創業270周年を機に新杜氏が挑んだ「さんずい 純米大吟醸」2商品を4月20日リニューアルして新発売!
柏露酒造(新潟県長岡市)は、主力ブランド「さんずい」をリニューアルし、「さんずい 純米大吟醸 無濾過生原酒」、「さんずい 純米大吟醸 無濾過瓶火入れ」の2アイテムを4月20日より新発売します。
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長岡藩主牧野家から譲り受けた大名蔵が踏み出す、新たな一歩
「氵(さんずい)」偏は水を表し、他の漢字につけられてその意味を成しますが、同じように蔵元の命といえる「水」と「伝統的な技術」が出会うことで生み出された清酒が「さんずい」です。2015年の発売以来、多くの日本酒ファンから支持されてきた柏露酒造の主力ブランドである「さんずい」を、新たな酒質とラベルデザインで限定流通商品として発売することを発表しました。それが「さんずい 純米大吟醸 無濾過生原酒」、「さんずい 純米大吟醸 無濾過瓶火入れ」です。
今回のリニューアルは、消費者の嗜好や価値観が多様化する現代において、創業270周年の節目を迎えた大名蔵が踏み出す新たな一歩となっています。柏露酒造の杜氏達は、これまでの長い歴史の中で人々に夢を与え、心を潤したい想いを胸に酒造りをしてきたそうです。
そして令和の時代に入り、新杜氏である野田晋一郎の下、持ちうる技術と心血を注ぎ込んだ新たな「さんずい」が生まれました。日本酒を愛するすべての人たちの“明日を潤す一滴”となることを願い、こだわり抜いた逸品となっているとのこと。
柏露酒造は、これからも酒文化の歴史と伝統を未来へ繋ぐ担い手として“今よりもっとうまい酒、愛される酒造りに挑戦し続けていく”といいます。
「さんずい」3つのこだわり
新潟県長岡市に本社を構える柏露酒造は、新潟にこだわった「米・水・酵母」が酒造りの軸となる、といいます。「さんずい」を造る上でかかせない、3つのこだわりをご紹介します。
こだわり①:水「長岡市蓬平(よもぎひら)地区の湧き水」
蓬平(よもぎひら)地区の湧き水は、冬になると5mに及ぶ積雪があり、豊富な雪解け水が湧き出ます。水質は軟水で、発酵おだやかで柔らかいお酒に仕上がるそう。きめ細やかな柔らかいお酒に仕上げるため、仕込み水にもこだわったそうです。
こだわり②:米「新潟県産米」
山田錦や雄町など日本全国数ある酒造好適米の中で、今一度地酒の原点に立ち返り、「新潟県産米」にこだわったそうです。
この度リニューアル新発売する「さんずい 純米大吟醸 無濾過生原酒」、「さんずい 純米大吟醸無濾過 瓶火入れ」は、新潟県農業試験場が開発した全国に誇る「五百万石」を使用。すっきりとした中にも旨味を感じられる味わいを求めました。
こだわり③:酵母「新潟県産酵母」
新潟でしか造れない日本酒を目指すため、数多ある酵母の中から新潟県産の「新潟G9酵母」を使用。新潟県醸造試験場で開発された、新潟県内でのみ使用可能な酵母だそう。ベースは「きょうかい9号酵母」で、香りのバランスが良く、酸も穏やかなのが特徴となっています。
※新潟県醸造試験場は、都道府県立として全国で唯一の日本酒専門の試験場です。
特徴とたのしみ方
麹米と酵母にそれぞれ新潟県発祥の「五百万石」と「新潟G9酵母」を使用することで、すっきりとした飲み心地とキレ味だけでなく、日常に彩りを添える「華やかな香り」、「心地よい甘みと酸味」が特徴となっています。
また、「さんずい 純米大吟醸 無濾過生原酒」、「さんずい 純米大吟醸 無濾過瓶火入れ」は、原料は一緒ですが製造方法(生酒タイプ・火入れタイプ)の違いがあり、飲み比べることでその“違い”をたのしめるのだとか。それぞれ最後の一滴まで味わいたくなりますね。
仕込みは「小仕込み」、「瓶貯蔵」
「さんずい」は、通常より少ない量で酒造りを行う「小仕込み」を基本としています。製造量は少なくなりますが、これによりきめ細かい醪(もろみ)管理が実践でき、より精度の高い酒造りが実現可能に。また、搾ってすぐに瓶詰めをし、貯蔵することで丁寧な品温管理ができ、搾りたてのフレッシュさを最大限にキープしているそうです。
商品概要
商品名:さんずい 純米大吟醸 無濾過生原酒
内容量:1.8L瓶/720ml瓶
Alc.分:16度
原料米:麹米 五百万石/掛米 こしいぶき
精米歩合:50%
参考小売価格:1.8L 3,300円(税込)/720ml 1,650円(税込)
おすすめの料理:鶏の唐揚げ・ブルーチーズ
商品名:さんずい 純米大吟醸 無濾過瓶火入れ
内容量:1.8L瓶/720ml瓶
Alc.分:15度
原料米:麹米 五百万石/掛米 こしいぶき
精米歩合:50%
参考小売価格:1.8L 3,080円(税込)/720ml 1,540円(税込)
おすすめの料理:もつ煮・サバの塩焼き
新杜氏のリニューアルに込めた想い
「今だからこそ原点に戻り、更なる美味しいお酒を追求する!」と立ち上がり、柏露酒造杜氏となった野田晋一郎氏。地道に酒造りの勉強を重ね、一級酒造技能士を習得、故郷の地東北にて南部杜氏試験合格を経て、2019年に念願だった杜氏の夢を47歳で実現。
そんな、野田氏の「伝統を守りながら新しい日本酒の世界を拓く」という想いを乗せて「さんずい」は、「進化し続けるさんずい」へブランドリニューアルされたそうです。
「さんずい」ブランドをもって新たな一歩を踏み出す柏露酒造に、これからも目が離せませんね。
会社概要
家紋・三つ柏
創業は1751(宝暦元)年。当時の山崎家が越中屋として造り酒屋を開業したことに始まる。その後、1882(明治15)年には「柏露」の由来となった長岡藩主牧野家の酒造蔵を譲り受け、同家の「三つ柏」紋の使用と商品名「柏露」を継承。現在は伝統的な日本酒を原点としながらも、積極的な設備導入など、新しい味わいを生み出すための研究開発にも取り組む。
>> 公式ホームページ
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Instagram:@sake_hakuro
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