焼酎好き必読! アルコール35度以上の焼酎の魅力とたのしみ方

焼酎好き必読! アルコール35度以上の焼酎の魅力とたのしみ方
出典 : akiyoko/ Shutterstock.com

焼酎のアルコール度数は20度や25度が定番ですが、35度以上の高めの焼酎も根強い人気を誇っています。度数が35度を超える焼酎には、どのようなたのしみ方があるのでしょうか。酒税法での分類や製法上の特徴からその魅力を探っていきます。

  • 更新日:

焼酎を「酒税法」から考える

焼酎を「酒税法」から考える

akiyoko/ Shutterstock.com

甲類焼酎と本格焼酎で異なる度数の上限

焼酎は、酒税法で定められている焼酎の定義に従って造られます。かんたんにまとめると、焼酎に関するものとして以下のような基準が決められています。

◇甲類焼酎:連続式蒸溜器で蒸溜したもの、かつアルコール分36度未満
◇本格焼酎/乙類焼酎:単式蒸溜器で蒸溜したもの、かつアルコール分45度以下

アルコール度数の規定では、甲類焼酎の上限は35度、本格焼酎の上限は45度となり、この度数を超えるものは「焼酎」として販売することができません。たとえば、与那国島だけに製造が認められている、アルコール度数60度の「花酒」は、焼酎(泡盛)と同じ製法で造られていますが、酒税法上はスピリッツに分類されます。

35度以上の焼酎は果実酒作りに最適

35度の甲類焼酎(ホワイトリカー)は、家庭での果実酒作りに適しているといわれています。その理由は、無味無臭なので果実の風味を損ないにくいうえ、高純度アルコールによる殺菌効果で酒質の劣化をゆるやかにすることができるからです。梅やレモンなどを漬け込むだけで手軽に作れるので、試したことがある人もいるのではないでしょうか。

果実酒は、じつは本格焼酎で作ってもおいしくたのしめます。本格焼酎だと、より深みのあるリッチな味わいに仕上がるのでおすすめ。銘柄の個性によってさまざまな風味をたのしめるのも、本格焼酎で作る果実酒の魅力といえるでしょう。度数は、35度より高くてもOKです。

35度を超える焼酎は消毒液として使える?

消毒用エタノールの不足により、その代替品として本格焼酎蔵が製造する高濃度アルコール製品に注目が集まっていますが、アルコール濃度が高ければ、通常の焼酎でも消毒に使えるのでしょうか? 残念ながらその答えはNOです。

一般に、手指の衛生対策に用いられるアルコール製品の濃度は60〜80%程度。なかでも、高い殺菌効果を発揮するといわれる、70%の製品が推奨されています。 つまり、アルコール度数の上限が45度の本格焼酎は、消毒薬の代替品として役立てることはできないのです。当然、上限が35度の甲類焼酎も消毒薬の代替品にはなりません。

アルコール度数35度の焼酎の魅力を「製法」から考える

アルコール度数35度の焼酎の魅力を「製法」から考える

nortivision/ Shutterstock.com

焼酎の原酒と完成品とのアルコール度数の違い

焼酎の種類にもよりますが、蒸溜したての原酒のアルコール度数は、単式蒸溜器で造られる芋焼酎で約37〜40度、麦焼酎や米焼酎は約43〜45度。連続式蒸溜器で造られる甲類焼酎にいたっては、約90~95度前後とかなり高濃度です。

しかし、蒸溜によって抽出された原酒のほとんどは、「割水(割り水)」と呼ばれる工程で加水され、甲類で36度未満、本格焼酎で45度以下のアルコール度数に調整されています。

割水には味わいを整える役割がありますが、酒税法に合わせた焼酎を造るためにも必要な工程なのです。

35度以上の焼酎の魅力

35度の焼酎は、主流の25度や20度の焼酎に比べて割水の量が少ないため、アルコール感が強くて、より原酒に近い味わいになるのが特徴です。銘柄の個性をじっくり堪能したい場合は、35度を選ぶとよいでしょう。

自由度の高い甲類焼酎は、さまざまな飲み方でたのしまれていますが、35度は25度以下の焼酎よりも少ない量でアルコール感を得られるのが魅力。割り材の量を増やしてもアルコールが薄まりにくいので、アレンジしやすいといえます。

また、35度以上の本格焼酎のなかには、無加水の原酒や長期熟成酒、若干量の水を加えて酒質を整えたもの、複数の原酒をブレンドしたものなど、こだわりの逸品が多数存在するのも魅力です。

35度以上の焼酎のたのしみ方

35度以上の焼酎のたのしみ方

Andrei Mayatnik/ Shutterstock.com

甲類焼酎35度のたのしみ方

甲類焼酎の特徴は、なんといってもクセのないピュアな味わい。25度以下の焼酎と同様に、サワーや酎ハイ、カクテルなどのベースとして最適なのはいうまでもありませんが、上限度数35度の焼酎なら、アルコール濃度はそのままに、割り材の量を増やしてたのしめます。

たとえば、炭酸を増やして爽快さを強めることもできれば、果汁の量を多めにしてよりフルーティーな一杯を作ることもできます。アルコール感を残しながら、割り材の味を強められるので、濃厚な味わいをたのしみたいときにぴったりです。

35度以上の本格焼酎は濃厚な旨味や香りを満喫して

アルコール度数35度以上の焼酎やその原酒には、25度や20度のレギュラー酒とは異なる味わいがあります。濃厚なコクや旨味、独特の香りなど、凝縮された個性を満喫するためにも、まずはストレートで、味見してみることをおすすめします。ただ、アルコール度数が高いお酒なので、一気に飲まずになめる程度にするとよいでしょう。

風味を確認したあとは、ロックや水割り、お湯割りなど、お好みの飲み方でたのしんでください。

甲類焼酎にも本格焼酎にもいえることですが、アルコール度数35度以上の焼酎には無限のたのしみ方があります。お気に入りの割り方や銘柄はひとつに絞る必要はありません。幅広く飲み比べて、焼酎の深い世界観に浸ってみては?


焼酎の度数はどのくらい? 一般的な度数や、度数ごとの味わいを知ろう

おすすめ情報

関連情報

焼酎の基礎知識