ワインの味わいはどう表現する? ポイントと表現方法を知ろう
ワインの味わいを適切に表現するのは、初心者にとってはなかなか難しいもの。そのためワインについてコメントを求められると、身構えてしまう人も多いのではないでしょうか。今回は、ワインの味わいを言葉で伝えるにあたり知っておきたいテイスティングの基本や表現のポイント、具体的な表現方法について紹介します。
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ワインは目・鼻・口で味わう
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ワインの味を鑑定するテイスティングは「外観」「香り」「味わい」をみる
ワインを味わい、適切な言葉で表現するために、まずはテイスティングの方法を知っておきましょう。テイスティングでは、「目:外観」「鼻:香り」「口:味わい」の順にワインをチェックします。「顔のパーツの上から下へ」と覚えておくと忘れませんね。
【外観】
ワインの「色合い」「輝き」「透明感」「濁り」「粘性」をみていきます。ワインの「色合い」には品種の特性や熟成の度合い、醸造方法などが表れていて、「輝き」「透明感」「濁り」にはワインの状態、「粘性」には熟成の度合いやアルコール分の高さなどが表れています。
【香り】
「外観」の次は「香り」を確認します。グラスを回さずに“ブドウ自体が持つ香り“をチェックした後、グラスを回し、”醸造過程で現れる香り”を感じ取ります。
【味わい】
「外観」と「香り」をチェックしてから、ワインを口に含み、「味わい」を確認していきます。
ワインの「味わい」は適量を口に含み、段階的に確認する
ワインの「味わい」をチェックする際は、大さじ一杯程度のワインを口に含み、まずは「アタック」を確認します。「アタック」とは味わいの第一印象のことで、「いきいきとした」「穏やかな」「フレッシュな」「落ち着いた」などと言った言葉で表現されます。
「アタック」をチェックした後、味わいやそのバランス、凝縮感、ボディ感やボリューム感を順番に確認していきます。最後にワインを飲みこみ、口中に残った香りや味わいの余韻を確認します。
ワインの味わいを表現するポイント
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ワインの味わいを構成する4つの味
次に、ワインの味わいを構成する要素についてみてみましょう。
ワインの味わいは、「甘味」「酸味」「渋味」「苦味」という4つの味で構成されています。ブドウ糖や果糖などの糖類やアルコールによって感じられる「甘味」、酒石酸やリンゴ酸などの有機酸による「酸味」、タンニンなどのポリフェノール類による「渋味」、ポリフェノール類やアミノ酸などによる「苦味」が相互に補完し合い、ワインの味わいを生み出しているのです。
そのため、ワインの味わいを表現し、人に伝える際には、これら4つの味ごとの度合いやそのバランスの具合を適切な言葉で表す必要があります。
ワインの味わいは保存状態や衛生状態によっても左右される
ワインの味わいは、保存状態や衛生状態によっても影響を受けます。そのため、ワインが高温や直射日光などによって劣化していないか、微生物の混入などによって汚染されていないかなど、ワインの健康状態を確認することも大切な視点です。劣化したり汚染されたりすることなく、本来の味わいが保たれているワインは、「きれいなワイン」「状態がいいね」などと表現されたりします。
ワインの味わいを表現する言葉
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ワインの味わいを表現する際の注意点
ワインの味わいを言葉で表現する際は、「甘い」「渋い」といった大雑把な表現ではなく、たとえば「甘味」であるならば「濃厚な甘味」や「やさしい甘味」など、より詳しい表現を心掛けるようにします。難解な言葉や詩的な表現ではなく、シンプルで明快な表現を用いることが大切です。
ワインの味わいに関してよく使用される表現
ワインの味わいについては、よく使用される言葉や言い回しがありますから、頻繁に使われる表現を知っておくと便利です。
【「甘味」の表現】
甘さの程度によって極辛口、辛口、中辛口、中甘口、甘口、極甘口に分けられますが、程度だけでなくどのような甘味かについて、「スッキリした甘味」「蜜のような甘味」「なめらかな甘味」などといった表現で伝えられることもあります。
【「酸味」の表現】
リンゴ酸の酸味は「さわやかな酸味」「いきいきとした酸味」などと表現されることが多く、乳酸などの酸味は「やわらかな酸味」「なめらかな酸味」などといった表現が用いられます。
【「渋味」の表現】
タンニンによる刺激が強い場合は、「粗い」「ザラついた」などと表現される一方、なめらかな感覚の場合は、「ビロードのような」「シルクのような」といった表現が用いられます。「苦味」は、おもに「渋味」に伴って感じられるもので、感じられない場合はとくに表現しません。
ワインの味わいを表現するのに、難解な表現を用いる必要はありません。テイスティングの基本や4つの味を踏まえて、適切な言葉を選べるようになりたいですね。