクテルは、とくに暑い季節にピッタリ。さまざまなカクテルをフローズンカクテルにしてたのしんでみてはいかがでしょう。






















