「バーレーワイン」はワインじゃなくてビール!? おいしい飲み方やおすすめの銘柄も紹介
「バーレーワイン(バーレイワイン)」というお酒を知っていますか? 「ワイン」という名前がついていても、じつはビールの一種です。今回は贅沢な造りの「バーレーワイン」にフォーカス。原料や製法、おすすめの銘柄を紹介するとともに、その魅力に迫ります。
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目次
- なぜ「バーレーワイン」はビールなのに「ワイン」なのか?
- 「バーレーワイン」の味わい方は?
- 「バーレーワイン」のおすすめ国産銘柄
【瓶内二次発酵】
「バーレーワイン」は、シャンパンと同じように瓶内二次発酵という製法で造られます。瓶詰めのあとに数週間、酵母の活動しやすい温度で発酵させ、瓶の中でゆっくりと糖がアルコールと炭酸ガスにゆっくり分解されるのを待ってから出荷されます。この製法により、シャンパンのようにやわらかく繊細な泡が造られているのです。
「バーレーワイン」の味わい方は?
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「バーレーワイン」は、ほかのビールにはない木樽の香りと複雑な味わいが魅力
「バーレーワイン」には、樽熟成の過程で木樽の香りがビールに移り、独特の風味がもたらされています。ほかのビールと比べて原料に使用される麦芽の種類や量が多いため、複雑な味わいになるのも特徴。見た目は、明るい赤味のある銅色で、泡はあまり立ちません。
グラスに注いだときに漂うエステル香と、軽くローストした麦芽のカラメル香が「バーレーワイン」の持ち味。口に含むと熟したアプリコットのような酸味とホップの苦味が、バランスよく広がっていきます。深いコクのなかに強い甘味があり、ホップの苦味によってさわやかさも感じられる、複層的な魅力を備えたビールです。
「バーレーワイン」はワインのように風味を堪能しながら飲むビール
日本で多く飲まれているビールとは異なり、「バーレーワイン」はあまり冷やさずに飲むのが基本。グラスを手で温めながら立ち上る香りをたのしみ、少しずつ口に運んでワインのようにじっくりと堪能します。
芳醇な香りの「バーレーワイン」を飲むのにおすすめなのが、チューリップ形のグラス。グラスの縁までは注がず、半分程度まで注いだら、一口ずつていねいに味わっていきましょう。
「バーレーワイン」にぴったりのおつまみ
「バーレーワイン」そのものの風味が濃厚なので、濃い味つけの料理に合わせると、飲み疲れすることも。そのため、「バーレーワイン」にはナッツやドライフルーツ、チーズなどの軽いおつまみを合わせるのがベターです。
また、少しクセのあるおつまみとも合います。えぐみのある山菜料理や山椒を効かせた料理、スモーク料理、ブルーチーズといぶりがっこの組み合わせなどを試してみてはいかがでしょう。意外かもしれませんが、甘いスイーツとのペアリングもおすすめです。